「最近の若い奴はケシカラン病」に感染してませんか?
「最近の若いやつは・・・・ケシカラン」
「近頃の若いものときたら・・・・ケシカラン」
日本全国5万4000箇所?で繰り返されている言葉です。
先だって、ある外国人の先生と話していたら、英語では「Kids these days(最近の若いやつは・・・)」というそうです。日本全国どころか、世界どこでもなんだねぇ(笑)
おそらく有史以来、人は、土器やヤジリを暗い洞穴でつくりながら、この言葉を繰り返してきたんでしょう。
最近の若いやつは・・・ケシカラン
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ところで「最近の若いやつは・・・」という言葉について考えるとき、ふと、疑問に思うのは、人は、まずこの言葉を何歳くらいから使うのか、ということです。20代? それとも30代?
思わず笑っちゃったのは、先だって電車に乗っていたら、中学生くらいの男の子の集団が、
「最近の若い奴は・・・・ごにょごにょ」
と言っていたことです。ま、あんたたちも、「若い」んじゃないの?(笑)
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有史以来、全世界で嘆き節のように使われている言葉に、あまり意味があるとも思えませんが、この言葉のちょっとしたリスクは、「自分」と「若い奴」の間に「境界」をつくりだしてしまうところです。
「こちら側」にいる「わたし」と、「あちら側」にいる「若い奴」という風に、無意識のうちに「線引き」をしてしまう。
本来だったら、「若い奴」がなぜ、一見理解できないような行動にでるのか、その背後には、どんな「若い奴の常識=コード」が隠れているのかをさぐるチャンスなのですが、この言葉は、「若い奴」から学ぶチャンスを低下させてしまいがちです。
「新しい時代は、若者、馬鹿者、ヨソモノがつくる」
とはよく言われますが、この筆頭に掲げられているのが「若者」です。「最近の若い奴は・・・」「Kids these days・・・」と言いたくなるのをぐっと数秒我慢してみると、もしかすると、新たな時代の兆候が見えてくる?かもしれませんよ。
「最近の若い奴はケシカラン病」に感染しちゃうと「時代が見えなくなる」から要注意。
そして、この病気は「おれたちの時代はよかった病」や「おれたちは逃げ切れる病」などの合併症をひきおこすから、さらに要注意です。
そして人生はつづく
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投稿者 jun : 2015年12月10日 05:20
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