仕事をふるときに、上司が、部下に投げかけられる3つの言葉!?
先日、某社の人事Iさん、Sさんと、新たに開発しているマネジャー研修の打ち合わせの最中のことです(いつも、お打ち合わせをありがとうございます)。上長が仕事を仕事にふるときに、よく言われるひとことって何でしょうね?という話になりました。その際、話題になったのが下記の3つのセンテンスです。
1.なぜ、やる必要あるんですか?(仕事の目的)
2.やるのはいいですけど
それ以外はどうなるんですか?(業務量調整)
3.あの人はやっていないのに、なんで私なんですか?(本人のスキル・能力との紐付け)
まことに面白いですね。
現場感が漂いまくっているこれらのセンテンスに、まずは、僕はゾクゾクしてしまいます(笑)
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まず「1.なぜ、やる必要あるんですか?」は、新しくふる仕事に取り組む「目的」や「意味」を部下は聴いています。
つべこべ言わずやれー
意味や目的で、飯が食えるか!
と言いたくなるのは気持ちはわからないではないですが、人は、言われたとおりのまま、意味がさして感じられない仕事に取り組めるほど、我慢強くはありません。
大人がやりたくないことに出会ったときに、もれなく起こるのは、
1.やったことにするか
2.やるはやるけど、適当にやるか
3.忘れられるのを待つか(いなす・スルーする)
この3つのうちどれかです(笑)。個人的には、僕なら、この3つから選びますね。
だから、目的をきちんと共有するのはとても大切です。
「2.やるのはいいですけど、それ以外はどうなるんですか?」は、サラリーマンなのだから、ふられた仕事はやるけれど、これまで自分が取り組んできた仕事や業務量は、どうしてくれるんですか? わたし、もう今でも「パツンパツン」ですけど、みたいな感じですね。
どうでもいいですが、「パツンパツン」というこのセンテンスが僕は好きです。おそらく、社会人語なんでしょうね。だって、大学とか、高校とかで聞かないよ(笑)。人はいつからパツンパツンと言うのでしょうね。大いなる謎です。
閑話休題。
パツンパツン状況で、部下が聞いているのは、要するに、これまでの仕事をどのように調整して、新しい仕事に取り組むのかですね。ここに新たな意味づけが必要になります。
最後に、「3.あの人はやっていないのに、なんで私なんですか?」は、仕事の振り方に偏りがある職場などでよく出てくるセリフであるような気がします。
ふられた仕事はやりますし、業務量は何とかあきの時間をみつけてやれますけど、でも、他にもやれる人はいるんじゃないでしょうか? だって、あの人、暇じゃない??みたいな(笑)なぜ、他ならぬわたしがやらなければならないのかを、教えてください、ということですね。
おそらく、この部分は、本人が伸ばしたいスキル、能力、キャリアとの関わり合いを述べるところであると思います。
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さて以上、今日は、仕事をふるときに部下面談で散見される3つのセンテンスのお話をしました。これらの課題に共通しているのは、上長と部下の面談時の「センスメイキング(意味づけ≒やや現場語で話すと、腹おとし)」ということになるのだと思います。学問的には、1980年代から、構築主義の影響を受けた一部の研究者によって、この概念が提出されました。
皆さんの会社では、いかがでしょうか? 業種・業態が違えば、もしかしたら、この3センテンスは全くでてこない、という方もいらっしゃるでしょうね。また、4センテンス、5センテンスあるんじゃない?という方もいらっしゃるでしょうね?
でも、上長同士が集まるときに、よく言われるひと言をだしあってみると、意外に共通点がでてくるような気もします。
そして人生はつづく
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