「地域の課題解決を通したリーダーシップ開発研修」ではいったい何が起こるのか?>篠原匡(著)「ヤフーとその仲間たちのすごい研修」予約発売中!!
「地域における課題解決をとおしたまったく新しい異業種武者修行的?リーダーシップ研修」が書籍になりました。別名、1粒で2度おいしいリーダーシップ開発研修です。
書籍は、日経BP社の篠原匡さんの手による執筆で、すでに AMAZONでは予約販売がはじまっているようです。
篠原匡(2015) ヤフーとその仲間たちのすごい研修. 日経BP社
こちらのリーダーシップ研修は、北の町・美瑛を舞台にした「地域問題解決をとおした次世代リーダーシップ研修」で、ヤフー・インテリジェンス・日本郵便・アサヒビール・電通北海道・美瑛町の若手ビジネスパーソンのみなさまが、1年かけて取り組んだ「地域課題解決プロジェクト」です。
1.各社のビジネスパーソンが、組織を離れ、他社のメンバーとともに「異種混成チーム」を組織する
2.チームで、美瑛の町を歩き、美瑛の人々の様々な話を聴くフィールドワークを実施する
3.多様性あふれるチームで、徹底的に議論し、問題解決を行い、美瑛町長・町民の前でプレゼンテーションを行う
4.問題解決のプロセスの中で、自己、ないしは自己がグループに対して、どのような影響力を与えることができたかを振り返り、リーダーシップ能力・経営者としてのマインドを醸成する
ことを目的にしています。
発起人のヤフー・本間さん、池田さんらによるお声がけのもと、中原は、本研修の監修者・ファシリテータとして、このプロジェクトにかかわらせていただきました。
このようなプロジェクトに参画させていただいたこと、また各社の人事部の皆さんと徹底的に議論し、コラボレーションの機会をいただいたこと、そして各社の志・熱意あふれるビジネスパーソンの皆さんとお会いできたことを、心より感謝しております。
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本書で、執筆者の篠原さんは、「良質のドキュメンタリー」をみるがごとく、この研修で何がおこったのかを綴っておられます。
原稿を拝読させて頂いたのは、かなり前になりますが、本書を読みながら、この研究で起こった「様々な出来事」を、ひとつひとつの「光景」を、ふたたび脳裏に思い浮かべながら読むことができました。それは「あのシーン」が蘇るような感覚でした。
そして、そこには、よい思い出ばかりだけではなく、思い通りにいかないこと、うまくいかないこと、も多々ありました。メンバーの方々が感じた苛立ちや葛藤もありました。
このようにポジティブな部分のみに着目するのではなく、そうしたネガティブな側面にもあますところなく描写いただいていることが本書の特徴かと思います。
「大人の学び」には、時に痛みや葛藤がつきまとうこともあります。また、そうした葛藤や痛みは、それが理にかなっていない場合には、僕の反省のポイントでもあり、次年度以降の事務局のチャレンジになりうることでもあります。
どうぞ、皆さん、余すところなく、うまくいったところも、そうでないところもご高覧いただければ幸いです。
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この研修はすでに2年目にはいっており、今年はヤフー・インテリジェンス・日本郵便・アサヒビールの皆さんが、異種混成のチームをつくりながら、地域の課題解決に挑んでいます。二期の皆様のご尽力には、頭が下がる思いです。本当にお疲れさまです。
第一期の結果は、一期の皆さんのご努力・ご尽力はもちろんのこと、村内の様々な契機や運も幸いして、現在ひとつの案がすでに実行、2案が具体的に前向きに動き出していると解釈できる状況です。
今年のチームの皆さんが、どのような成果を残して頂けるのか。
はたまた
地域課題解決のプロセスの中で、どのような学びを得られるのか。
僕としては、各社の人事の皆さんとともに、最大限、それらをサポートしていかせていただきたいと感じています。最後になりますが、一期にご一緒させて頂いた受講生の皆さんには心より感謝をいたします。本当にお疲れさまでございました。
また、このプロジェクトをご一緒させて頂いた第一期の事務局の皆さま、アサヒビールの三浦さん、門永さん、日本郵便の鶴田さん、畑さん、インテリジェンスの美濃さん、武井さん、電通北海道の森さん、美瑛町の後藤さん、石崎さん、平賀さん、観音さんに心より感謝いたします。
そして、本プロジェクトのきっかけをつくっていただいた本間さん、池田さん、そして本プロジェクトを文字に記してくれた篠原さんに心より感謝いたします。ありがとうございました。
このプロジェクトをお引き受けする際、ヤフーの本間さん、池田さんには、「このプロジェクトは、閉じないようにしましょう」とお話をさせていただきました。
通常、リーダーシップ研修は「閉じること」「秘密にすること」が主なのですが、「社会貢献(共通価値創造)× 人材開発」の混成体である、このプロジェクトは、決して、それを内部に閉じず、オープンにしていく。
そのことで、我々のめざす効果や地平も高まるはずだし、さらには、これをモデルとして、様々な企業が、様々な地域で、いろいろな取り組みを、さらに活性化してくれるかもしれない。そのことが、「地方 × 企業」の新たなかたちになるのかもしれないと、事務局の皆さんで夢想しておりました。
今回篠原さんの手によって、研修のプロセスが記述され、本研修がドキュメンタリー、ないしはルポとしてオープンになったことは非常に嬉しく思います。
リーダーシップ研修のドキュメンタリーは、ありそうでなかったのではないかと思います。ぜひご高覧いただけますと幸いです。
みなさまに心より感謝をこめて
そして人生は続く
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書名:ヤフーとその仲間たちのすごい研修
著者:篠原匡
リーダーをつくれ! 前代未聞の31人の冒険
ヤフー、インテリジェンス、日本郵便、アサヒビール、電通北海道、美瑛町役場――。
それぞれの組織の精鋭31人が、ある日、北海道・美瑛に集められた。
「この地域の抱える課題を解決するプロジェクトを提案せよ」。
突如下ったミッションに、精鋭たちは混成チームで挑む。
期限はわずか半年。
背景も年齢も共通言語も異なるメンバーが、6つのグループに分かれて智恵を絞る。
研修の最中には、空中分解しかけるチームもあれば、
高い結束力で課題に挑むチームもあった。
個性豊かなメンバーたちは、どのように1つのゴールに向かっていったのか。
【1章】企業に地域課題は解けるか? 前代未聞の異業種コラボレーション!
【2章】イシューを探せ! 登る山の高さをまず決めよう
【3章】リーダーは誰だ? 混成部隊のチームビルディングとは
【4章】本物の研修をつくれ! トレーニングよりラーニング
【5章】その提案はワクワクするか? 現場の生声がチームを変える
【6章】そして、決戦の舞台へ! ほんのりビターな大団円
(以上、AMAZONより一部抜粋)
投稿者 jun : 2015年7月 7日 06:30
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