もう少し、スローに、場当たり的でいいぢゃないか?

 40歳を迎える頃になって、植物を育てるのが楽しくなってきました。毎日毎日水をやる。ただ、それだけなのですけれども、日々、水をやるだけで、「日ごとの変化」が、なかなか面白く感じます。
 葉が増える、芽が出る、花が咲く。そんなわずかな変化に、時の移ろいを感じたり、季節を感じたりして。
 
 植物を育てることは「毎日コツコツ繰り返すのが好き」「成長や変化を見るのが好き」という僕の性格に、ぴったりあっているような気がします。

 ところで、同じ植物でも、どうにも自分的には「苦手」なものがあります。正確に言うと、「植物自体は大変可愛らしい」のですけれども、僕のキャラにあわないのです。その名前は「多肉植物」!

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 多肉植物は、毎日毎日水をやるというよりは、土の表面が乾いたら水をやります。また、多肉は、通常の植物と違って、変化があまり早くなく、「気がついたら、なんか、伸びていない?」という感じです。
 どうにも、この多肉植物の「場当たり感覚」と「スロースピード」には、いまだに慣れません。まことに可愛らしいのですけれども、なんか、このオリジナルな動きについていけないのです。どうも「シンクロ」しない(笑)

 このように多肉植物はどうも僕と「シンクロ」しないのですけれども、毎朝、多肉植物に水をやりそうになって、「おっ、やべー。こいつは水かけちゃダメなんだ」と思い直しながら、考えることがあります。

「もう少し、場当たり的でいいぢゃないか?」
「もう少し、スローで、いいぢゃないか?」

 そう多肉植物が語りかけている気がするのです。「そうそう、そうだよね」とたまに思います。しかし、やっぱり僕は、他の植物に、やや急ぎ足で水をかけながら、その変化に一喜一憂します。人間は、そう簡単に変われません(笑)。

 スローで場当たり的に生きる多肉植物との対話が、毎朝、楽しみです。
 そして人生は続く。

追伸.
 夫婦揃って田舎出身・共働きの子育てというのは、何ともすさまじいものですね。毎日「祭り」、てんやわんやです。次男KENZOが生まれる前、まだTAKUZOが一人っ子だったとき、よく2人・3人子どもがいらっしゃる方から、「1人も2人も、同じよ、たいした変わらん」とよく言われましたが・・・・・・「めちゃ、変わるわ!(笑)変わらんわけないやろ!」。ま、気持ちはわかるけど、かなり違うね、少なくともうちの場合は(笑)。
 カミサンと二人で、毎日「祭り」に翻弄されながら、日々過ごしています。TAKUZO、写真に入ってる!、そこどけー!(笑)

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