「人材開発の知識・スキル」が学べる専門教育機関!?

 昨日、コロンビア大学大学院(Dept of organization and leadership)のAdult learning and Leadershipのコースに通われている桔梗哲也さんが、研究室に来られました。

 ちょっと前のことになりますが、僕が、組織開発の泰斗であるWaner Burkeの本をツイッターで「いいなぁ、これ」とつぶやいていたら、その直後に、そこで通われている桔梗さんから連絡がきて、それ以来「ご帰国のおりはぜひ東大にお立ち寄りください」ということになったのです。それが実現したのが昨日ということになりますね。来研、ありがとうございます。

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 Adult learning and Leadershipのコースは、かつて、ジャック・メジローが在籍していたり、先ほどお話ししたようにBurkeが教授職をつとめていたりしていて、僕の研究領域としては、世界でも最も大きな教育機関のひとつですね。

 コースの内容を伺っていると、通われているのは「半分が企業人、半分が教育関係の学生」とのこと。
 企業人は、戦略コンサル、人事コンサルの方が多いとのことでした。教育関係の学生は、大学の教員、職員、先生などが多いとのことでした。そういう人々が半々で学べる環境ってよいですね。

 教えられている科目は、人的資源管理論、組織学習論といった組織論・経営学的内容から、教授設計理論、高等教育論といった大学教育に関係するものまで多岐にわたっているとのことです。
 ファシリテーション、コーチング、アクションラーニングといった、ほぼほぼ実務の科目もあるそうで、非常に興味深くお話を伺っておりました。

 話を伺っていくにつれて、これまでずっと思っていたことーすなわち、人材開発といいましょうか・・・学習の観点から人材をどのように育成していくか、ということに関連する専門教育機関って、やっぱり必要だよなと、改めて思うようになりました。
 ビジネスと学習、経営・組織と学習のカリキュラムが、ビミョーなバランスを保ちながら、最先端の知識やスキルについて学ぶことのできる機関が、もっと必要だと思います。

 研究者養成ではなく、実務家養成を行うのだけれども、しかし、大学・大学院レベルの教育内容を年単位でしっかりとみっちりと教えられる場所があると、より社会がよくなる気がいたします。

 確かに需要はあるのですが・・・。

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 今年もいよいよ慶應丸の内シティキャンパスでの僕の主宰する講座「ラーニングイノベーション論」がはじまります。
 「ラーニングイノベーション論」は、人事・人材開発のプロフェッショナルをめざされる方々のための半年間のカリキュラムで、これまでに200名近い卒業生がこのプログラムを終えられて、活躍なさっています。2年前のカリキュラムは、「人事よ、ススメ!」という本にもなっておりますので、もしよろしければ、ぜひ手にとっていただければ幸いです。

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人事よ、ススメ! ―先進的な企業の「学び」を描く「ラーニングイノベーション論」の12講 (碩学舎ビジネス双書)
http://ow.ly/Nd8bp

 ラーニングイノベーション論は、今年もおかげさまで満員御礼30名となったようで、まことに嬉しく、またありがたく感じています。ご参加いただいた皆様、ラーニングイノベーション論をご紹介いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 こちらは半年・13回のリレー講座ですが、内容は最先端を「爆走」している自信があります。
 登壇して下さる先生方のお知恵とお力をお借りしながら、人材開発の最先端の知識とスキルと経験をぐぐっと凝縮して学ぶことができるように主宰者として努力していきたいと思います。

 今年からは「フィールドワーク入門」といったような実習も取り入れていきます。
 現場をしっかりとフィールドワークして、適切な人材開発のあり方を模索できるようにカリキュラムを組んでいるつもりです。しかも・・・限られた時間で。
 皆さんの反応をさぐりながら、何とかよい経験となるよう、努力していきたいと思います。

 そして人生は続く