明日から大学院の授業ですー90分授業から105分授業へ:「経営学習論」人材開発・組織開発の理論と実践
新学期ですね。死ぬほど忙しいです。明日から大学院の授業、ゼミがいよいよはじまります。
今年の大学院授業「経営学習論」では、人材開発のハンドブックをよむことで、教育訓練研究・組織開発研究の理論と実践の基礎を学ぶことにしました。
今年から東大は90分授業から105分授業に変更になります。これまでジェットコースターにのるような感じで、レクチャーやらディスカッションを短い時間に詰め込んできましたが、これからはもう少しじっくりお話することができます。これまでよりも、背景説明や議論の時間をとることができるので、僕個人としては非常に大歓迎です。
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「経営学習論」:人材開発・組織開発の理論と実践
中原 淳
東京大学大学院 学際情報学府 2015年度 夏学期授業
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中原 淳
東京大学 大学総合教育研究センター 准教授
大学院学際情報学府(兼任)
■講義の概要
経営学習論とは「経営・組織における学習」に対する学際的
研究領域です。一般的な用語を用いれば、組織における「人材開発」
「人材育成」の基礎理論に関する研究領域です。人が組織にエントリーし
どのような発達をとげ、どのように熟達していくかを、探究します。
本講義では、Swanson and Holton(2009) Foundations of
Human Resource Developmentという人材開発の教科書を購読し、
本領域に関する理解を深めます。研修開発・組織開発の基礎を学習する
ことができます。想定される受講者像としては、下記を想定しています。
・組織における知識共有、学習に関心のある方
・組織のおける人材育成、人間の成長に関心のある方
・組織変革や文化の構築等に関心のある方
本講義は、受講者全員が、グループないしは個人での英語文献発表や
ディスカッションを行います。ディスカッションは日本語です。
このことの趣旨を十分理解し実践できる方の受講を期待します。
なお、本講義は学部生の聴講を認める場合がありますが、学部生には
単位はでません。外部聴講は認める場合がありますが、文献担当を行わない
参加を認めません。
すべての学生が文献購読・ディスカッションに参加することが求められ
ますので、どうかご留意ください。
■評価
下記の3点から成績をつけます。
1.コメントカードによる出席点30%
2.プレゼンテーション(全員からの相互評価30%)
3.最終プレゼンテーション(全員からの相互評価40%)
なお、相互評価のポイントは下記の5点。
1.スライド・配付資料のわかりやすさ( / 5)
2.プレゼンテーション手法(声・身振り)( / 5)
3.質疑応答の適切さ( / 5)
4.理論の解説がわかりやすいか( / 5)
5.考察がなされているか( / 5)
■場所・時間
水曜日 4限より(14:55-16:40)
福武ホール B2 スタジオ1(本郷キャンパス)
■連絡先
中原 淳(なかはらじゅん)
〒113-0033 東京都文京区本郷7−3−1
東京大学 大学総合教育研究センター 准教授
Blog : http://www.nakahara-lab.net/
■授業アーキテクチャ
・イントロダクション(中原:20分)
・文献発表(文献担当グループによる:30分)
・ディスカッション(グループで:20分)
・オープンディスカッション(クラス全体で:25分)
・ラップアップ(中原:10分)
■英語文献発表のやり方
・個人ないしはグループで、課題として設定された文献を購読し、
内容を要約します。
・発表はレジュメを用いて行います。パワポの配付資料での発表
はお控えください。
レジュメ事例は、上記の文献パッケージに入っているので、みておくこと
・レジュメの構成時には下記を検討する
・各文献の要約をまとめた内容
・今回の文献で興味深かったところ/面白かったところ
・今回の内容を見て思いついた関連する事例など
・(グループの場合)今回のプレゼンテーションの各人がどのような
役割を担ったか?
・配付資料は人数分用意し、各自で印刷すること。
・配付資料は「レジュメ配付資料」を用意する。
印刷は各グループで行うこと。
・発表の前か後に、利用したデジタル
ファイル(ワードファイルなど)をメーリングリストにながす。
・発表の時間は30分。その後質疑応答があるので、質問にも答えられる
ようにしておくこと。
■購読文献
・Swanson and Holton(2009)
Foundations of Human resource development. Barlett-Koehler.
授業では下記を読みます。
Chapter1: Human resource development as a professional field of practice
(専門領域としての人材開発の発展)
Chapter3: History of human resource development
(人材開発の歴史)
Chapter4: The role of theory and philosophy in human resource development
(人材開発における理論と哲学)
Chapter5: Theory of human resource development
(人材開発の理論群1)
Chapter6: Component theories of human resource development
(人材開発の理論群2)
Chapter7:Paradigm of human resource development
(人材開発のパラダイム)
Chapter10:Overview of training and development
(教育訓練研究のオーバービュー)
Chapter12:training and development practice
(教育訓練研究の実践)
Chapter13:Overview of organization development
(組織開発研究の発展)
Chapter14:The nature of the change process
(組織変革プロセスの本質)
Chapter15:Organization development practice
(組織開発研究の実践)
Chapter19:Globalization and human resource development
(グローバリゼーションと人材開発)
Chapter21:Challenges facing human resource development
(人材開発の挑戦課題)
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投稿者 jun : 2015年4月 7日 19:15
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