講演・イベント登壇「後」にもれなく「廃人」になってしまう最近のわたし

 小生、今年で40歳です。
 40歳というと、かつて20代だった頃の自分は、もっと大人に見えましたが、自分が、その年齢に近づいてみると、びっくりですね。
 内面はほとんど変わっていないのに(泣)、「あんた、今年40歳だよ」と言われている気がします。「えっ、うそー、マジ?」という感じです。
 きっと、50代も、60代も、そんなものなのかなと思ってしまいますが、どうなんでしょうか。少なくとも僕の場合、あまり「成長」は見当たりません。困ったものです。

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 ところで、マインドは「成人式を終えたばかりのヤング?」なのですが(死語ヤングを敢えて使ってみた)、身体的には、最近、衰えをすこしずつ感じています。しかも、自分の職業に即したかたちで、その「衰え」を感じるのです。最近、以前のようにはうまくいかないことが増えています。以下2つだけ、それを書きましょう。

 第一に、ワークショップやイベントなどを行った「後」、もれなく「廃人」になってしまうことです(笑)。廃人とは「気力も体力も使い果たし、シオシオのパーになっている状態」ですね。

 ファシリテーションとか、司会とか、講演は、想像以上に気力・体力を消耗します。おまけに、僕は、人前にたつのが好きなわけでも、得意なわけではありません。
 外側からみるとリラックスしているように見えるかもしれませんが、背中はいつも汗だらけ。ピンと神経の張り詰めた時間が長く続きます。

 ワークショップやイベントを終えた自分は、喩えていうならば、こんな感じです。

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 30代前半の僕ならば、毎週、こうしたイベントに登壇しても、全くピンピンしていました。むしろ、「さー、飲みにいくどー!オラオラ」という感じでした。しかし、最近は、快復が遅くなっている気がします。

 第二に、統計分析などをしているときの「集中力」がかなり減った気がします。
 むかしならば、数時間没頭し、あっという間に日が暮れる・・・のような経験がたくさんあったのですが、最近は、「全く」日が暮れません(笑)。
 むしろ、なかなか集中力がたもてず、統計をポチポチしつつ、Facebookを見たり、ポチポチしつつ、Twitterを見たりしています。困ったものです。

 そんなこんなで、最近、衰えを感じます。

 しかし、ややこしいのは、やりたいことが、それに従い「減っている」かというと、むしろ、そうではないということです。やりたいことが増えている。やれることが増えている。やらなければならぬことが増えている。年を重ね、ようやく、いろいろなことが自分の思い通りにできる環境ができているのです。
 一方、「やりたいこと」や「やれること」や「やらねばならぬこと」が増えているのに、それなのに、体力や気力は衰えている。
 人生とは、まことに「皮肉」そのもの。うまくできているものです。

 なかなか思い通りにならなくなりつつある体力・気力をうまく使って、パフォーマンスを出さなければならない状況に、今、僕はあります。それが、40代の入り口にたった、僕の直面するリアリティです。

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 3月もそろそろ終わりになり、4月新年度に近づいています。
 多くの人がそうであるように、4月新年度には心機一転、もう一度、体力や健康を見直す努力をしてみようかなと思っています。
 
 そして人生は続く