「創造すること」をとおしたキャリア教育!?:メディア創造ワークショップ2015(東大・駒場キャンパス)の作品ビデオが公開されました!

 学部生自らが、「仕事に関連する3分間の番組」を企画・取材・撮影・編集・発信する授業である「メディア創造ワークショップ」という授業があります。

 東京大学駒場キャンパスで年に一回行っている学部生向け授業で、映像作家の大房潤一さん、大総センター助教の中澤さん、石原さん、中原、そして駒場・教養教育高度化機構・アクティブラーニング部門の福山さん、脇本さんらのご支援をうけて実施をしている授業です。

 開発された3分間ミニビデオは、東大公式のメディアである東大テレビ、東大iTunesU、Youtube、Facebookなどで一般に広く公開します。

 3分間ミニビデオを創る際には、毎年テーマをだしているのですが、今年度のテーマは「Global × Work × Discovery」でした。「グローバル化していく世界の中で働くこととは何か?」を、同時代を生きる同年代の学生に問いかけるような映像をつくることを求めました。
 
 その際、大切にしたいのは「Discovery(発見)」というマインドです。やれ、グローバル人材やら、何やら、そういう手垢のついた言説空間で流通するような「紋切り型の表現」ではなく、フレッシュな視点で、「グローバル×働くこと」を捉えなおし、番組を企画・撮影・編集を行うことを求めました。

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 昨日、メディア創造ワークショップ2014の成果である4本のビデオが、東京大学テレビで公開されました。

 今年、学生が取材させていただいたのは、紙すき職人 田村正さん、株式会社クラウドワークスCEO 吉田浩一郎さん、寿司職人 安田直道さん、神職・フローリアン・ウィルチコさんです。
 年末年始の大変お忙しい時期に学生に貴重なお時間をいただいたことを、この場を借りて御礼申し上げます。下記がリストになります。

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紙すき職人 田村正さんのビデオを見る(東大テレビ)
http://todai.tv/contents-list/events/mediaws/mcw2014_1

 和紙が出来上がる瞬間の感動を国内外で伝え続ける紙すき職人 田村正さん。

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株式会社クラウドワークス創業者の吉田浩一郎さんのビデオを見る(東大テレビ)
http://todai.tv/contents-list/events/mediaws/mcw2014_2

 時間も場所も問わず、個人のスキルを活かしながら働くスタイルを提案する気鋭の株式会社クラウドワークス創業者の吉田浩一郎さん。

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寿司職人の安田直道さんのビデオを見る(東大テレビ)
http://todai.tv/contents-list/events/mediaws/mcw2014_3

 日本を飛び出し、アメリカで寿司の腕を磨くことを選んだ寿司職人の安田直道さん。
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神職・フローリアン・ウィルチコさんのビデオを見る(東大テレビ)
http://todai.tv/contents-list/events/mediaws/mcw2014_4

 神道に魅せられ、オーストリアから日本に渡り神職に従事しているウィルチコさん。

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 この授業では、「学校の準備した著名人・OBによるキャリアの語り」を「受け身」に「聞く」のではなく、学生自らが「働くことの未来」を考え、企画・取材・撮影・編集を繰り返し、世の中に通して「発信」することをめざします。
 企画・撮影・編集の作業を通して、何度も問い直されるのは、「この時代に"働く"とはいったいどういうことか?」という根源的な問いです。

 この授業は、ことさら、「キャリア教育」をめざしたものではないですが、僕は、このように「能動的にキャリアを考え、実践すること」を通してしか、「自分の働き方は見えてこない」と思っています。
 この授業は、見方によれば「キャリア教育とは言わない、キャリア教育」と形容できるのかもしれません。しかし、僕はいわゆる典型的な「キャリア教育」を実践したいとは思いません。

 いわゆる、先輩やOBの話を「聞いて、聞いて、聞いて、帰る」式の典型的な「キャリア教育」ではなく、企画して、編集して、発信することによる「創造することを通したキャリア教育」こそが、この授業でめざしたことです。

 1年生、2年生の作品なので、まだまだ稚拙なところはあるかもしれませんが、どうかご笑覧ください。

 最後になりますが、ここまで頑張った駒場の1年生、2年生諸氏、そして、特に貴重なアドバイスを多々いただいた映像作家の大房潤一さん、中澤明子先生に心より感謝をいたします。ありがとうございました!

 そして人生は続く