家族のハッピー度を極大化する連立方程式!? : 持続可能な子育て生活の「納得解」を探して

 最近「寒い」ですね。シバレルねぇ、ぶるる(笑)。いわゆる「大寒」を超えたけれども、まだまだ厳しい寒さが続きます。小生、北海道出身ながら「寒さ」の方には滅法弱く(笑)、松任谷由実の「春よ来い」の鼻歌をフンフン歌いつつ、日々、過ごしているところです。

 とはいえ、「今年の春」は、我が家にとっては「特別な春」になりそうです。4月になれば、カミサンが仕事に復帰し、長男KENZOは引き続き小学校へ、次男KENZOが保育園にいくことがはじまるからです。二人の実家は、ともに遠方。都内に「頼れるジジババ」、イクジイ、イクバァはおりません。おまけにカミサンも僕も、なかなかの「ハードワーク」ときています。カミサンはメディアの仕事をしています。しごとのことはよく知りませんが、なかなかハードそうです。

 要するにワンワードでいうと、

「4月以降、共働き子育てを、いかに為していこうか」

 と今から思案しているところです。今、そのためのセーフティネット、心の準備が佳境に入っているということでしょうか。あまり小生、お役に立っていない気もしますが(笑)、まことに申し訳ございません。

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 アタリマエダのクラッカーですが、爆速で仕事をしながら、子どもを2名育てることは、なかなか大変なことです。中にはもっと過酷な環境で、たくさんの子どもを育てられている方もいらっしゃると思うので、そうした方には頭が下がります。

 うちの場合は、僕とカミサンと、いくつかのシンプルな取り決めをしました。

 それは、

1.仕事のやり方をゼロベースでみなおすこと
2.「今は諦めなければならないこと」を決めること
3.生活環境をゼロから見直すこと

 の3つです。これらを相互に行うことを約束しました。

 子どもを2人育てることには、喜びも大きい反面、それなりの負担や負荷がかかります。それを長期的に、かつ安定的に担うようにするには、「かけ声」や「気合い」や「でたとこ勝負」では乗り越えることはできません。

 まぁ、実際は「じゃあ、やーめた」と言えるわけがないものなので、いったん動き出せば、「ブレーキのないジェットコースターにのって爆走」するしかないのです。が、「ブレーキのないジェットコースターにのって爆走すること」がわかっていて、何も考えないで、それに乗り込むのは、やや自爆行為です。ま、結果は変わらないのかもしれないけど。ブレーキをはずす前にちょっとだけ知性を取り戻そうよ、ということで(笑)、せめてお祈りくらいしとこうよ、ということで、ちょっと考えてみました。

 既述いたしましたように、ひとつめ「1.仕事のやり方をゼロベースでみなおすこと」は、必要に応じて、仕事のやり方をゼロベースで見直す必要がある、ということです。できるところまで効率化し、優先順位をつけ、無駄をはぶく必要があります。これは小生は、来年度から徹底的に、例外なく行うつもりです。そうでなければ、家庭が回りません。

 しかし、おそらくそれだけでは限界がでてきます。
 ふたつめは、場合によっては、仕事の中で、少なくとも、今は諦めなければならないことがでてくることを「覚悟」することです。自分のキャリアにとっては必要なことでも、今、ここでは、それを優先できない状況が生まれうることに腹をくくることです。これは僕もカミサンも例外なく覚悟を決める必要があります。
「今はあきらめる」というのは、あまりポジティブな態度とは一般に思われないかもしれません。僕の中でも正直にいうと葛藤がないわけではありません。しかし、僕の感覚では、これは「必要なこと」だと思っています。
 もちろん「今はあきらめる」は「あきらめる」ではありません。それは「未来永劫あきらめること」を意味しないということです。

 みっつめは、これらを可能にするための生活環境を徹底的に整備することです。くどいようですが、日常生活は日々続きます。物理的に整備できる環境は、徹底的に整備することにします。

 これらに加え、中原家には、子育て・家庭生活の大原則として、「家族のハッピー度を極大化する」という原則があります。
 要するに、我が家では「子どもだけのハッピーを優先して、親がひーひーする」とか「親だけのハッピー度を優先して、子どもがひーひーいう」とか、そういう意志決定を行いません。これは長男が生まれたときから、常に頭の奥底においていることです。

家族みんなのハッピー度関数
http://www.nakahara-lab.net/2007/02/post_759.html

 我が家では、あくまで「家族のハッピー度を極大化すること」をめざします。もしかすると、この関数においては、家族構成メンバー個々人にとって「ベストな解」や「最善解」が得られない場合もあるかもしれません。しかし、みんなが満足できる「納得解」はどこかにあるはずです。いいえ、それを我が家のメンバーであるならば、その「納得解」を探さなくてはならないのです。

 先ほどの3条件に加えて、「家族のハッピー度を極大化すること」をめざすというのは、なかなか複雑ですね。あまりの込み入り具合に、「はぁ」とため息をつきたくなる衝動を抑える必要があります。それは難しい連立方程式をとくようなものですね。

 でもね、「ブレーキのないジェットコースター」は、もう目の前にあるのです。
 僕たちが乗り込み、走り出すことを、今か今かと、待ちわびて。

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 こうして考えてみると、4月以降の生活設計というのは、なかなかに大変なものです。先ほどの「複雑な連立方程式」は本当にとけるのかしら、「解けない連立方程式」なんじゃないかと思えてもきます。

 たしかに、この方程式、複雑です。しかし、必ず「答え」はある。
 いいえ、「答え」は、僕たち家族が、動きの中で、創り出さなくてはなりません。

 ごめんなさい、今日は思い切りプライベートな話題になりました。
 4月以降は、僕自身も、徹底的に仕事の仕方を見直します。極力、週末には仕事を入れないようにするか、ないしは精選します。ウィークデーも、極力はやく帰る日を戦略的につくりだそうと思っています。

 春よ来い!
 そして人生は続く