「たくさんの場」を行き来しながら、前に進むこと:僕の子育て持論
やれやれ、今日も「朝の戦争」が終わりました。
長男TAKUZOが、たったいま
小学校に出かけていったところです。
他の子はどうか知りませんが、
まーま、時間がかかるわ(笑)。
持ち物チェックをする。
音読をする。
服を着る。
歯をみがく
トイレにいって
玄関をでる
書き出してみれば、
たったこれだけのことなのに、
毎朝「戦争」(笑)。
どこの家でも、朝、毎日
繰り返されていることなのかもしれませんが(笑)
まーま、時間がかかることですね。
▼
仕事柄、よく聞かれることがあります。
「中原さんはどんな
変わった子育てをしているのですか?」
いやぁ・・・「変わったこと」は
何一つしていません。
「シンプル・イズ・シンプル」
受験もさせていませんし、
行っているのも普通の小学校。
いつもの宿題をさせて
普通の通信教材を1枚やらせているだけです。
ごはんは普通の白飯、玄米ではありません。
おうちで英語を話してもいません。
ていうか、そんなことできません(笑)。
要するに
普通にメシを食わせて、
寝かせて
朝起こしている
だけです。
「シンプル・イズ・シンプル」(笑)
▼
ただ、唯一思うこと、そして、無意識的に実践していることがあります。
TAKUZOや、KENZOには、
「たくさんの場を持って欲しい」
同時に
「たくさんの場を行き来しながら、前に進んでほしい」
と思っていることです。
それは、僕や僕の家族が、日々、実践していることかもしれません。単に「様々な場に連れ回しているだけ」であるような気もしますが(笑)。
例えば、
自然に愉しむ人達のあつまる「場」
釣りをする人達が、それに取り組む「場」
ワークショップをつくっている人達の「場」
武道をする人達が集まる「場」
いろんな場所に、僕は子どもを連れて行きます。
僕は、自分の子どもに
「たくさんの場=たくさんの人のつながり」を
持ち、それらを行き来しながら、「前に進んで欲しい」と思います。
それをマインドといったらいいのか、スキルといってよいのか、このさい、今の自分は「親モード」なので、どうでもいいですが(笑)、そうしたものに当惑しない感覚を、ぜひ、もって欲しいと願います。
理由は、理論的なことでも何でもありません。
「ひとつの場」しか持っていないことは
「リスク」だと僕が思うからです。
「唯一の場所」で追い込まれれば、最後。
ポッキリ折れてしまうからです。
「ある組織」しか頭にない人は
組織に裏切られれば苦しくなります。
人々から断絶されれば、そこで弱ってしまいがちです。
勉強しか脳裏に浮かばない人は、
そこで失敗してしまえば、とたんに追い込まれます。
人々とのつながりを失えば、目もあてられません。
逆に、たくさんの「かかわり」をもっている人は、
ある場でうまくいかなくても、
他にうつることができます。
人生はまことに「思うよう」にはなりません。
そうしたとき、様々な場所を「飛び地」
しながらでも、前に進むことができます。
ひとつの場所で、誰かに追い込まれても、
しっぽをつかまれることがありません。
人は「つながり」を感じられる場所では、
絶望することは少ないものです。
しかし「唯一の場所」で追い込まれ、
そこに「人々からの断絶」を感じるとき
人は容易に折れてしまうのだと思います。
専門家ではありませんが、僕はそう思います。
うまく「場」を渡り歩いてほしいと思います。
けっして「世渡り上手になれ!」という意味ではないですよ(笑)。「世渡り上手」というのは、たいてい、「唯一の場所の内部でうまくやっていくスキル」をいいます。僕が子どもに求めたいものは、そういうものではないのです。
そうではなく、場をいききしながら、
「自分の心」を自分で「守って」欲しいのです。
そうやって、何とかかんとか、
「前に進んで欲しい」のです。
人々とのつながりを感じながら、諦めず
前に進んで欲しいのです。
そうしたなかで、自分の本当に好きなこと、
やりたいことにすこしずつ近づいていって
欲しいと思います。
▼
TAKUZOが出て行って
我が家は、突然「静かな時間」が流れ始めました。
嗚呼、きっと、今日もあっという間に一日が
過ぎるんでしょう。
そして、明日も、また「朝の戦争」がはじまるんでしょう。
そんなとき、彼の「遅々として進まない準備」を
横目でみながら
明日も、きっとこんなことを考えているような気がします。
そして人生は続く
投稿者 jun : 2014年11月20日 08:15
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