森のなかで「組織開発」を学ぶ!?

 先だっては、中村和彦先生(南山大学)をお迎えし、山梨県・清里で「森の中で学ぶ組織開発」(ラーニングイノベーション論)というセッションを行わせて頂きました。

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 専門家に便所スリッパでカンチョーされることを覚悟して、ワンワードで述べるのだとするならば、組織開発とは「組織の体質改善」みたいなものです。

 いろいろな社会的背景をもった人々が集い、仕事をする毎日を重ね、多忙な生活をしていけば、いつしか組織は目標を失い、部門間には壁ができてしまいがちです。特に、様々な雇用形態の人々が働く、現在の組織においては、その傾向はなおさらです。
 組織開発とは、そうした「健康さを失いかけた組織」の「体質改善」を行うムーブメントのようなものです。

4つの異なる「組織開発」:人を集めても、なかなか"組織"としてまとまらない社会に生まれたもの
http://www.nakahara-lab.net/blog/2011/06/post_1786.html

組織開発(Organizational Development)を下支えする理論と価値観
http://www.nakahara-lab.net/2013/10/organizational_development.html

組織開発・人材開発の専門知識をどこで学ぶのか?
http://www.nakahara-lab.net/2014/02/post_2179.html

「体質改善」ですから、その手法は様々です。
 ひとによっては、休肝日をもうける人もいるでしょう。毎週ジムにかよう人もいるでしょう。また、一駅前でおりて仕事場に通う人もいます。このように組織開発においては「手法」は単一ではありません。「組織開発」というラヴェルは、多種多様な手法を来る見込む、大風呂敷のようなものです。

 最後になりますが、ご登壇いただきました中村先生、ご参加いただきました受講生の皆様、事務局の調さん、保谷さん(復活!)、本当にお疲れさまでした!ありがとうございました。

 森は今回も、1年前と同じように、そこにありました。
 そして人生は続く

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追伸.
 それにしても「清里の森」は素晴らしい学習環境でした。

「人材開発、学びの開発にたずさわる方の学びの場は、それ自体、ベストであるべきだ!」

 は「小生の曲げられない持論」ですが、まことに素晴らしい! こうした場で学べること自体が、感謝ですね。