大学生研究フォーラム2014が終わりました!: 燃え尽きたよ、真っ白にね、もうペンペン草も生えないぜ(笑)
就職、採用、キャリア開発、育成の「最前線」を1日で知る!カンファレンス
大学生研究フォーラム2014
高校教員のためのシンポジウム2014
が7月27日、28日開催されました。
大学生研究フォーラム2014 / 高校教員のためのシンポジウム2014
http://www.dentsu-ikueikai.or.jp/forum/2014.html
今、帰りの新幹線で、この日記を書いています。
このフォーラムの速報は、舘野さん(立教大学)のまとめをご覧下さい(舘野さん、まとめをありがとう!)。
大学生研究フォーラム2014に参加してきました!:速報的感想まとめ
http://www.tate-lab.net/mt/2014/07/2014.html
いろいろな反省点ありつつも、走りきった感満載です。反省点が多々ありました。でも、今は、何も言いますまい。言い訳はしますまい。燃え尽きたよ、走りきった。特に、この一ヶ月間は、周囲の方々に支えられ、睡眠時間数時間の連続で走りきった。
嗚呼、今回のフォーラムでも、様々な人々との「出会い」がありました。そういう「ご縁」が嬉しいですね。特に、あそこで、また人がつながった。ここで、あの人とこの人がつながったと感じられる一瞬を拝見することは。
また近いうちに、お逢いできることを愉しみにしています。
ご参加頂いた方で、もしお時間許すようでしたら、今回のご感想をぜひお寄せ下さい。
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最後になりますが、ご登壇いただきましたプレゼンターの皆様、鈴木寛先生(東京大学・慶應大学)、三宅なほみ先生(東京大学)、椋本洋先生(立命館大学)、杉田先生(産業能率大学)、川崎友嗣先生(関西大学)、田澤実先生(法政大学)、本間浩輔先生(ヤフー株式会社)、美濃啓貴先生(株式会社インテリジェンス)、山田和人先生(同志社大学)、山内祐平先生(東京大学)、山田礼子先生(同志社大学)、鳥居朋子先生(立命館大学)、勝又あずさ先生(成城大学)、角めぐみ先生(NPO法人ハナラボ)、三浦隆志先生(岡山県立玉島商業高等学校)、山本啓一先生(九州国際大学)、堀上晶子先生(河合塾)、成瀬尚志先生(長崎外国語大学)、井澤恒夫先生(河合塾)、吉村充功先生(日本文理大学)、竹内幸哉先生(河合塾) に感謝いたします。
そして電通育英会・森理事長、里村さん、吉村さん、河合塾の谷口さん、成田さん、高井さん、ご参加頂きました450名の皆様に心より感謝いたします。盟友・溝上さん、溝上研究室の大学院生のみなさま、本当にお疲れさまでした!ありがとうございました。
ちなみに、明日から8月17日までブログ等、ソーシャルメディアでの活動をお休みさせて頂きます。
See you soon!
Life goes on...
投稿者 jun : 2014年7月28日 23:00
あなたの会社のOJTは「帰納的」か「演繹的」か「第三の道」か?:「仕事をする前に知っておきたい」というニーズを前にして
先だって、都内某所(!?)の某授業?(慶應MCCです)で、博報堂大学の白井剛司さんにご出講いただき、皆で、OJTに関する議論をしました。
本セッションの開催にあたり、白井さんはじめ博報堂の方々には、お忙しいところ御協力いただき、また会場までご提供くださり、まことに感謝しております。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
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授業では、様々な話がなされましたが、メイントピックとなったのは「現在の時代にあったOJTとは、いかにあるべきか?」ということでした。
これはまことに「難しい問題」で、その解決は「組織として守るべき人材育成の方針」と、とはいえ、「世の中の流れにあわせて変えていかなければならないもの」との「せめぎあい」の中にあるようにも感じます。
長く同社のOJT指導にかかわってこられた白井さんによりますと、同社のOJT施策は毎年バージョンアップを重ね、更新を続けているといいます。
そして、2−3年ごとに、入ってくる新人のキャラ、資質に、少しずつ変化が生まれてくる印象をお持ちだそうで、それにともない、施策も変化せざるをえないのではないかとおっしゃっていました。
(新人が変わったのか、はたまた、採用施策が変わってので採用される人材が変わったのか、この「変化」が何に由来するかはわかりません。非常に解釈が難しいので、何が原因かはここでは論じません)
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たとえば、ここ10年くらいの変化を見てみると、OJTにのぞむ新人の変化には「前もって学んでから仕事をしたい」というニーズが生まれてきているのだそうです。
つまり、
「仕事を任される前には、どうやればいいかを教えて欲しい」
「仕事を任される前には、全体像が知りたい」
というニーズが生まれているのだそうです。まぁ、僕の感覚からしても、全く違和感はなく、そりゃ、あたりまえのニーズだよなとも思います。
一方、伝統的に日本のOJTといいますと、
「いいから、やれ」
「背中を見て学べ」
「やれば、わかる」
「わかるより感じろ」
的なものがイメージされやすいのだと思いますが、こうした新人の変化は、伝統的なOJT像に、疑義を唱えます。
「いいからやれ」「背中を見て学べ」「やれば、わかる」「わかるより感じろ」を旨とする伝統的OJTというのは、教育的瞬間(学習の機会)が偶発性に左右されますので、どうしても学習時間が長期にわたる傾向があります。
また、それが機能するためには、職場の人間関係も密接であり、かつ、長期にわたって学習に耐えるだけのモティベーションが必要です。
新人のニーズの変化は、こうした「伝統的OJTの奏功する条件」への懐疑、すなわち、「安定的で長期にわたる労働環境への信頼のゆらぎ」とも考えられるかもしれません。ひと言でいえば、それは「長期雇用・終身雇用」を前提にした人事制度と非常に整合性が高いのです。しかし、その整合性は徐々に陰りをみせていますね。
ちなみに、学問的には、OJTには、演繹的OJTと帰納的OJTという2つのOJTがあるといわれています(Lohman 2001)。
演繹的OJTとは、原理原則をトレーナーが教えて、それを適応させるもの。一方帰納的OJTとは、まず新人に問題にあたらせて、試行錯誤させ、その問題解決を支援するもの。
どうも、今、生まれている変化は「演繹的か、帰納的か」という二分法的な分類には落ちない、あらたな姿を必要にしているようにも思います。現実は、そんな単純じゃない。原理原則は教えつつ、問題解決にあたらせる。それを言い当てる何かの概念が、今、必要な気がします。
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今日はOJTのお話をしました。
どうしても、年長者は、
「仕事を任される前には、どうやればいいかを教えて欲しい」
「仕事を任される前には、全体像が知りたい」
というニーズを耳にすると、
「なに、コルァ!」
「がたがた抜かすんじゃねー」
とプルプル怒りがこみあげてくるものなのかもしれません。しかし、時代に応じて「変えていかなければならない」ものも確かにあることは事実です。
特に、これからの時代は「言葉にすること」を面倒くさがっていては、仕事がまわらなくなると思います。同質性の高い集団で、長期にわたって、あうんの呼吸で仕事をするのなら、そこに「言葉」は入りません。たしかに「感じればいい」。しかし、次第にわたしたちの労働環境は、そういう状況から変わってきつつあります。
「変えてはいけないもの」と「変えなければならないもの」を峻別する「目」が、私たちにますます必要になっているようにも思います。
そして人生は続く
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追伸.
かつて、関連記事にこんな記事を書きました!
仕事を振ると「なぜですか?」と問われる :「意味や理由」を求める若い世代!? にイラつく理由
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakaharajun/20131213-00030606/
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追伸2.
白井さんは、日経ヒューマンキャピタルオンラインで連載をなさっています。また、同社のOJTは、下記の書籍にまとめられています。小生も短文、解説を書かせて頂いております。おすすめの一冊です。
人が育ちにくい時代に新入社員を大きく伸ばすOJT 第1回 博報堂が新入社員OJTに力を入れたのはなぜか
http://www.nikkeibp.co.jp/article/hco/20140530/400212/
投稿者 jun : 2014年7月25日 06:40
数字を「お返し」し、物語を「紡ぐ」10年経験者研修
「学校教育研究」から「経営学習研究」に衣替えしてはや10年以上が過ぎました。
もう前者の現場に関しては最近の動向は存じ上げませんが、1年に1回だけ縁あって4年間にわたり続けている仕事があります。横浜市教育委員会さんのやっておられる「10年経験者研修」の一部を担当させていただいているのです。
こちらは単なる「研修」ではありません。
横浜市教育委員会×東京大学中原研で行った1年次、2年次、3年次、5年次、10年次教員の方々に対する調査(Nはそれぞれ500から1000になりますね)をベースにして、その分析結果を、研修でお返しし、10年次教員の方々が、今後の「学校づくり・人づくり」に御協力していただくきっかけをつくることをめざしている研修です。
学校の現場においても、いわゆる「あうん的世界」「背中を見て育て」では、だんだんと育成は難しくなっています。今の時代にフィットした育成システムが次第に必要になってきています。
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言うまでも無く、10年経験者というと、学校では、もはや「中堅としての働き」「中核的存在」を期待されます。
現在の学校、特に都市部は若返りが激しく、経験10年未満の先生が50%を超える地域も珍しくはありません。そんな中、圧倒的に若く経験の浅い教員を支えるには、学校が「人材育成システム」を意図的に整えていく必要があります。
察しのよい方ならおわかりのとおり、この状況は、バブル時に採用抑制を行った企業の状況と、かなり近似しています。
もちろん、学校は企業とは違うので、一概に比較することはできません。しかし、こと育成という観点からすれば、似ているところも少なくありません。
(ちなみに誤解を避けるために申し上げますが、学校に民間の経営手法を安易にあてはめていくやり方は、全く共感できません。企業とかかわり、かつ学校をかつて見ていた人間として、そのことを強く思います。学校と企業は、言うまでも無く組織の成り立ちやガバナンスのあり方、そして目標が全く異なる組織体です)
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横浜市教育委員会では、そのような現状を鑑み、10年次研修の内容の一部を「初任教員の育成・学校づくり」にあて、実践されています。「上位の研修内容」を「下への関わり」にあてていくというこの手法は、「育成のラダー」をつくりあげていくことでもあります。医療の現場でいわれるところの、いわゆる「屋根瓦」方式を意図的に構築する試みとも言えるでしょう。
横浜市と中原研のご縁は、今から4年前、当時首席指導主事であられた前田崇司さんが、「職場学習論」を手にとられ、僕の研究室をおとずれていただいたことから、このご縁が続いています。
「この本は企業に関する本です。でも、この内容は、学校に通じるところもあります」
最初はもう学校研究はしていないから、とお断りさせていただきました。しかし前田さん、そして、続いてこられた冨士田さんの熱意とご尽力に、やってみようという気になりました。そのようなご縁から、研究室とのご縁がはじまりました。
研修で僕らが担当するのは、最初の一歩「意識づけ」の部分です。
中堅とは何か?
どういう働き方が期待されているのか?
学校の現状はどのようになっているのか?
何を工夫していくか?
などを「サーベイフィードバック」による「数字」と、エクササイズを通した「ストーリー」によって考えて頂く時間をつくります。エクササイズでは、「自分の10年間」や「学校の現状」などを、様々なかたちで「表現」してもらい、それをもとにグループで対話を深めます。
察しのよい方ならおわかりいただけると思いますが、これは企業研修で行われるところの、いわゆる「組織開発」の手法を、一部適用したものです。昨日は、合計500名の方々に、サーベイフィードバックを用いたり、エクササイズを行ったりしながら、3時間、みっちりリフレクションをしていただきました。
「これからお話しする内容は、日本のどこかのデータではないのです。皆さんの学校にいる、皆さんの同僚が答えたデータを分析させて頂きました。その結果をお返しいたします」
「これまで皆さんはどのような10年間を歩まれましたか? 今の若手はどのような状況で働いておられますか? そのあたりを表現し、対話してみましょう」
どこまで「Good time」が生み出せたかは、はなはだ疑問ですが、全力で走りきったつもりです。
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今回は、特に、これまで3年間にわたって担当してきた研修の大部分を、本プロジェクトのメンバーである脇本健弘君(中原研OB)、町支大祐君(教育学研究科)に任せました。
脇本健弘君
http://www.wakimoto-lab.net/
町支大祐君
http://cdai80.wordpress.com/
反省点や乗り越えなければならない課題は多々残るものの、二人とも、精一杯の背伸びをし、乗り切りました。今回は、彼らのこれからを信じてかなり厳しくフィードバックしました。もう僕が伝えられるものは何もありません。お疲れさまでした。
彼らは、これからこの三年間に蓄積したデータをさらに分析し、論文や書籍含めてパブリッシュしていく予定だそうです。ぜひ頑張って欲しいものです。ここからは、貴殿らの時代だよ。
最後になりますが、このような場をいただいた横浜市教育委員会の皆様、特に今回ご担当いただいた田中磨理子指導主事、長島和広指導主事、そしてもともとのご縁をいただいた前田崇司さん(北部学校教育事務所指導主事室・室長)、冨士田美枝子さん(文化観光局 創造都市推進課 トリエンナーレ担当課長:横トリもうすぐで開催ですね!)に、心より感謝いたします。
そして人生は続く
投稿者 jun : 2014年7月24日 08:23
誰も失敗しない「笑点の大喜利」という仕掛け!?
先だって、大学時代の同期の高尾君(学芸大学・准教授)が、某授業にご出講いただいた際、象深い話をしてくださいました(ご出講・感謝です!)。それはね、テレビ番組「笑点」の「大喜利」のお話。これを高尾君は、演出の観点から分析して下さいました。
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よく知られているように、「笑点」は、日曜日の夕方(次の日・月曜日の出勤や通学を意識しはじめ、ちょっとブルーな時間?)にやっている寄席風バラエティですね。
「笑点」には、初代司会者・立川談志によって創始された「大喜利(おおぎり)」というものがあります。そして、高尾さんによると、この「大喜利」というものが、演出の観点?からすると、まことに「よくできているシステム(well-desiged system)」であるとのこと。
どういう点で優れているか、というと、「大喜利」では「誰も失敗しない」ように設計されているからです。よーく冷静になって考えてみて下さい。
「大喜利」では、落語家が面白いことをいったら、お客さんは当然笑えます。ぎゃはは。しかし落語家がすべってしまったとしても、「山田君、座布団もってきなさい!」「ひぇー」ということで、また笑いをとれる仕組みになっています。ひゃはは。
要するに、「大喜利」では、ウケたとしても、ウケなかったとしても、「笑いがとれるシステム」になっている。このような環境下において、落語家は安心して、リスクをとりつつも、ネタを披露することができるのだそうです。安心できるからウケをとれる。思いついたことを言える。たとえ、それがウケようがウケまいが、お客さんは面白がるようにできている。
考えてみれば、お題を投げかけられて、すぐに「面白いこと」をいうというのは大変なわけです。それは「萎縮」していてはできない。「大喜利」では沈黙は許されません。誰かが、必ず手をあげて、しょーもないことであっても言わなくてはならない。そして、そういう「リスク」をとることを前提にしたシステムには、それをしたことで損をしない仕掛けが必要だと言うことですね。
しかし、一方、観客の観点からすると、「大喜利」はそのようなシステムには見えません。あくまで落語家が挑戦し、ウケをねらって、それに対してのみ笑っていると考えてしまいます。よもや、「大喜利」が「誰も失敗しないシステム」であることは、考えませんよね、、、一般人は。
このズレを知らず知らずのうちに創り出すってのは、スゴイことですね。こういうプラットフォームを創れる人を「天才」というのかな、と思いました。
▼
世の中には誠に面白いものが充ち満ちている。
「大喜利」といういつも見慣れているはずのシーンからも、いろいろなことを考えられますね。生きているって素晴らしい!
そして人生は続く。
投稿者 jun : 2014年7月23日 07:40
Playful Learning Fes.2020のプレゼンターを夢にみて
先だって、Playful Learning Fes.と銘打ったイベントが終了しました。このイベントは牧村真帆さん・上田信行・中原主催によるもので、
「Playful × Learning × ????」
の「???」にあてはまるテーマを、それぞれ11名のクリエータの方々がたてて、5分間で自由に喋るというイベントです。話のかたまりの要所要所に、休憩時間がもうけられ、聴衆の方々や登壇者がお話をすることができます。
ご登場いただいた11名のプレゼンターの方々には、心より感謝いたします。
Playful × Learning × 即興演劇:
園部 友里恵さんをはじめ 即興実験学校の皆さん
Playful × Learning ×HUB Tokyo
岩井 美咲さん
Playful × Learning × オフィス
山下 正太郎さん
Playful × Learning ×イノベーション
佐宗 邦威さん
Playful × Learning ×リトルプレス :
見木久夫さん
Playful × Learning ×上田ゼミ
gilsBandの20人の皆さん
Playful × Learning ×映画 :
Utako Morishitaさん
Playful × Learning ×編集 :
モリ ジュンヤさん
Playful × Learning ×『プレイフル・ラーニング』
井上 佐保子さん、 石戸谷 直紀さん
Playful × Learning ×期待のデザイン
三宅 由莉さん、岩田 花奈さん
Playful × Learning× リアルタイム・ドキュメンテーション
曽和 具之さん
当日の様子は、下記に曽和先生によるドキュメンテーションムービーが公開されておりますので、どうぞご覧下さい。当日の様子がご覧頂けると思います。
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Playful Learning Fes.から二夜明け?、今回のイベントで心から思ったのは、月並みでまことに申し訳ないのですが、
「世の中には、それぞれの領域で新しいものを見つけようとしている人が、たくさんいるんだな」
ということ。
そして、
「そういう人々が出会い、新たなにつながりをつくっていく機会が、もっともっと必要だ」
ということです。こういうのは100個?あっても、まだたりない。それくらい我が国には面白い人はいるし、そういう人々のつながる場は求められている。
このことは会の反省会でも、申し上げたのですが、帰り際、僕は、出口近くに座っていて、「あ、あの人と、この人、名刺交換してるわ」「あっ、あの人、この人に興味持ったんだな、話しかけにいってる」というような光景を見ていました。こうした光景が、さらに増えることを願っています。
また、会には、これから飛び立とうしている若い人々も多数参加しておられました。もっとも印象深かったのは、オランダのアイントホーフェン工科大学に新設された「Eating design!?(食のデザイン)」の学科に留学なさろうとしている方のお話です。インダストリアルとか、グラフィックとか、そういうハードなデザインじゃなくて、Eatingという人間に根源的な活動をデザインなさりたいのだとか。
嗚呼「Eating Design」とは、これまた面白いところに留学するねぇ、と思いつつ、2020年くらいのPlayful learning Fes.?では、この方が、プレゼンターになっているんだろうな、とも思いました。そういう日がくることを心より願っています。
世の中には「やれ、グローバル人材が必要だ」だの、「それは、本当のグローバル人材」だの、そういうオヤジ的?言説がはびこっています。「グローバル人材」ってのが何かは1ミリも知りませんし、興味もありませんが、ただひとつだけ言えるのは、僕が興味深いと思える方々は、
「国内だろうが、国外だろうが、田舎だろうが、都市だろうが、自分のやりたいことを為すためには「境界を全く意識しない」で、飛び込み、やりぬくこと」
のできる方です。結果として海外に行ってるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。でも、どんなコンテキストだろうが、必要とあらば、どこへでもでていき、挑戦することのできることが大切だと僕は思います。
今回は牧村真帆さんがディレクションを担当し、大変なご苦労をなさっておりましたが(長岡先生が最後におっしゃっていたように、上田先生と僕のあいだにたって仕事をする人は本当に大変だと思います・・・)、そういう方のためなら、もう一度???、ディレクションをご担当いただけるかもしれません。最後になりますが、ディレクションを主担当いただいた牧村さん、そして参加者の皆様、ご登壇者の皆様に心より感謝いたします。ありがとうございました。
そして僕らの挑戦は続く
投稿者 jun : 2014年7月22日 07:57
「誰か」のためにクリエィティビティ!? : Give your partner a good time?
先だって、某授業に、学芸大学の高尾隆さんにご出講いただいた際(お忙しいところ本当にありがとうございます!心より感謝!)、高尾さんがおっしゃっていたひと言が印象的でした。
曰く
「人は、自分のために、クリエィティビティを発揮しようとおもうときは、なかなかうまくいかない。でも、誰かを喜ばせるために智慧を絞るときには、案外、よいアイデアが思いつくものです」
ICレコーダをもっていたわけではないので、一字一句同じというわけではないけれど、含蓄のある、そして、なかなか考えさせられる言葉でした。
高尾さんのご専門の即興劇(インプロ)の用語には、
Give your partner a good time!
(あなたと共に演じるパートナーに素敵な時間を!)
というものがあるそうです。これは、よい即興をするためには、まず、この精神が最も基底にあることが大切なのだとか。高尾さんの師匠にあたり、即興劇(インプロ)の祖のひとりである、キース・ジョンストンさんが、「インプロの極意」として、よく引用する言葉だそうです。
Give your partner a good time?
・
・
・
なんか最近、いいアイデアを思いつかないな、と思うとき。何だか、最近、枯れてるな、と思うとき、思い起こしてみるといいかもしれません。自戒をこめて、そう思います。
Give your partner a good time?
Your partnerとは、どこに住む、どんな人で・・・
そのパートナーは、何を期待しているのか、を
そして人生は続く
投稿者 jun : 2014年7月19日 08:35
指導する側の「強制アウトプット」:「ネコまっしぐら」ならぬ「無能まっしぐら」を何とか避けるために!?
早いもので7月も中旬。今日で大学院ゼミは終了です。ゼミ最終会は、なんと、僕が、研究発表報告なのだそうです。今日は、大学院生の皆さんに、ご指導を賜りたい?と思っています(笑)。
いつものゼミとは異なり、「指導している側」と、「指導されている側」が逆転します。誠に「愉快」なことですね。
ところで、今日の機会を、自分で決めたのか、そうでないのかすら憶えがないのですが(おそらく、大学院生の誰かに先生もやりますか? と聞かれて、僕やるよ、と言ったのではないかと思いますが)、考えてみれば、こうした機会も大切です。
といいますのは、人は指導する側に回ると、日々の雑事にかまけ、だんだんと「勉強」をしなくなってくる。
俗な言葉に、
人は「無能」になるまで成長する
と言う言葉がありますが、こうした状態をほっておけば、だんだんと勉強をしなくなり、ひいては「ネコまっしぐら」ならぬ「無能まっしぐら」という感じになりがちです(泣・・・正直に僕は危機を感じています)。
ですので、こうした「強制的アウトプット」?の機会を自らつくりだすことは、大切なことだよな、と思いました。いつもの関係を「反転」させ、「指導する側」が「強制的アウトプット」をする。結構しんどいけど(泣)。もう胃液もでませんがな、、、嗚呼。
おかげさまで、今日の発表のために随分本を読むことができました。今日は、ちょっと理論っぽい研究報告をしようと思っています。
いつか論文にまとめようと思っていたことで、最近考えていることを、ちょっくら皆さんに聞いて頂こうと思っております。
そして人生は続く
投稿者 jun : 2014年7月16日 07:10
本を「1トン」読め!?:1ヶ月に1冊も本を読まないスマホ時代!?に「多読」することの意味
先だって、美瑛町にて、Yahooの宮坂社長とお会いする機会を得ました。Yahooさんからお声がけいただいて、小生、今年から関わらせていただいている5社・異業種問題解決研修に、宮坂社長がお越しになり、30人の次世代・若手ビジネスパーソンに、トップスピーチをなさったのです。
異業種社員チームによる、北海道・美瑛町の「地域課題解決プロジェクト」を開始
http://pr.yahoo.co.jp/release/2014/05/08a/
異業種5社のリーダーが集まる研修をいかにデザインするのか!?
http://www.nakahara-lab.net/2014/05/post_2222.html
宮坂社長のお話は、どれも示唆にとむものでしたが、個人的に最も驚いたのは、宮坂さんの発せられる言葉、ひとつひとつが「わかりやすく」、メタファにとみ、聞いている人に「刺さる」ものであったことです。5000人の企業のトップに向かって、このようなことを申し上げるのは、まことに恐縮なのですが、本当に心の底からそう思いました。
お話を伺いながら、「このメタファは、普通の人ではでてこないよなー」とか「ここで、この話をもってくるとは、わかりやすいなー」と思っていました。ブラボー!
あんまり驚いたので、あとで同社・人事部長の本間さんや池田さんに、誠に失礼ながら、
「宮坂さんの言葉は、ひとつひとつが尖っていますね。あの場面を、あのメタファで説明することは、ふつーは、なかなか出てこないですよ。宮坂さん、よほど、本とかお読みになります?」
と聞いてしまいました。
すると、帰ってきた答えは・・・
「宮坂はものすごい読書家ですし、とことんまで調べて、調べて、追求します。読んで、調べて、読んで、調べてです。宮坂は若手には"本を1トン読め!"と言っています」
というものでした。ICレコーダーを持っていたわけではないので、1字1句同じではないですが、趣旨は間違っていないと思います。
求められるレベルは、
「何冊本を読むのか?」
ではなくて、
「1トン本を読むこと」
なのです(笑)。素晴らしいことですね。社長という重責にありながら、それだけのインプットがあるからこそ、アウトプットも洗練されているのだろうな、と思いました。
仕事柄、様々な社長・経営層の方々にお会いしますが、思わず舌を巻きました。
▼
大人の読書については、思うことがあります。
以前、ある調査で読書の量を調べたことがありました。調査対象者はビジネスパーソンで、ランダムサンプルではないので、偏りがあることを最初に断っておきますが、あくまでこのデータで、1ヶ月に一冊も本を読まない人は、マンガ以外のそれぞれのジャンルで、だいたい50%でした(N=617)。スマホ時代にあって、おそらく、そのレートはさらに下がっているものと予想します。
思うに、本を読むことは、これだけ「知識や情報がパワーをもつ時代」にあって重要なことだと思いますし、「1トン本を読む人」と「ゼロ冊」では、長期的にみて、恐ろしいほどの差が生まれることは容易に予想できます。
大人は忙しい。家と職場の往復だけで精一杯。確かにそのことはわかります。「自分の地図」を大きくするためにも、1トンとはいわずとも、せめて数百キログラムくらいは、本を手にしてみたいものです。自戒を込めて。
最後になりますが、このような機会をいただいたヤフーの宮坂社長、本間さん、池田さんには感謝いたしますとともに、5社の人事部の方々、そして参加者の皆様にも、心より御礼を申し上げます。お疲れさまでした。ありがとうございました。プロジェクトは、まさに後半へ突入です。
そして人生は続く。
ーーー
追伸.
異業種5社の課題解決研修が、北海道新聞に取り上げられました。この場を借りて御礼申し上げます。今回のセッションは、NHKクローズアップ現代さんの取材も入っていただきました。NHKの布浦ディレクターには大変お世話になりました。ありがとうございました。
投稿者 jun : 2014年7月15日 06:17
家庭と仕事の「ポジティブな関係」をいかにつくるか?:ワークファミリーエンリッチメントか、コンフリクトかを分ける「絶妙の線引き」!?
大学院・中原ゼミも残すところ、わずか1回。
先だっては、M1(修士1年)・浜屋祐子さんの英語文献発表がございました。
浜屋さんのテーマは、「仕事と家庭のポジティブな関係」!今回取り上げたのは「ワークファミリーエンリッチメント:Work Family Enrichment」の測定に関する研究でした(Carlson et al(2006) J. vocational Behav. 68(1))。
(アタリマエダのクラッカーですが、院ゼミでは、かなり真面目にガチに議論しています。大学院での僕の顔と、外での僕の顔が、相当異なると、コソコソ噂になっているようですが・・・。たぶん正確にいうと、大学の顔も2つあるように思います。リサーチ顔とアドミ顔。嗚呼)
僕は、その道の専門家ではないので、以下は浜屋さんからの「受け売り」ですが、ワークファミリーエンリッチメントとは「仕事と家庭の双方がいかに他方に便益をもたらすかに関する概念」だといいます。
これまで、この種の研究は、「仕事と家庭がいかにコンフリクトをおこすのか?」というネガティブな側面に着目する研究、すなわちワークファミリーコンフリクト研究(Work family Conflict研究)が多かったのですが、ワークファミリーエンリッチメントにおいては、それが「逆」になります。
むしろ、「仕事生活が、いかに家庭によい影響をもたらし」、かつ「家庭生活が仕事にいかによい影響をもたらすか」が注目されます。
実際のところは、仕事と家庭の関係は、ワークファミリーエンリッチメントもおこりうるし、ワークファミリーコンフリクトも起こりえるのですが、ワーク・ファミリー・コンフリクト研究と比べて、ワークファミリーエンリッチメントに関する研究は、理論的にも実証的にも遅れているといいます。
浜屋さんによりますと、近年この研究群には、もうひとつの概念「Boundary Selection」が注目されているといいます「Boundary」とは「境界」ですので、要するに、「仕事と家庭の線引き」ということになりますね。
すなわち、家庭と仕事のあいだに「どのような線引き」を行えば、エンリッチメント(ポジティブな関係)につながるのか、あるいはコンフリクト(ネガティブな関係)を引き起こしてしまうのか、ということに関する研究が進んできているといいます。
とても興味深いですね。
▼
僕なぞは、おそらく完全に「線引き」に失敗していて、、、というより、、、家庭も仕事も「ごった煮」になって「渾然一体としすぎて」いて、「あのー、意味不明な汁、できあがっちゃいました」状態ですので、この手の研究から学ぶことは多々多いです。
仕事のことは家庭にダダ漏れだし、家庭のことは仕事にダダ漏れだし・・・まぁ、そういう「線引き」というか、「線無し」もありうるんでしょうか。一度も、この手のことを考えたことがありませんでした。
いやはや、靴下ポイポイ男として生まれ、もうすこし、シャンとしなくてはならぬな、と思っているのですが、気づけば、そう思ったときから30年以上が経過しています。
皆さんはいかがですか?
仕事と家庭の「線引き」うまくいってますか?
そして、
あなたはワークファミリーエンリッチメント?
それとも
ワークファミリーコンフリクト?
来週のゼミは感動のフィナーレ。なんと、研究報告の順番は「僕」なんだそうです(笑)。そりゃ、そうですよね。自分もきちんとやらなきゃね。
さて、来週は、大学院生にご指導いただくことにしましょう。「中原君、あちゃー、ここロジック跳んでるよ」なんて、浜屋さんや田中さんに、ご指摘を受けるんでしょうか。
さ、準備、準備。
そして人生は続く
ーーー
追伸1.
【関連記事】「あれか?、これか?」の働き方か「合わせ技で、あれも、それも」か?:生きることと多重役割
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakaharajun/20140711-00037283/
ーーー
追伸2.
今年のM1さんたちは、浜屋祐子さんと田中聡さんともに、よく1学期をサバイブなさいましたね。本当にお疲れさまでした。お二人共に順調に研究をすすめていらっしゃいます。もちろん、博士の大学院生さんたちも、それぞれごとに、今学期は収穫があったのではないでしょうか。このまま順調に進まれることを願います。
夏には「源流合宿=古典を読み、概念の起源を辿る合宿」があるようですので、また頑張ってくださいね。
投稿者 jun : 2014年7月11日 06:25
断片化する大学人の「時間」と「思考」:コッパミジンコのチリチリバラバラで、もう粉!
ここ数ヶ月のうちに、自分の授業をMOOCで公開するために大変な準備をなさっている、世界的に非常に著名な社会科学系の先生で、僕が最も尊敬できる研究者のひとりである先生が、ある会合で、こんなことをおっしゃっていました。
個人的に非常に印象深い言葉でしたので、ここでもご紹介させていただきます。
「今回、自分の授業のMOOCの撮影をしてみて、最も考えさせられたのは、わたしたち"大学人の時間感覚"や"大学人の思考"が、この先、相当変わってくるのではないか、ということです。それを今回の経験から、深く感じた。
わたしたち大学人は、90分ないしは100分の授業時間で、ひとまとまりの話をすること、ものを考えることには大変慣れている。大学はまさにこれまでそうした場所であった。
しかし、MOOCでは、ひとつのコンテンツが10分にしなければならない。そうでなければ、グローバルに流通するコンテンツにはならない。
一週間のコンテンツ数は10分ビデオが×9本で構成され、合計90分だから、今までと同じではないか、とおっしゃるかもしれない。
しかし、ひとまとまりで90分あるのと、細切れに10分が9つあるのでは、その時間感覚は全く異なっている。時間とは思考である。おそらく、大学人の思考も相当に変わってくるのではないか、と予感し、それが最も印象深かったことだった」
・
・
・
ICレコーダーを持っていたわけではないので、一字一句同じではないですが、先生がおっしゃっていた趣旨は、おおよそ、こんなことであったと思います。
大学史(大学の歴史的発展を論じる分野)の入門書をひとつひもとけば、すぐにわかるように、他の組織・制度とともに、大学は「常に変化」にさらされてきました。
「大学が揺らがなかった時代は存在しない」
とも言っていいくらい、それは時代の波を受け、常に変化をしてきました。
わたしたちは、ともすれば、ある時代の制度や組織のあり方を「固有=昔からそのままの姿であったもの」のものとして位置づけたくなりますが、それは社会科学を一度でも学んだことのある方ならおわかりであるように、異なっています。万物は歴史的に構築され、そして変化している。
おそらく、上記で先生がおっしゃりたかったことは、グーテンベルグの活版印刷の発明が大学の知の流通に変化を与えたように(ここまで書けば、その先生が誰かわかってしまいますね)、「大学もメディアの発展とともに変わってくること」、そして、そこに集う人々の感覚、「大学人の時間感覚」や「大学人の思考」すらも、これから相当に変わってくるのではないか、ということであると解釈しました。非常に印象深いことです。
時間のフラグメンテーションといえば、僕の分野ですと、ヘンリーミンツバーグのマネジャー研究が思い出されます。ミンツバーグは、マネジャーはビジョンを描くことが重要であるのにもかかわらず、その時間が「目まぐるしく断片化」していることを参与観察をもってつきとめました。
ひるがえって、大学人の「時間感覚」や「思考」が、フラグメンテーション(断片化)することがよいことか、どうかは、皆さんの判断に任せます。最近は授業だけでなく、アドミニストレーションのあり方も、相当にかわってきている。
しかし、わたしたちは、そうした変化に危惧を感じつつも、一方で、それに抗しながら、時に順応しながら、戦略的に自らをたて、生きていかなければならない。僕の時間なんて、コッパミジンコのチリチリバラバラで、もう「断片」というよりは「粉」になっている(号泣)。まぁ、それは現代社会を生きる人なら、多かれ少なかれ、多くの職業でもいえることなのかもしれないけれど。
90分の授業を、10分刻みで9つやることで、「大学人の時間と思考」まで思索が進むとは、さすが世界的レベルの研究者は違います。僕も深く考えさせられました。
そして人生は続く
僕は、下を向かない。
投稿者 jun : 2014年7月10日 09:23
【参加申し込み〆切間近・拡散お願いします】大学生研究フォーラム2014 - 就職、採用、キャリア開発、育成の「最前線」を1日で知る!
「就職、採用、キャリア開発、育成の「最前線」を1日で知る!」カンファレンスー大学生研究フォーラム2014を、7月27日に開催させていただきます。こちらのカンファレンス「大学生研究フォーラム」は、「大学の今、企業の今」を1日で知ることのできるカンファレンスであり、今年も、非常に豪華な登壇者の方々にレクチャーいただける予定です。
運営にもとてもこっています。今年の運営テーマは「世界初!?のジグソーカンファレンス」。どっかで聞いたことのある言葉で(笑)、世界初ってなんやねん!とツッコミが入ることを覚悟しつつ、しかし、成功するかどうかはわかりませんが、何とかかんとか、やってみたいと思っています。
夏の京都でお会いしましょう!
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就職、採用、キャリア開発、育成の「最前線」を1日で知る!
【大学生研究フォーラム2014:変わる大学の入り口と出口】
大学・企業に何ができるか?:世界初!?ジグソーカンファレンス
2014年7月27日(日)京都大学にて開催 入場無料
お申し込みはこちらのWebページから!
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就職、採用、キャリア開発、育成の最前線を1日で知る!
2014年、今年も【大学生研究フォーラム2014】を開催させて
頂くことになりました(京都大学/東京大学/電通育英会共催)。
本会は、2008年の第1回開催から数えて7年目を迎えます。
昨年度は電通育英会設立50周年記念事業として、東京大学
伊藤謝恩ホールにて開催しましたが、本年度は従来通り
京都大学・百周年時計台記念館にて開催する運びとなりました。
今回の会のテーマは「変わる大学の入り口と出口」!
高校生・大学生のキャリア、学び、企業の採用、人材マネジメント
の最前線について、1日で学ぶことができます。大学の教員、
キャリア支援組織の職員、企業関係者、高校の教員の方々が
一堂に介して、「変わる大学の入り口と出口」について議論を深
めていきます。
参加をご希望の方は、下記、電通育英会ホームページ内
申込フォームよりお申込ください。
http://www.dentsu-ikueikai.or.jp/forum/2014.html
なお、翌日7/28日には、
(併催)高校教員のためのシンポジウム
『大学だけでなく社会ともつながる高校教育の構築』
も開催されます。こちらは、高校教諭の方を主な聴衆として、高大
連携・社会とのつながりについて考えます。こちらの方も、どうぞ
お越し下さいますよう、お願いいたします。
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■プログラム
大学生研究フォーラム2014
『変貌する大学の入口と出口:大学・企業に何ができるか』
開催日/2014年7月27日(日) 9:30~17:35(昼食付)
会場 /京都大学・百周年時計台記念館
・9:40~10:40
基調講演
「社会で通用する人材を育てるための大学の役割、高校の役割」
鈴木 寛(東京大学 / 慶應義塾大学)
・10:40~11:00 ジグソーカンファレンスの愉しみ方
中原 淳(東京大学)
・12:30~13:45 ピースセッション#1
「変わる大学の入口と出口(1)」
【#S1-1】 「高校-大学の新しい連携」
ファシリテータ:溝上 慎一(京都大学)
・「埼玉県の高校×東大のコラボ 『ジグソーメソッドの推進』」
三宅 なほみ(東京大学)
・「大学・社会での学びに備える 『活用・探究』授業」
椋本 洋(立命館大学 理工学部)
【#S1-2】 「大学生のキャリアと学び」
ファシリテータ:杉田 一真(産業能率大学 経営学部)
・「キャリア教育が入口と出口をつなぐ」
川崎 友嗣(関西大学 社会学部)
・「大学の学びとキャリア意識」
田澤 実(法政大学 キャリアデザイン学部)
【#S1-3】「変わる企業の人材マネジメント」
ファシリテータ:中原 淳(東京大学)
・「爆速経営に資する人材マネジメントの変化」
本間 浩輔(ヤフー株式会社)
・「はたらくを楽しむ社会を実現するための新卒採用」
美濃 啓貴(株式会社インテリジェンス)
14:00~15:15 ピースセッション#2
「変わる大学の入口と出口(2)」
【#S2-1】「大学のアクティブラーニング」
ファシリテータ:杉田 一真(産業能率大学)
・「同志社大学における全学レベルのプロジェクトベース学習(PBL)」
山田 和人(同志社大学)
・「反転授業とともにあるアクティブラーニング」
山内 祐平(東京大学)
【#S2-2】 「エビデンスベース大学教育改革」
ファシリテータ:溝上 慎一(京都大学 高等教育研究開発推進センター)
・「エビデンスベースの教育改革+教学IRのオーバービュー」
山田 礼子(同志社大学)
・「立命館大学における教学IRのチャレンジ」
鳥居 朋子(立命館大学)
【#S2-3】 「大学生と社会人の出会いの場」
ファシリテータ:中原 淳(東京大学 大学総合教育研究センター)
・「汽水域 社会人と成城生とのキャリアワークショップ」
勝又 あずさ(成城大学)
・「ハナジョブ 女子学生と女子社員が出会い、創る場」
角 めぐみ(NPO法人ハナラボ)
15:30~16:30 インテグレーション・セッション
【司会】 中原 淳(東京大学 )
16:30~17:20 ディスカッション
【司会】 中原 淳(東京大学)
16:30~16:50 ピースのシェア
16:50~17:20 インテグレーション・ダイアローグ
17:20~17:35 ラップアップ
溝上慎一(京都大学)
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(併催)高校教員のためのシンポジウム
『大学だけでなく社会ともつながる高校教育の構築』
開催日/2014年7月28日(月) 10:00~17:00(昼食付)
会場 /京都大学・百周年時計台記念館
10:00~ 趣旨説明
溝上 慎一(京都大学)
10:05~10:20
シンポジウムの流れと大学生研究フォーラム2014のレビュー
成田 秀夫(河合塾)
10:20~12:15 テーマ「大学だけでなく社会ともつながる高校教育の構築」
10:20~10:55 講演(1)企業研究の立場から
中原 淳(東京大学)
10:55~11:30 講演(2)
大学の立場から
杉田 一真(産業能率大学)
11:40~12:15 講演(3)
高校の立場から
三浦 隆志(岡山県立玉島商業高校)
13:30~15:00 ジグソーセッション
【第1会場】
ファシリテータ: 山本 啓一(九州国際大学)+ 堀上 晶子(河合塾)
中原 淳(東京大学)
【第2会場】
ファシリテータ: 成瀬 尚志(長崎外国語大学)+ 井澤 恒夫(河合塾)
杉田 一真(産業能率大学)
【第3会場】
ファシリテータ: 吉村 充功(日本文理大学)+ 竹内 幸哉(河合塾)
三浦 隆志(大阪府立勝山高校)
15:20~16:40 クロスセッション
16:40~17:00 クロージング
溝上慎一(京都大学)
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投稿者 jun : 2014年7月 9日 07:00
「経営理念を浸透する」ということはどういうことか?
先だって、某授業に、首都大学東京 大学院社会科学研究科経営学専攻の高尾義明先生にお越し頂き、お話を伺う機会を得ました。
高尾先生は、「経営理念のマネジメント」に関する実証的研究で、第一線を走っておられる先生で、僕自身も、先生の話を伺うことが非常に楽しみでした。先生二は、本当にお忙しい中、お越し頂き、心より感謝いたします。
▼
高尾先生は、経営理念に関する近年の実証研究をご紹介いただきながら、時折エクササイズをまじえながら、経営理念に関してご講義をいただきました。
(高尾先生のご著書・おすすめです!)
高尾先生によりますと、経営理念とは、「意図的に提示された組織アイデンティティ」ととらえることができるとのことです。
組織アイデンティティとは、下記の3つの問いに何とかして答えようとする組織の自己定義であるとのことです。
1.我々とは「何者」なのか?
2.我々は「どんなビジネス」をしているのか?
3.我々は「何」になりたいのか?
要するに「組織=わたしたちに関する存在意義の意味づけ」と考えられるのかな、と思います。
その上で、高尾先生からは、「経営理念の浸透」とは、組織アイデンティティ、組織メンバー個人のアイデンティティが融合していくことではないかというご示唆をいただきました。
これを、やや勝手に妄想して解釈して考えますと、
【組織のアイデンティティ】
1.我々とは「何者」なのか?
2.我々は「どんなビジネス」をしているのか?
3.我々は「何」になりたいのか?
【組織のメンバーのアイデンティティ】
1.わたしは「何者」なのか?
2.わたしは「どんな貢献」をしているのか?
3.わたしは「何」になりたいのか?
という、組織ー個人・・・この2つの次元を、いかに関連づけていくのか、ということになるのかな、と思います。
よく経営理念というと「浸透」というメタファで語られ、どこか「上から下に落とす感覚=導管メタファの伝達モデル」を想起してしまうのですが、「2つの次元のすり合わせモデル」は、ここに一定の反省を迫るものでもあるのかもしれません。
経営理念として、たしかに「上=経営」がそのような理念をもつことは重要です。しかし、一方で、それをむやみやたらに叩き込もうとしても、あまりうまくはいかない。結局は、「組織のベクトル」と「個人のベクトル」を「関連づけ」ていくこと、すなわち「意味づけ(Sense-making)」の機会をいかにもつのか、が重要になるのでしょう。それはワークショップなのかもしれませんし、職場での上司によるフィードバックの最中なのかもしれません。高尾先生、示唆にとむご講義をありがとうございました。
▼
ちなみに、これは余談ですが、高尾先生とお会いできて、もうひとつ嬉しかったことがございました。
授業の途中で高尾先生と雑談させて頂いた際、先生から、こんな声をかけていただいたことです。
「中原先生は、今も、ラーニングバーをやっておられるのですか? わたしも7年前に一度お邪魔したことがあったんです。参加したのは、ビジネススクールで教える直前で、ラーニングバーのやり方を、教えるときの参考にさせていただきました」
ICレコーダーを持っていたわけではないので、一字一句同じというわけではないですが、お褒めの言葉をいただけて、まことに嬉しい出来事でした。
ラーニングバーを実践していた頃、僕は、本当に死にものぐるいで、今の自分の研究領域を立ち上げようとしていました。今もまだその途上ですが、その頃は、今よりももっともっと暗中模索、曙光すら見えぬ中を疾走していました。
そのようなときに、高尾先生とお会いしていたのは、非常に興味深いことです。ありがとうございました。
それにしても、あれから、もう7年か・・・。
そして人生は続く
投稿者 jun : 2014年7月 8日 12:35
あなたの業務知識・スキルは、どれだけ「自社の外」で通用するか?:育成機会としての「プロボノ」
「プロボノをしていくなかで学んだことは、企業特殊スキルと一般スキルを選別することができるようになることですよ」
先だって出席させて頂いた某研究会で、ある方がもらしたひと言が非常に印象的でした。
▼
一般的にプロボノとは「職業のうえで培った知識・スキル・人脈・専門性などをいかして、社会の問題解決に資するボランティア活動」であり、多くの場合は、企業・組織等につとめる一般的な社会人が、その担い手になります。
僕は、この領域の専門家ではないので詳細なことはわかりませんが、ここ5年くらいでしょうか、特に都市圏の企業、専門家集団では、CSR活動の一貫として「プロボノ」活動を実践するところが増えているような印象をもっています。
会社組織につとめる方がプロボノに向かえば、当然ですが、今まで、組織の中で培った「スキル・知識・経験」を、ボランティアに活かそうと思うはずです。
しかし、その場合、確かに「スキル・知識・経験」はもっているはずなのに、自分が思っていたように、それらを活かせないという局面がでてくることが多いと聞きます(個人的には、業務知識・スキルのかなりの部分は、働く状況に依存していると思っています)。
たとえば、プロボノで会計を担当しようとしていたのだけれども、自分のスキルが「会社の会計システムを前提にしていた知識」であったために、いったん外にでてしまうと、あまり役にたたない。
例えば、IT企業におつとめの方が、自分のITのスキルや知識を活かそうとするのだけれども、その方がおつとめのIT企業では、大規模なシステム開発ばかりしているので、外の世界で一般的な「小回りのきくシステム開発には知識やスキルが活かせないことに気づかされる。逆に、自分のもっているスキルの中で、組織の「外」でも通用するもの、求められるものは何かを知ることができる。
すなわち、プロボノは、自分のもっている知識・スキル・経験が、いかに「自分の企業に根ざしたものであるのか」「自分のスキル・知識のなかで何がポータブルなもの」なのかを認識する契機になるということですね。非常に興味深いことです。
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現代社会は、組織が働く人のキャリア・仕事人生を「丸抱えすること」が次第に難しくなっていくだろうと言われています。いわゆる「組織人(Organization person)」が陰りを見せている、といっても過言ではないのかもしれません。そうしたときに、自分のスキル・知識・経験の適用範囲を知ることは、非常に重要なことなのかなと思います。そう考えるならば、プロボノはキャリア開発・人材開発のひとつの手段とも考えられるのかな、と思います。
そして人生は続く
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追伸.
ダイヤモンドオンライン連載「人が育つ研修の作り方」がはじまりました(井上さん、間杉さん感謝!)。こちらの方、どうかRT・シェア・拡散どうぞ御協力のほどお願いいたします。
人が育つ研修の作り方 1回目:研修ってそもそもなんのためにやるんですか?
http://diamond.jp/articles/-/55665
投稿者 jun : 2014年7月 7日 09:33
実践者を「勇気づける」研究、「ゲンナリ」させる研究!?
今日は研究室OBの関根さんが企画して下さったOJT研究会です(関根さん、ありがとうございます)。
小生、最近、にわかにアドミニストレーションの仕事が増えており(年齢的には仕方がないですね)、一日丸ごとまるまま、研究に当てられる日は、まことに珍しい状況です。そういう意味では、今日の研究会は嬉しいですね、心から。
▼
今日読むのは、最近の英語論文雑誌に掲載されたOJTに関する研究論文です。なぜか僕の担当文献は、それとは毛色の異なる文献で、「経営&学習研究の科学としてのあり方」についての論文でした。
論文では、21世紀の仕事・キャリアにおいては、従業員は常に知識やスキルなどをアップデートする必要があり、組織は人的資本に投資する必要がある(Ilgen and Pulakos 1999)、としたうえで、それを裏打ちするサイエンスに、強固な理論的理解と実証的な裏付けを求めます。
その上で、人材育成研究が、今後、科学として成立するためには、3つの要素を踏まえてなければならないということを述べ亜m素(Chen et al 2007)。その要素とは、かなり要約して話せば、下記の3点となります。
1.理論化のための、キー概念、変数、関係等に関して、明確に定義されること
2.研究が成立しうる境界、条件、対象者の多様性等に関する目配りがなされること。特に、個人的要因と組織的要因の交互作用の検討など、個人的資質を高めることに寄与する組織的要因を考慮すること
3.能力開発研究は「応用研究(Applied research)」であること「User-insired Science(ユーザーを勇気づけるサイエンス)」(Stokes 1989)でありかたを模索しうること
上記1と2で論じていることは、ひと言で申し上げれば、「内的妥当性」「外的妥当性」とも解釈できます。
これらを端的に述べれば、要するに「研究の内部で用いられている概念・要素に無理矛盾がないこと」、また「研究がどこまで適用可能かを、その外的諸条件に関する目配りを行うこと」です。
これら2点は、研究者ならば、あるいは、研究を一度やったことのあるかたなら、すぐに理解しうることで、特段、目新しいことではないようにも思います。
興味深いのは、能力開発研究のあり方をとう部分で「User-insired Science(ユーザーを勇気づけるサイエンス)」という概念が引用されていることです。これについては、僕も非常に共感できます。一瞬、「「User-uninspired Science(ユーザーをゲンナリさせるサイエンス)」というのを想像して、ちょっと笑えました。
(ちなみに、誤解を避けるために申し上げますが、研究一般がUser-inspiredであるべきだと思いませんし、Appliedな価値を持たなければならないとは思いません。しかし、人材開発研究はどうしても現場に価値を還元するというループと無縁ではいられません)
よく研究の現場では、研究が「Scientific rigor(科学的な厳密さ)」と「Practitioner relevant(実践との深い関連性)」という二項対立軸で口角泡を飛ばした議論!?がなされますが、ここでは、そういう二項対立を一蹴し、「そのどちらもだ」と述べているかのように感じます。それは口ではひと言で述べられますが、実現するのは「茨の道」?「獣の道」です。数多く噴出する矛盾を抱きしめる覚悟が必要でしょう。
論文中には「じゃあ、どのようにユーザーを勇気づけるサイエンスを組織するのか?」「どのような手法をとれば、ユーザーを勇気づけるサイエンスになりうるのか」は述べられていないのですが、それは個々の研究者が考えることだからでしょう。そんなことまで「おんぶにダッコ」ではいけませんね。
ちなみに、長くなるし、ブログ上で話して伝わるとは思えないので、書きませんが、僕は僕なりの「User-insired Science」のあり方に関して持論をもっています(というよりも、15年以上も研究をしていると、そうした持論めいたものが形成されてきました)。
こうした問題は、信頼できる場所で、きちんとした概念定義のもと、対面状況で議論できるといいですね。
▼
今日は、人材育成・能力開発研究に関する「科学としてのあり方」について書きました。
今日は、いつもみたいに「アドミン頭」と「リサーチ頭」を往還して、こんがらかっちゃって、よじれるんじゃなく、過ごしたいですね(泣)。
今日という日を一日、「リサーチ頭」で愉しもうと思っています。
そして人生は続く
投稿者 jun : 2014年7月 4日 08:21
子育てに埋め込まれた「人材開発のヒント」!? : まっすぐ前をみて、ひょいひょいすればいい
最近、TAKUZOはウンテイにこっている。
ウンテイとは、学校にある遊具で、ほら、はしごを横にしたようなもの。ひょい、ひょいと手でつかんで、対岸にむかうものです。ほれ、こんなやつ。
1ヶ月前まで、TAKUZOは、これが3つくらいしかできませんでした(泣)。で、そこから、僕とTAKUZOの訓練がはじまりました。
▼
まずやったのは、筋力アップです。
「わけがわからぬ」まま、腕立て伏せを含む、軽いトレーニングを毎日。それぞれの体操が、なぜ必要かはあまり説明しません。基本的には、毎日毎朝、それをやる。
TAKUZO、この世には「できる前」には「意味がわからないこと」も少なくはない。もちろん、全く無意味なものに打ち込めるほど、人は忍耐強くはない。
でも、この世には「できたあと」に「意味がわかること」もたくさんある。
「できたあとになって、あれは、そういう意味だったのか、とわかるもの」を、人は「基礎」と呼ぶんだよ。
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もうひとつは「背伸びをすること」と「経験を振り返ること」。
「背伸びをする」とは「今日が5つなら、明日は6つ」。ただやるんじゃなくて、必ず「プラス1」をつくること。そのうえで、ウンテイができなかったとき、できたとき、「自分が何をしていたか」を考えよう。そうすると、興味深いことがわかってくる。
ウンテイができたときは「ひょい、ひょいしてた」。すなわち、動きにリズムがあった、とTAKUZOはいいます。
もうひとつは、ウンテイができたときは、「下を向いてなかった」。要するに「進行方向を見ていた」。
そうだよね、だったら二つをつなげてごらんよ。
「ウンテイは、まっすぐ前をみて、ひょいひょいすればいい」
TAKUZO、自分のやったことをふりかえって、「自分だけのコツ」をまとめる。自分だけのコツ、自分流のやり方をつくっていこう。それを人は「経験から学ぶ」と呼ぶんだよ。
▼
子育てには、人材開発のヒントがたくさん埋め込まれています。
ま、アタリマエなんですけどね、「子ども」は「人」なんだから(笑)。
そして人生は続く。
投稿者 jun : 2014年7月 3日 07:13
異業種越境型プロジェクト「アトリエ・MALL」始動:「誰か」の主催するワークショップに参加するのではなく、「あなた」がラーニングイベントをデザインしてみませんか?
志ある若手ビジネスパーソン集まれ!
異業種越境型プロジェクト「アトリエ・MALL」始動!
「誰か」の主催するワークショップに参加するのではなく
「あなた」がラーニングイベントをデザインしてみませんか?
▼
経営学習研究所(Management Learning Laboratory:MALL)が、また「やらかし」ます。今度は、企業に勤める25歳以上39歳以下の方を対象にした異業種・越境型プロジェクトを組織します。
経営学習研究所・新プロジェクト「アトリエMALL」始動!
http://mallweb.jp/?p=341
上記のWebにありますように、プロジェクトの目的は、11月21日・26日に、実際にお客さんの集まる(アイオープナーでマーベラスな:目がとびでるほどイノベィティブな!)ワークショップ・ラーニングイベントを実施することです。企画・広報・実施・ファシリテーション・クロージング・会計などを、すべて自分たちで行い、MALLは、そのお手伝いをさせていただきます。
プロジェクトはいわゆるアクションラーニングの形式をとります。このイベント実施をする「中」で、MALL理事から、ワークショップ型イベントの企画・運営方法を学んだり、ファシリテーションやMCのやりかたを学んだり、広報・集客の知識・支援を受けることができます。「行為の中で学ぶ」。まさに、そこで得られる知見は、実践的知識、状況に埋め込まれた知です(!?)。
このプロジェクトは「アトリエMALL」と呼びます。
古今東西、アートやデザインの世界では、多士済々の若手が「アトリエ」に集い、そこから溢れ出た創造性が新たな時代を切り開いてきました。MALLは、人材開発の世界の「アトリエ」を提供します。異なる企業に所属する若手ビジネスパーソン、すなわち「アトリエスタ」さんたちが集い、新たな人材開発の地平を築いていく、その「舞台」を提供させて頂きます。アトリエスタさんたちとの出会いは、きっと今後につながる素晴らしいものに発展していくでしょう。うまくすれば(たぶん)、そこからはアラムナイ(卒業生ネットワーク)が生まれるはずです。
この企画は、下記のJ_centerさんのブログにありますように、3ヶ月くらい前??の、MALLの3人の理事の飲み会トークから生まれ、長岡健理事が企画をつくってくださいました。
アトリエMALLの企画が生まれるまで
http://jqut.blog98.fc2.com/blog-entry-1954.html
この企画趣旨に賛同し、異業種・越境型コラボレーションを愉しんで頂ける方を12名募集させて頂きます。どうぞふるってご応募ください。
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経営学習研究所・新企画「Atelier MALL(アトリエ・モール)」
志ある若手ビジネスパーソン集まれ!
「誰か」の主催するワークショップに参加するのではなく
「あなた」がラーニングイベントをデザインしてみませんか?
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この夏、経営学習研究所(通称 MALL)はプロジェクトの
参加メンバー、いわゆる「アトリエスタ」さんを募集します。
▼
若手の企業人が、組織の枠を超えて集うメンバーと共に、
新たな人材育成イベントを自主製作するプロジェクト、
今日のビジネスにおいて"イノベーティブ"な活動を展開して
いくには、組織の枠を超えたオープンなコラボレーションを
デザイン&実践していく若手企業人が不可欠と言えます。
では、そのためにMALLができることは何か?
私たちが提供するのは、若手企業人を参加メンバーとする
越境型アクション・ラーニング のプロジェクトです。
アトリエMALL と名付けたプロジェクトでは、異なる企業に
所属する若手ビジネスパーソンが集い、MALLと協力しながら、
人材育成イベントを自主企画・運営します。
MALL理事がアドバイザーをつとめるプロジェクト活動への
参加を通じて、オープン・コラボレーションの進め方や、
ワークショップ型イベントの企画・運営方法を体験的に
学ぶと同時に、これからの人材育成のあり方を知的に探求
することを目指します。
アートやデザインの世界では、多士済々の若手が「アトリエ」
に集い、そこから溢れ出た創造性が新たな時代を切り開いて
きました。MALLが掲げる「学習立国・日本」というビジョン
に共感し、人材育成のオープン・イノベーションを起こす
意欲に満ちた若手企業人を待っています。人材育成をめぐる
創造的な実験をマジメに楽しみながら、イノベーティブな
人材育成のあり方を、私たちMALLと一緒に探索してみませんか。
志ある若手ビジネスパーソンのみなさまのご参加を、心より
お待ちしております!
ーーー
■主催
一般社団法人 経営学習研究所(MALL)
http://mallweb.jp/
■募集対象
企業に勤める25歳以上39歳以下の方(定員12名)
■プロジェクト期間
2014年8月上旬ー12月上旬
■プロジェクト参加費
20000円
(イベント開催費用が別途かかる場合があります)
■スケジュール
8月 6日(水) キックオフ・ミーティング
9月下旬 企画審査会
10月上旬 イベント広報開始
10月22日(水) 運営検討会
11月21日(金) イベント開催
11月26日(水) イベント開催
12月 8日(月) リフレクション・ミーティング
ーーー
■自主企画・運営する「人材育成イベント」の概要
アトリエMALL参加者(アトリエ・メンバー)の12名が
2チームに分かれ、チームごとに企画・運営を担当し、
11月下旬に「人材育成イベント」を自主開催します。
【イベント日程】
① 11月21日(金)
② 11月26日(水)
イベントのテーマは「人材育成」に関係のある内容とします。
ただし、「定番のテーマ」はできる限り避け、「今後の人材
育成のあり方を考える上でキーとなるイノベーティブなテーマ」
が設定されることを期待します。
イベントの形式は、原則として以下の通りです:
・参加者数:30ー50名程度
・参加費:3000ー5000円程度の会費を徴収
・参加対象者:「人材育成」に関心のあるビジネスパーソン
・プログラム:2−3時間のプログラムで「参加型」の要素を部分的に組込む
・主催者:アトリエ・メンバーを「主催者」 MALLを「協力者」とする。
・費用&収益:イベント開催の費用と収益に関しても「自主開催」とする。
(アトリエ・メンバーの6名で費用負担と収益分配を行なう。)
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■プロジェクトの進め方は以下を予定しています
①キックオフ・ミーティング(8/6)
「アトリエMALL」のねらい、進め方を確認すると共に、
チームごとに第一回企画会議を行ないます。
なお、MALLの理事4名(板谷和代、田中潤、平野智紀、牧村真帆)
が各チームのアドバイザーをつとめます。
また、原則として、対面でのアドバイスは「キックオフ・ミーティング」
「企画審査会」「運営検討会」の際に実施します。
それ以外は、オンライン上でのアドバイスが中心となりますので、
アトリエ・メンバーが主体的に企画・運営の作成を進めるよう
心掛けて下さい。
②イベント企画の作成
プログラム内容、登壇者、予算など、企画に関する一切を各チーム
(アトリエ・メンバー)が自主的に作成します。
(適宜、MALL理事がアドバイスを行ないます。)
③企画審査会(9月下旬)
作成したイベント企画について、審議を行ない、イベント実施の
可否を決定します。審査会はMALL理事全員(8名)とアトリエ
メンバー(12名)で構成します。
④イベント実施準備
イベントに必要な資料準備、ツール・飲食物の手配、会場の手配
設営、登壇者との交渉、イベント参加者の募集(広報)、当日の
司会進行など、運営に関する一切をアトリエ・メンバー自身が
行ないます。
(適宜、MALLがアドバイスと事務的な協力を行ないます。)
⑤運営検討会(10/22)
「企画審査会」で了承された企画案について、準備状況の審議を
行い、イベント開催の可否を最終決定します。検討会はMALL
理事全員(8名)とアトリエ・メンバー(12名)で構成します。
⑥イベント実施(11/21 および 11/26)
イベントに必要なアイティムについて、MALLが所有しているものを
貸し出します。また、イベント当日は、MALL理事が運営スタッフ
として協力します。
⑦リフレクション・ミーティング(12/8)
アトリエ・メンバーからイベントの実施報告をして頂きます。
また「アトリエMALL」での経験を振り返り、人材育成のあり方
等につき、ディスカッションを行います。
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■応募および審査
・応募人数:12名(企業に勤める25歳以上39歳以下の方)
・応募締切:2014年7月20日(日) 19:00
・応募方法:「お名前(フリガナ)」「年齢」「ご所属」
「メールアドレス」及び「応募動機(1000字程度)」を
記述した書類(形式は自由)を作成し、以下のメールアドレス
までご提出ください。
・審査方法:ご提出頂いた書類をもとに審査を行い、
合否につきましては、7月29日(火)までにメールにて
ご連絡させて頂きます。
info(あっと)mallweb.jp (担当:松浦)
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■応募および参加条件
下記の諸条件をよくお読みの上、ご応募ください。
プロジェクトへの応募と同時に、下記条件をご承諾頂いているもの
といたします。
・本プロジェクトの様子は、予告・許諾なく、写真・ビデオ撮影
、ストリーミング配信する可能性があります。写真・動画は、
経営学習研究所、ないしは、経営学習研究所の企画担当理事が関与
するWebサイト等の広報手段、講演資料、書籍等に許諾なく用いら
れる場合があります。マスメディアによる取材に対しても、許諾なく
提供することがあります。
・本プロジェクトの内容や使用した資料等の無断転用および複製
を禁じます。
・参加者が一定の人数に達しない場合や、やむを得ない事情によって、
本プロジェクトを中止する場合があります。また、日時や内容等が
変更になる場合があります。
・応募者の多少に関わらず、提出書類に基づき審査させて頂いた上で、
本プロジェクトの参加者を決定させて頂きます。
また、合否の理由に関するお問い合わせにはご回答致しません。
・審査結果の発表前後にかかわらず、応募をご辞退される場合、
お手数でもその旨を次のメールアドレス宛にご連絡下さい。
info(あっと)mallweb.jp (担当:松浦)
意欲溢れる若手企業人との出会いを、MALL一同、心待ちにしています!
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投稿者 jun : 2014年7月 2日 06:17
【ブログ更新】今、世界はこうで、これからこうなる!? :「伝えること」のできる研究者の圧倒的プレゼンテーション:ハンス・ロスリング教授講演を見た!
自分の大学のことなので、PRというわけではないのですが(!? PRせいよ)、個人的に見て面白かったので、おすすめです。
先だって、TEDで有名なハンス・ロスリング教授が、東京大学をおとずれて、特別講義映像「先入観をくつがえそう」(2014年1月15日開催)をなさいました。 東京大学グローバル・リーダーシップ・プログラムと一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチの共催企画だそうです。
僕は残念ながらいけなかったのですが、その様子が、オンラインで無償公開されています!
ハンス・ロスリング教授講演会「先入観をくつがえそう」(東大テレビFACEBOOKページ)
https://www.facebook.com/todai.tv
映像は日本語字幕版と英語字幕版があります(わかりやすい英語なので、英語の勉強にもなりますよ)。上記Facebookページへのいいね!・シェアもどうぞよろしく御願いします。今後も、様々な講演などが公開されていきますよ!そういえば、Twitter「も」あります。
東大テレビ・Twitter
https://twitter.com/UTokyoTV
周知のことですが、ハンスロスリング教授は、TEDの有名スピーカーであり、ヴィジュアライゼーションを用いてわかりやすく、世界がどうなっているかを「伝えるプロ」であり、統計学者です。学者でもあり、「伝えるプロ」でもあるというところが、魅力的ですね。
そして人生は続く。
投稿者 jun : 2014年7月 1日 06:34