往生際の悪い!?プレゼンテーション
今日はプレゼンの話。
「最後まで往生際が悪い」といえば、それまでなのですが、講演やセミナーなどで、自分が登壇するとき、登壇する1分前、まさに直前ギリギリまで、プレゼンの内容を変え続けることを実践しはじめて、もう15年以上がたちます。
場合によっては、講演最中に、たとえば参加者の方々にペアトークなどをして時間が少し空いたときにでも、プレゼンを変え続けます。ひと言でいえば、「誠に往生際が悪い」(笑)。
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でも、その場の空気感とか、参加者の方々の年齢や顔色、コミュニケーションしている様子、うなづきの様子を「見ながら」、
「ここは伝わってないな、もう一回、言葉をかえて言おう」
とか
「この内容を入れた方が、刺さるだろうな」
とか
「さっき質問してくれた人の言葉をコンテンツに入れ込んだ方が、つながりができるだろうな」
とか、そういうことを感じるのです。こういう感覚は、言葉で表現することはなかなかできません。
そうした予想が、100%あたることはないですが、比較的高い精度で、内容を更新した方が、よい結果が生まれます。
先だっても、ある会場で、用意したプレゼンの5分の1を入れ替える、ということをしました。
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さしずめ、そうした「往生際の悪いプレゼンテーション」の様子はインプロヴィゼーション(即興)に喩えることもできるのかもしれませんが、興味深いのは、プレゼンのすべてを「インプロ」でつくっているわけではなく、会場に向かうまで、自宅でプレゼンは完全に作り込んでいるのです。
いったんは、完全に、作り込む。
しかし、会場にいったら、作り込んだことはいったん忘れる。
その場の状況を見ながら、時間ぎりぎりまで作りかえ続ける。
こうしたやり方を、何と言って良いのかわかりませんが、いつか、そういうプレゼンのやり方に、名前をつけてみたいな、と思っています。
そして人生は続く
投稿者 jun : 2014年5月30日 08:09
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