読書とは「地図」をもつことである!? : あなたが手にしているものは「世界地図」ですか、それとも、「町内会地図」ですか?
研究者は、一般に、たくさんの本や論文を読みます。
少なくとも僕の領域に関しては、毎月毎月、どうしても目を通しておかなければならない大量の論文・書籍が出版されますので、いかに、そのスピードにおいつくかが課題になります。
最近は小生も、様々な業務に忙殺され、勉強する時間が少なくなっており、「こりゃ、まいったな」と思うときもないわけではありません。でも、まだまだ「第一線」にいたいので、日々格闘の毎日です。
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ところで、本や論文のことを考えるとき、小生が、まだ二十代の駆け出しの頃の(まだまだぺーぺですが・・・)、2つの出来事が思い出されます。
ひとつめの出来事は、ある著名な先生から言われたことでした。
「中原君たちの若い世代は、これから、"前の世代の仕事"を乗り越えなければならないんだよね? てことは、僕たちの世代よりも、勉強するってことだよね? 僕たちよりも、読まなければならないってことだよね。で、その読書量で足りるの?」
嗚呼、遺体。
じゃなかった、、、痛い(笑)。
「歩く人文社会科学事典」のような、この先生に、こう言われてしまえば、もう何も言えません。修行します。
ふたつめの出来事は、先輩の研究者から言われたことです。
「多読するってことは、自分の地図をもつことだよ。研究者には"世界地図"もって冒険している人もいるし、"町内会の地図"をもってお使いしている人もいる。中原君の地図はどのくらい?」
嗚呼、再び、遺体(笑)。
「博覧強記の先達」に、そう言われてしまえば、もう何も言えません。
修行します。
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今日は読書について、やや「自爆的」に書きました(ちゅどーん、嗚呼)。
最近、自分が以前ほど文献を読み込めておらず、以前にも増して「さらにアホ」になっているな、ということに危惧を感じ、「嗚呼、読まなければな」、と、自分にムチを打つつもりで。名前は忘れましたが、「本棚を見れば、その人の知性がわかる」という名言を残した人もいましたね。嗚呼。頑張りますとも。
みなさんの「地図」はどのくらいの広さですか?
そして人生は続く。
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追伸.
5月9日、拙著「駆け出しマネジャーの成長論」が発売されました。AMAZON「瞬間最大風速」的に、カテゴリー「マネジメント・人材管理」「中公新書ラクレ」「リーダーシップ」の3冠1位を記録しました(笑)。ありがとうございます!心より感謝いたします。
この本は、「実務担当者がいかにしてマネジャーになっていくのか」を扱った一般向けの新書です。人材育成研究の知見と、先達マネジャーの語りから、新任マネジャーが直面する7つの挑戦課題について、それをいかに乗り越えるかを考えています。玄人のみなさまにもお楽しみ頂けるように、脚注などを充実させました。どうぞご笑覧ください。
投稿者 jun : 2014年5月15日 08:57
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