マネジャーに「なる前」にできていて欲しいこと、「なった後」にわかること
日本の会社の様子を見ていて、不思議で、しょうがないことがあります。コーチングやファシリテーションとか、そういうものを、多くの日本企業では、なぜ、マネジャーになった「あと」に学ばせるのでしょうか。そもそも、コーチングやファシリテーションの「できる人」を、マネジャーに「昇進」させるんじゃないのですか? だって、それらは、マネジャーの業務で用いる頻度が高くないですか?
いつのことだったか、どうしても思い出せないのですが、ある外資系企業でお勤めになった方から、こんなひと言を伺ったことがあります。
ICレコーダは持っていませんし、長い時間もたっておりますので、ご発言内容は一字一句上記と同じではないと思いますが、その方のご発言のご主旨は、逸れていないはずです。
この方が不思議に思われていたのは、(おそらく、その方の勤めていた外資系企業では)コーチングやファシリテーションのスキルの「ある」人が、マネジャーに昇進・登用されるのが当然なのに、一方、日本では(本来、安易に一般化はできません、企業によってバラバラでしょう)、そうした基礎スキルが「マネジャーになった後」で学ばれていることです。少なくとも、その方が関わった企業では、そのように見えたのでしょう。
もちろん、マネジャーになった「あと」でも、そうした部下育成スキルや業務スキルを「学ぶチャンス」があるのだとしたら、それはまだ恵まれていることなのかもしれません。むしろ、コーチングやファシリテーションの重要性や意味は、「なった後」に、様々な部下育成や業務遂行の困難を通じて、少しずつわかってくることなのかもしれません。
しかし、この方のご発言からは、マネジャーが本来持っているべき「基礎スキル」とは何なのか、について考えるきっかけをもつことができます。
そもそも、どういうスキルや資質をもった人をマネジャーとして昇進させ、不足があるのならば、何を新規に獲得させなければならないのでしょうか。
そんな根源的なことは、ふだん、あまり考えないと思われますが、「外からの視点」というものは、それをビビットに浮かび上がらせてくれます。まことに興味深いことですね。
そして人生は続く
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追伸.
最近、多肉植物が可愛く思えて仕方がありません。多肉植物は、世話もあまりかからず、水も飲まず、健気に綺麗に育ちます。
しかし、こういう姿をみると、かえって、こちらは、世話したくて仕方がなくなります。ついつい水をあげたくなる。あんまりやると、逆効果だそうなので、泣く泣くお世話を我慢しますが、このじれったさがいい。
休みになったら、新しい鉢を買いに行きたいです。どなたか、いいお店ありましたら、教えてください。お願いします。
投稿者 jun : 2014年4月 9日 07:05
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