「学んでから仕事する」のか「仕事の中で学ぶ」のか?:わたしはまだ「学習モード」ですから!?

 仕事柄多くのビジネスパーソンやマネジャーの方々からヒアリングさせていただく機会があります。先だっても、ある会社を訪問させて頂きました(感謝です)。
 そこでマネジャーさんとお話したとき、彼が、最近、イラッときた言葉のひとつに、ある若手の発した、この言葉があるとおっしゃっていました。この是非をここで問うことはしないのですが、興味深い言葉だったので、ここでもご紹介させていただきます。

 その言葉とは、

 わたしはまだ「学習モード」ですから、学んだあとで・・・をさせてください

 という若手の言葉です。
 この言葉を耳にしたあと、マネジャーの方は、少し時間をとって若手と話をした、とおっしゃっていました。

 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、要するに、この若手の方が発した言葉の趣旨は、

「(業務のコツ)学び終わったあとで、個々の仕事に取り組まさせてください」

 ということですね。新入社員として職場配属されたばかりの新人さんならば、こう言いたい気持ちはよくわかります。

 それに対して、このマネジャーさんが、思われたことは、こういうことです。

 「リアルな職場」では「法則を暗記して」、それをあてはめるように仕事はできない。つまり「学習されたもの」がまず先にあって、それをリアルな仕事場面に「適用」するような学び方をしようとしても、それは難しい。

 「学ぶため=学習モード」だけに、組織は、お金を支払ってはいない。
 むしろ、まずは「仕事」に取り組んで欲しい。その中でそのつど、そのつど、学び、自ら「法則」をつくりだしてほしい。「法則」はどこかにあるわけじゃない。自分でつくりだすものなのだ、と。
 すなわち、彼が言いたかったことは「仕事モード」か「学習モード」という2つの異なるモードが存在するのではなく、社会で働くとは「仕事=学習モード」なのだ、ということになります。

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 今日は世代の異なる両者(若手・マネジャー)が、「仕事」「学習」をどのように位置づけているかを、敢えて戯画的に書いてみました。

 皆さんは、これに関して、どんな感想をお持ちですか? そして、もし経験の浅い方が、こんな風に問われたら、皆さんでしたら、どのようにお答えになりますか?

 わたしはまだ「学習モード」ですから、学んだあとで・・・をさせてください

 そして人生は続く