バースディ・リフレクション:今、僕は何をやっているのか、今後、何をアウトプットするのか!?

 昨日10月1日は、僕の38回目の誕生日でした。ありがたいことに、メール、Facebook等ふくめ、多くの方々からメッセージや御祝いの言葉をいただき、心より感謝しております。本当にありがとうございました。

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(この年になると、ホールケーキは無理ですね。昨日は、わたくしめの好きな栗のケーキをいただきました。カミサン、ありがとう!)

 誕生日も38回目ともなりますと、「あっ、去年の10月1日から、もう1年たったんだ」という具合に、ものすごく1年の流れがはやく感じられます。
 と同時に、この間に何をやっていたのかな、何ができて、何ができなかったんだろうと、ふと立ち止まって考えさせられる機会にもなります。10月1日は、新しい期のはじまりでもありますね。ふと立ち止まるには、よいきっかけなのかもしれません。

 というわけで、誕生日10月1日は、よいリフレクションの機会なのかもしれない、ということで、今日は勝手気ままに、自分の今やっている研究を書き記しておくことにしました。「バースディ・リフレクション」です。みなさまのお役には1ミリも立たないと思いますが、下記、ご笑覧ください。

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1.経験の浅い若年マネジャーの初期課題&学習研究
 数年前から長期にわたって従事しているのは、マネジャーの初期課題(つまづき)と、それにともなう学習に関する研究です。
 この研究の背景には、僕自身も年齢があがり、実務とは異なる多種多様な仕事を担わなくてはならなくなっていることが強い動機となっているようにも思います。日本生産性本部さん(大西さん、矢吹さん、木下さん、野沢さんら)との共同研究で、実証的調査・開発を行いました。
 こちらの成果は、一般向けに、中公新書ラクレさんから、年明けに新書を出版させていただきます。出版に際しましては、かなり多くのマネジャーの声を反映するべく、ヒアリングを広範囲にさせていただきました(ヒアリングに御協力くださった多くの方々、ありがとうございました!)。今後は、マネジャーの座談会などを開催して、生の声を収録させていただく予定です。こちらは秋山さん、中公新書ラクレの黒田さんとのお仕事です。

2.大学ー企業のトランジション研究
 京都大学溝上先生、同志社大学河合先生、中原研究室(中原・舘野さん・木村さん・保田さん)による共同研究で、電通育英会の後援を受けて実施しています。「大学時代の経験」をベースにして、就活、組織に参入後のビジネスパーソンの変化をおっています。こちらは中原・溝上編「躍進する企業人の探究:大学時代の経験からのアプローチ(仮題)」(東京大学出版会)というかたちの専門書で、来春に出版の予定です(編集者は木村さんです)。現在、各原稿が集まり、これから編集作業です。

3.海外赴任プロジェクト
 日本人マネジャーが海外赴任を行った際、どのような初期課題を抱え、どのようにそれを乗り切ることができるか。その規定因となるのは、個人要因なのか、社会要因なのか、ということを探究しています。ダイヤモンド社(永田さん、横川さん、 東園さん)らとの共同研究です。こちらは調査続行中です。一番下に調査協力依頼書を掲載させていただきましたので、どうぞもしご興味があらば、ご参加頂けますと幸いです。どうぞよろしく御願いいたします。

4.OJT指導員に関する調査
 OJTを受ける側ではなく、OJT指導員の変化を縦断的に把握するための調査研究です。中原研OBの関根さんとの共同研究です。数社に御協力をいただき、縦断調査を実施しています。先日は、N社においてヒアリングをさせていただきました(ヒアリングに御協力くださった多くの方々、ありがとうございました!)。OJT指導員の役割、定義を変えるような知見をだすことが目的です。

5.横浜教育委員会ー東大共同研究  
 横浜市教育委員会×東京大学中原研究室による共同研究です。中原が現在従事している研究としては、唯一、教育現場に関するものです。主たる研究目的は、初任教員の熟達に関するものです。
 ただ、研究を研究として終わらせるのではなく、学校調査を3年にわたって実施し、その結果を教員研修を使ってフィードバックします。いわゆる「サーベイフィードバック」の手法を使って、学校のミドルリーダーの活性化をめざしています。こちらは町史君(東大大学院)、脇本君(青山学院大学)との共同研究です。成果は、出版社未定ですが、来年には出版を考えています。

6.ピアキャリアカウンセリング研究
 東京大学三宅なほみ先生の科研分担を行わせていただいております。専修大学望月俊男先生、北九州市立大学見舘先生、舘野君、木村君、脇本君との共同研究となります。「よい聞き手」とは何かを考えています。成果は見舘先生、望月先生が論文化、英語論文化をはかっていただきました。今年が完成年度です。

7.研修開発の実践知研究
 今年1年にわたって、広範囲なヒアリングを行わせていただき(ヒアリングに御協力くださった多くの方々、ありがとうございました!)、研修開発の実践知を抽出してきました。研修開発は理論のみならず、経験や、そこで駆動する実践知をいかにすくいだすかがポイントになっている、と感じています。これらを幅広に論じます。ダイヤモンド社間杉さん、井上さんとのプロジェクトで、この冬くらいには、出版を行いたいと考えています。

 以上が研究です。このほかにもいくつかの出版プロジェクト、開発プロジェクトがあるのですが、そちらはもう少し全貌が見えてきてからお伝えさせて頂きます。なお、論文としては、日本労働研究雑誌に経験学習理論に関する論文を単著執筆・刊行させていただきました。いくつかの共著論文も今後、刊行される予定です。

 でも、こうして自分の研究プロジェクトのリスト改めて書き記してみると、各領域を接合した研究、縦断研究のパラダイムをもつ研究が多くなっている気がしますね、、、はからずも。
 また、今年は、新年冒頭に宣言させていただいたように「第二の創業期」を意識しています。もう一度、ゼロからの再スタートだと思って、2013年を仕切り直し、実務の生々しい課題と向き合いたいと考えています。

 なお、下記は、先ほどお話させていただきました「海外で活躍する日本人社員に関する質問紙調査」の御協力の依頼書です。もしご興味があれば、ぜひご参加いただけますれば幸いです。

 38歳も、実務でお役にたてるような、かつ、面白い知見をお届けできるよう、精一杯頑張ります。
 そして来年に続く。

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海外で活躍する日本人社員に関する質問紙調査
ご協力のお願い(転送自由)
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【調査依頼事項】
●ご依頼先
グローバル展開をしている企業の人事/経営企画
海外事業ご担当者様

●調査対象者 
1. 近々海外赴任される方 1社何名でも結構です
2. 赴任先の上司の方(または人事の方)

●実施時期
1回目調査 :海外赴任される方に赴任前に実施 
2回目調査 :海外赴任6ヶ月後、1回目調査に回答された方と上司の方
  (または人事の方)に実施 

●質問数・回答所要時間
1. 海外赴任者の方には1回目調査、2回目調査とも約200問・25分程度
2. 赴任先の上司の方(または人事の方)には、約15問・5分程度
 
●実施方法
以下の3パターンを用意してあります。

1. ペーパー調査の場合
調査用紙(人数分)をお送りいたします。

2. WEBアンケートAの場合
人事ご担当者様から調査対象者の方のメールアドレスを提供いただきます。
その後、WEBアンケート用のURL・ID・パスワードをご連絡いた
します。

③WEBアンケートBの場合
人事ご担当者様に人数分のWEBアンケート用のURL・ID・パスワード
を発行いたします。ご担当者様から対象者の方に調査依頼をしていた
だきます。

【ご協力のメリット】
アンケート協力企業様に対しては、弊社よりアンケート集計・分析の
レポートを提出させていただきます。
今後のグローバル人材育成施策の基礎データとしてご活用下さい。

≪ご報告内容≫
■調査結果に基づくグローバル人材の要件
■調査結果からみた貴社の現状
■調査結果からみた貴社の課題
■貴社全体集計データ
■個人回答データ 

【ご参加いただく場合の問い合わせ先及び詳細資料請求先】 
株式会社 ダイヤモンド社
人材開発編集部 担当:横川・永田
hd@diamond.co.jp
〒150-8409 東京都渋谷区神宮前6-12-17
TEL:03-5778-7229

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