「今、ここの出来事」がコンテンツ化するということ:タブレットを持ち歩くようになって、僕の仕事に起こった変化!?
今年になってから「ひとりで、ひそかに実験」していることのひとつに、自分のような仕事をしている人が、タブレット端末(僕の場合はipad)を持って歩くと、どうなるか、というのがあります。
タブレットを持って歩くと、「僕の仕事」はどう変わるだろうか、と。自ら「実験台」になって、実践しているわけです。
結論から申しますと、
「自分のまわりで、今、ここで起こった出来事が、動画コンテンツ化する」
ということが起き始めました。
「起き始めた」というのは、やや「客観的な装い」をした、もってまわった言い方ですね。
「オマエが、そうしようと思って、そうしたんじゃないか」
と言われれば、おっしゃるとおり、そのとおりなのですけれども。
でもね、いくらそうしようと思っても、「無理があること」「面倒くさいこと」「他者から喜ばれないこと」は続かないのです。
でも、今のところは、何とかかんとか、まわりのご意見も好評で「出来事のコンテンツ化」は着々と進行しています。
▼
より具体的に「出来事が動画コンテンツ化する」とは、どういうことなのか。
それは、日常生活で出会った面白いな、と思った場面、興味深かった出来事、ワークショップや様々な集いが、その場で撮影され、デジタルコンテンツ化し、Youtubeなどで、シェアされるようになるということです。
自分の何気ない日常、人々や事物との出会いが、ラーニングコンテンツ化していくのです。
付属のカメラで、ちゃちゃっと撮影。
iMovieで、余分なところをちゃちゃっとカット。
Wifi経由でアップロードして、
URLをメーリングリストでシェア!
そういうことが、ほぼリアルタイムで、非常にハードル低く、実践できるようになってきました。
「作り込んだ映像」や「こった演出」や「素晴らしいエディティング」など不要です。なるべくお金はかけないし、無理はしない。それよりは、スピードを大切にして、皆でリアルタイムに「シェア」することを優先する。
「今、ここ」で起こった出来事をドキュメンテーションし、シェアする。場合によっては、数十分後に行われる、プレゼンに、今、とった映像を反映し、ディスプレイする。
おそらく、
「今、ここ」
「ドキュメンテーション」
「シェア&ディスプレイ」
というのがキーワードなのかもしれません。
もうすこし引いた見方をしますと、こういうことです。
これまで、内容知・専門知をもっている人と、それを撮影・公開していく人の専門性はきっちり別れていた。クオリティをそこそこでよいのなら、後者のハードルが下がってきた。撮影・公開・シェアしていくことの技術的ハードルが下がってきたので、内容知・専門知を有する人々が、それを伝えるチャネルを持ち始めている、ということなのかもしれません。
▼
断っておきますけれども、僕は、IT教育推進派でも、タブレットの教育利用推進派でも、何でもありません。また、現在のIT事情に詳しいか、というと、どちらかというと逆ではないでしょうか。部門の皆さんには、IT関係のことでは、助けられています。設定わからん。ITには詳しくないけど、実験マインドはあります。それだったら、負けないんだけどね(苦笑)。
また、この話が、どの程度一般性のあることか、全く興味はありません。「道具」なのだから、状況や目的に依存して、いろいろな使われ方があるでしょう。上記のお話は、あくまで、今、僕の仕事のあり方に起こっている変化ということです。
この「実験」のたどり着く先が、どこになるかを、もう少し「実験」を継続して確かめてみたいと思っています。
そして人生は続く
追伸.
撮影した動画の一部は公開しているものもあります(ほとんどはYoutubeの限定公開です)。
上記は、春合宿を撮影したものですね。参加しながら、撮影し、リアルタイムで映写しました。まだ持ち始めたばっかりの頃ですね。
こちらは、マネジャーの方々を対象にしたワークショップのイメージ映像ですね。公開可能であるように編集しているので、これだけ見ても全くわからないと思いますが。
まぁ、そんな感じです。
投稿者 jun : 2013年5月16日 08:40
【前の記事へ移動: 「穴埋め問題としてのアート」、この、不幸せな出会い!? 】【次の記事へ移動: プチ・プレゼンビデオの作り方:レクチャーの一部をオンラインにする ...】