「場づくり」できる人をどのように育てるのか?

 今日の朝方、「場」についてブログを書きました。このエントリーには、皆さんから、いろいろなメールやコメントをいただきました。誠にありがたいことです。とても嬉しいです。

 いやー、小生「お調子コキマロ星」に生まれました(笑)。「中原おだてりゃ、木に登る」と言ってもいいかもしれません。
 皆さんからのレスが多いと、すぐに「お調子」をコキはじめます。というわけで、今日は「掟破り」の「二つめエントリー」をやります(おい、暇人!というツッコミは勘弁してね)。

 「掟破りの2つめのエントリー」のテーマは、ズバリ、「場づくり」について。

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 実は、昨日、面白いことに、3人の別々の実務家の方々から、異なる相談を受けました。それが、こちらです。

「うちの会社は、一般社員にやり方を教えて、研修は"内製"している。研修といっても、最近は、受講生が話し合ってもらったりする、いわゆる双方向型のものが多い。でも、それがなかなかうまくいかない。あるいはスキルに差がありすぎる。どうしたらいいんだろう。」

 3人の方の中で1名の方は、時間があったので、よくよく詳しく話を聞いてみると、ここで「なかなかうまくいかない」ことは、3つのレイヤーに分かれる気がいたしました。

1.参加者の人が無理なく動き、学ぶことのできる「カリキュラム」をつくることができない

2.「研修」で利用する効果的な「教材」をつくることができない

3.「研修」において、学習者同士のやりとりをうながすことができない。学習者の間にインタラクションが生まれない

 1も2も重要なんだと思います。でも、本質的に、そこは慣れや経験で何とかなる。むしろ、そのうち「3」の課題がもっとも深刻であると僕は感じました・・・あくまでワンサンプルですが(しつれいー)。
 つまり、本日のもうひとつのエントリーの話題と重ね合わせると、問題は、やはり「場をつくること」なのです。

 双方向の学習機会において、「学習者の相互作用をうながし、そこに共有可能な文脈≒場をつくることができる人をいかにつくるか」ということが問題だということですね。

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 確かに、いわゆる「場をつくること」は、そう簡単なことではありません。それはなかなか難しいことです。
 しかし、一方で、「場」をつくりだす振る舞いが、「専門家」にしか担うことのできない「専門性」というものか、というと、僕自身は「違う」と思っています。

 よく指摘されていることですが、ワークショップなどに代表される「学習者双方向の学びの場づくり」は、あくまで公教育(formal education)に対するカウンターカルチャーに、その「出自」があります。
 プラグマティズムのジョン=デューイが典型的ですが、彼の思想は、どう考えても、「その当時のメインストリーム」ではありません。それは、「めちゃくちゃラディカルなカウンターカルチャー」であった。

 そして、だからこそ、その背後には、「教育は専門家によって支えられる」という「公教育の理念」に対する「カウンターカルチャー」、つまりは「学習機会は、志のある市井の人々の手によって、つくりだすことができる」という理念が存在しているのではないか、と、僕は勝手気ままに感じてしまいます。

 しかし、ここに「場づくりのアポリア」が生じてしまう。
 志さえあれば誰もが「場」をつくりだすことは、原理的に不可能です。それは「理念としては可能」でも、実際は難しいものです。
 志が大きいばかりに、「教育手法」がついていかない。つまり「理念」が大きすぎるだけに、それを実現する「方法論」がついてこない、という問題はよく起こりえることです。
 また、かの人々が「内容知」や「充実した経験」を有するだけに、それが絶対化・固定化・教条化してしまう。よって「場をつくること」に関する本質的な理解がともなわない、といったことも、よくおこります。

 つまり、ひと言でいうと、

「場をつくること」は、新たに「学習」される必要がある

 のです。

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 で、あるならば、それをどのようにして学ぶのか、ということが問題になります。この問いに対する答えは、残念ながら、僕は完璧なものを持ち合わせていません。また僕は、こういう研究をしていません。下記に述べることは、あくまで「経験論」でしかありません。
 ですが、経験論でよろしければ、いくつか「言えることはあるな」と思っています。

 まず第一に言えること。
 それは、ややアイロニカルな言い方ですが、

 場をつくるために、まず必要なのは、ファシリテーションの技術ではない

 ということです。
 ファシリテーションの技術や手法が「大切ではない」と言っているわけではありません。それらも最終的には重要なのかもしれません(僕自身は学んだことは一度もありませんが)。

 しかし、その前にもっとやるべきことがある、と僕は思います。

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 「その前にもっとやるべきこと」が、「第二に言えること」です。
 それは、場をつくることのために、まず必要なことは「プロセスや出来事をつぶさに見る目」だということです。
 これに関しましては、かつて、下記のブログで書きました。少し長いですが、下記に引用してみましょう。

プロセス・出来事に対するまなざし
http://www.nakahara-lab.net/blog/2011/02/learning_bar_34.html

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 僕が「プロセスの知」、具体的には「フィールドワーク」を体験したのは、学生の頃でした。学生時代やったフィールドワークで、徹底的に、当時の指導教員に指導されたのは、「一般論でくくるな、固有名詞で把握しろ」、「アウトプットを見るな、プロセスを見ろ」ということでした。教室に入ったその瞬間から、子どもの名前を憶え、その一挙一動を見るように強く指導されました。

 「子どもは・・・であった」という「一般的現象」を記述するのではなく、どんなにベタでもいいから、「●●ちゃんは、○○君は・・・あのとき、していて、こうなった」というプロセス、出来事を記述するように繰り返し、繰り返し言われたのです。

 僕は「頭でっかちな学生」でした。
 最初は、先生の言っていることが全く理解できず、非常に困惑しました。ある先生には「こんな個別具体的な事象を積み重ねたって、学問にならないんじゃないですか」と迫っていたこともありました。
(ちなみに、この先生とのやりとりは、ある学術論文に掲載されています。小生が「困った学生」として描かれておりますが(笑))

 これは、後日談ですが、ある先生は、「当時の僕」を評して、

「あの学生は、心から納得していないときは、それがすべて顔にでている」
「あの学生は、まだ、疑っている」

 とおっしゃっていたそうです。それくらい、僕には、先生方のおっしゃる意味が、わかりませんでしたし、時々、激しい「違和感」を感じていました。

 先生は、月一で論文指導の時間を設けてくれました(ありがたいことですね)。僕が、「一般論」を持っていたいったときなんかは、

 「おぬしのいう、この子どもってのは、<誰>なんだ?」
 「おぬしのいう、この出来事は、誰がどういうことをしたときに起こったのだ?」
 「くだらない一般化をするな」
 「頭の中で考えたことに、見たことを、勝手にまとめるな」

 と言われました。

 「おぬしのフィールドでは、最近、どんな"ストーリー"があった?」
 「おぬしの面白かった"出来事"は何だ?」

 正直ベース、当時は「かったるくて、ぬるくて、ウザい問いかけ」だと思っていたけど、なるほど、先生の問いたかったことがよくわかりますね。僕は、本当に「頭でっかち」の学生でした(今もだね・・・反省)。

 ようやく、今になって思うのです。
「固有名詞で語る」「プロセス・出来事を見る」は、当時は非常に困惑しましたが、大変「ありがたい経験」「貴重な経験」であったな、と。今になって思えば、様々なところで重要な視点になっていると思います。

 特に、ワークショップ、ファシリテーション、場づくりなど、自分が「実践家のひとり」として実施していることで必要な最大のポイントは、「プロセスに対する敏感なまなざし」「今起こっている出来事に対する洞察」であるように感じます。
 その上で必要なのは「プロセスや出来事」に敏感になり、それに忠実に、準備していたものを臨機応変に変えていく力といいましょうか。インプロ(即興)が重要なのです。
 
 しかし、くどいですが、インプロをなすことは簡単なことではありません。
 少なくとも、そのためには、目の前の人たちがどう動いているのか、何にワクワクしていて、何に困惑しているのか。何を話して、どういう状態にあるのか。それをきちんと「見ること」「聞くこと」「解釈すること」ができなければ、その先に、どんな「打ち手」、どんな「ファシリテーション」の手法を身につけていても、それを、適切なタイミングで「行使」することは「不可能」であるからです・・・

 難しいですね。これらに関しては、小生も修行中です。
 修行は、一生、終わらないかも、なんて思うときもあります。

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 最後に、第三に言えること。

 それは、他人のつくりだす場に、自分が「参加」して、あーなりたいな、と思える人や団体を、見つけることです。
 できれば、あなたが「あーなりたいな」と思える人が、場をつくりだすプロジェクトに「参加」し、その人と一緒に、場をつくりだすことができれば、最高だと思います。いわゆる「協働の経験」とでもいうのでしょうか?

 つまり、場づくりの機会そのものが「場」として機能しているところに、参加して、ともに何かを創りあげる歓びを得るということですね。

 最初は「模倣」からはじまるかもしれません。でも、場というものが、いわば「言語化とはほど遠い概念」であり、それに影響を与えるものが「身体技法」のようなものである以上、それを継承するには「直接的なインタラクション」がその源泉になり、かつ、「場が生まれているところに自分が居合わせること」が決定的に重要になる、と僕は思います。

 今、あなたの目の前に「場」が生まれている。そのときに、あなたの傍らには、即興的に場づくりを行っている先達がいる。今、ここで、どのような判断をして、どのように振る舞うか、その意志決定そのものが「学習材」なのです。

 かつて、マルセル・モースは「威光模倣」という概念を提唱しています。「威光模倣」とは、師の背後に広がる世界の「善さ」を感じ、師がその身体技法によって成功するところを目の当たりにするとき、学習者は、師の「わざ」を模倣し、獲得・習熟することに動機づけられる、という状態をあらわす概念です。
 場づくりにも、この「威光模倣」の機会が大きいのではないか。最近、そんなことを考えています。

 実は、先日行ったPARTYstreamでは、開場は午後4時でしたが、実際は、当日アルバイトにきた「場づくりに興味のある学生さん」向けの「スタッフ開発」が、午前11時から開催されていました。12名の学部生が、それに参加しました。

 「場づくり」に関するレクチャーを受け、コンセプトを理解し、場所の見学を行い、各持ち場にわかれて、実践を行い、リフレクションを行う。帰宅後は、もう一度、冷静な頭でメーリングリストにリフレクションを行う。今週末、それらのメールが、少しずつ飛び交っています。
 これらは舘野君、牧村さんが担当したので、その詳細は、また彼/彼女から説明があるとは思いますが、そうやって、当日の運営がなされていたのです。

 場づくりのプロセスの中に、自分も参加し、ともに場をつくる経験と内製を通して、そのエッセンスを学ぶ

 という「再帰的な学習」、そこには存在します。
 
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 今日は「場づくり」ができる人を、どのように育成するのか、ということについて、「わたしの経験論」を述べました。ちょっと話が長くなりましたが、こんなことを最近(ていうか、昨日から)考えています。

 ちなみに、「場をつくること」は、"研修・セミナーの内製化"にとどまらない話だと思っています。そもそも、知識創造理論における「場」とは、知識経営の根幹をなすものとして位置づけられていたでしょう。

 思うに、「場作りの智慧」は、現場で仕事をすること、職場をつくることに役立つと思うのです。
 異なる社会背景をもった人々に、どのように同じ目標をもってもらい、どのように協働してもらうのか。それは、現代のマネジャーに必要な経験のひとつかもしれません。
 
 嗚呼。それにしても、今日の話、3人の方々の「研修の内製化のお悩み」には、全く答えてないものになってしまいました(泣)。すんません。お詫びでございます。

 いずれにしても・・・(強引なまとめ)そんなことを僕は考えています。
 ラーニングプロデューサを、いいえ、私たちの「仲間」たちにもっと出会えないかな、とひそかに、いろいろ、企みつつ。

 そして人生は続く。

投稿者 jun : 2011年6月24日 15:20


「誰も集まらないコミュニケーションスペース」を考える:「場のある場所」のデザインの話

 昨日「ラーニングイノベーション論」で、妹尾大先生(東京工業大学)とご一緒させて頂きました。
 妹尾先生には「知識創造の場のデザイン」という内容で、エクササイズありの素晴らしいレクチャーを、いただきました。ありがとうございました。この場を借りて、心より感謝いたします。

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 妹尾先生は、「場」というものを「(複数の人々に)共有される動的なコンテキスト」であると捉えることができる、という話をなさっておられました。

「新しい知識」が生まれる「契機」になるものは、そうした「場」において、メンバー同士が「相互作用」を行い「知識転換」がはかられることにある、とのことでした(このあたりの詳細は、ブログには書きません。知識創造理論の原典にあたってください)。

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 しかし問題は、その「場」のデザインです。
 いいようのない、この「場」というものを生み出すためには、わたしたちは、何ができるのでしょうか。それがアポリアなのです。

 古典的で、かつ、今でも支配的な説明としては、「場の源泉は、リーダーシップである」と言われてきました。この観点からいうと、「場のデザインを行うのは、リーダーの振る舞いによる」ということになります。

 しかし、少し考えればわかることですが、場を生み出すものは「リーダーシップ」に限定されるわけではありません。物理的環境だって、そのひとつでしょう。
 最近は、「場」を「場所」とよみかえて、「物理的環境を組み替えること」で、「場」を生み出そうというアプローチも存在します。妹尾先生も、その観点から、「オフィスのデザイン」の先駆的な研究・実践をなさっております。
 
 その上で、妹尾先生は、下記のような「鋭い警鐘」を鳴らしていらっしゃいました。これが非常に興味深く感じました。

 曰く、

「場」とは「メンバーに共有されるコンテキスト」です。「場所」があっても「場」が生まれるとは限りません。しかも「場」がいったん生まれても、それが継続して存在するとは限らない。「場」の「賞味期限」は短いんですよ。「場所」はいったんつくってしまえば、1年でも、2年でももつんですけどね・・・

 なるほど。これは非常に示唆に富む言葉だと思いました。
「物理的環境を組み替えることで、場を生み出そうというアプローチ」は、「場所」を「場」と置換していることを、すっかり忘れがちだからです。

 別の言い方をするならば、

「場所」さえつくってしまえば、「場」は生まれる

 と考えてしまいがちだからです。

 私たちのまわり、オフィスには「コミュニケーションスペース」が溢れていないでしょうか。「弁当を食べるためのスペース」ではなく、「仕事や会議の変革をめざしたコミュニケーションスペース」が。

 せっかく高いお金をだして、オフィスにそうしたコーナーを設けても、「ナレッジどころか、コミュニケーションすら生まれないこと」を、経験しておられる方も少なくないように感じます。

 つまり、

「誰も集まらないコミュニケーションスペース」
「誰も話をしないコミュニケーションスペース」

 です。

 多いんだな、これが(笑)。
 僕のまわりだけでも、片手にあまるほどの「場所」をあげることができます。

「場所」はあるのです。
 しかし、そこには「場」が生まれていないのです。
「場のない場所」といってもいいかもしれません。
「場が死んでいる場所」というのかな。

 そこには「場を生み出す努力」がなされていないのかもしれません。
またまた、「あいつ、またコミュニケーションスペースで、油売りやがって。仕事をしろよ」というようなラヴェリング・社会的スティグマがなされることを忌避しているのかもしれませんね。

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「場」とは、いいようもない、それ自体が「暗黙知」のような概念です。
「確実に場が生み出せるかどうかは、完全に予測・統制できない」という観点からいうと、「場の理論とは結果論である」と位置づけられる方もいらっしゃるかもしれません。つまり、何らの「事業・試み」が成功し、その理由を考えるうえで、その「成功事象」を、後付け的に「説明可能」にする概念が「場」であるということです。

 しかし、「場」という概念定義自体が、そのようなものなのだから、そのことを嘆いても仕方がありません。そして、こうした性格上、「場の理論」は、一面では理解されつつも、そのフィージビリティに困難さを感じた実務家の方は少なくないと思います。

 コスト意識に厳しい企業人なら、

「そんな、ぬるくて、かったるくて、ふわふわしたものに、つきあってられるか」

 という話になるのかもしれません。

 確かに、完全なる役割分業が想定されるような組織構造をもつ観点からいうと、「組織を構成する人々同士の相互作用」とは「無駄」です。リダンダンシーがあり、取引コストが生じる。あまりにも効率が悪いシステムのように感じてしまいます。
 事実、「モノを大量生産して勝つ」という戦略が、自分の組織において、まだ有効ならば、「ぬるくて、かったるくて、ふわふわしたもの」を検討する必要がないようにも感じます。

 しかし、新興国などなどの追い上げによって「モノを大量生産して勝つ」という戦略が採用できなくなりつつある場合は、「ぬるくて、かったるくて、ふわふわしたもの」が頭をよぎります。
 つまりは、「追い上げてくる国々に、すぐには模倣されないような、高付加価値な大ホームランを生み出すことで勝つ」という戦略で事業拡張をめざすのならば、その「ぬるくて、かったるくて、ふわふわしたもの」につきあっていき、その中から「新たな付加価値」を生み出していくことが、どこかの局面で必要になるのだろうな、と僕は思います。

 あなたの周りの「コミュニケーションスペース」には、人が集っていますか?
 そこでのコミュニケーションは、どのようなものですか?
 そこから何が生まれましたか?

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■2011年6月23日 Nakahara Twitter

  • 23:20  成城ナーサリィスクールの皆さまには、先日取材で大変お世話になりました。素敵な学びの場ですね。感謝です!RT @makimuramaho 成城ナーサリィスクールHP更新。東北のお友だちに「みんなができること」を考えました。http://bit.ly/kDdW4G @snsmm
  • 23:17  楠田さん、ご出版おめでとうございます!@ponyohrb RT 最近Twitterはじめました。著者の楠田より@nakaharajun: 興味深い。これからの人事が担う役割とは何か?:楠田祐・大島由起子 (著)破壊と創造の人事. http://t.co/9F0c5UL"  [in reply to ponyohrb]
  • 23:07  すごい、衝撃ですね。こういうビデオを見て、TAKUZOには「世界って広いね、いろんなすごい人がいるね!」って知って欲しい。>RT@saoino Lady GaGaなら子どもにはこちらをぜひ。10歳娘は、ものすごく衝撃を受けてました。http://t.co/y5mPZzL
  • 21:08  (3)異なる社会背景をもった人々に、どのように同じ目標をもってもらい、どのように協働してもらうのか。それは、現代のマネジャーに必要な経験のひとつかもしれません。
  • 21:07  (2)ちなみに、「場をつくること」は、"研修・セミナーの内製化"にとどまらない話だと思っています。その智慧は、現場で仕事をすること、職場をつくることに役立つと思うのです。
  • 20:57  (1)「うちの会社は、研修・ワークショップは"内製"している。でも、それを企画したり、運営できる人が足りてない。あるいはスキルに差がありすぎる。どうしたらいいんだろう」・・・今日3名の方から、同じ問いを投げかけられました。シンクロニシティ。そういうニーズってあるのかなぁ。
  • 16:34  妹尾先生の言葉がとても印象的でした。妹尾先生ありがとうございました>「場」とは「賞味期限」は短いんですよ。「場所」はいったんつくってしまえば、1年でも、2年でももつんですけどね。
  • 16:20  (2)コミュニケーションスペースをオフィスに設けても、コミュニケーションが生まれない、新たなナレッジが生まれるわけではない。「誰も集まらないコミュニケーションスペース」って多いんだろうな。。。
  • 16:19  (1)「場」とは「メンバーに共有されるコンテキスト」である。「場所」があっても「場」が生まれるとは限らない。。場がいったん生まれても、それが継続して存在するとは限らない。(妹尾大先生の言葉)
  • 13:47  小生、おすすめの方法です。気が楽になります。論文が書き終えるかどうかは別問題ですが。RT @qurihara 習慣として身につけたいです。RT 例のごとく、「謝辞」から論文を書きはじめる。実際には、1文字も書いてない。みんなに感謝、うるうる。もうすでに書き終わった気がする(笑)。  [in reply to qurihara]
  • 10:42  また、例のごとく、「謝辞」から論文を書きはじめる。実際には、1文字も書いてないが。うーん、みんなに感謝、うるうる。もう、すでに書き終わった気がする(笑)。
  • 06:41  メイキング動画面白いですね。http://ow.ly/5od3G RT @sanu22 NHKBS「額縁をくぐって物語の中へ」(http://is.gd/hwR2yZ)を見るとどんな良いことがあるか妻と議論中。1.美術館に行くのが楽しくなる、2.美術を見る観点が増える・・・  [in reply to sanu22]
  • 04:30  ポスト311の家庭支出のあり方は>日常的な支出は節約する中でも、子どもの教育は重視(子供を持つ母親に対する生活意識調査2011・矢野総研) http://ow.ly/5o5W5
  • 04:24  政府「グローバル人材育成推進会議」中間まとめ:英語教育強化や留学推進。今後10年間で18歳人口の約10%にあたる11万人程度が、20歳代前半までに1年間以上の留学や在外経験を持つこと推進(日経)
  • 04:20  むむむ。「4年ぶりに減少した会員数回復を狙う」とのこと>ベネッセ、動画で「夏季講習」8月3日から10日 中学1年生から3年生向け。USTを利用。動画の閲覧は無料。会員以外でも受講できる。講師は社員が担当(日経)
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■2011年6月22日 Nakahara Twitter

  • 23:15  7月初旬に高尾先生にお逢いするので、そのときにスケジュールをあわせて、お伺いさせていただきます!よろしくです!RT @improlabo_2001 中原先生ぜひ1度おこしください RT 即興実験学校。インプロのテーマをTwitterで募集する方式。  [in reply to improlabo_2001]
  • 21:57  平野智紀君(@tomokihirano)の実践。鑑賞+対話。とても面白いですね>「対話型鑑賞 in 原美術館」 : http://ow.ly/5nFKQ
  • 21:54  WIREDに人事ネタが掲載されるのは希ですね>Facebook社も活用、従業員評価システム『Rypple』:従業員が大量のフィードバックを頻繁に受けることが、迅速で効率的な業務につながる(WIRED):http://ow.ly/5nFyL
  • 21:45  次回、中原研のカラオケに参加するときには「Poker face」いきます(笑)。「はっぴぃじゃむじゃむ」は3歳のソング、卒業したようです。RT @yumiwagatsuma たくちゃんカラオケでGAGA様ですかー。はっぴぃじゃむじゃむききたい。  [in reply to YumiWagatsuma]
  • 21:25  誰でもできるミュージアムワークショップ、いいね。こういうのが僕の思う「教育工学」ですね!>RT @tomokihirano ミュゼオバトル:誰でもできるミュージアム・ワークショップのすすめ! http://bit.ly/fTLJQV  [in reply to tomokihirano]
  • 21:23  Lady GaGaにハマるTAKUZO。ちょっと過激すぎるわな。 http://instagr.am/p/GLL0T/ : http://ow.ly/5nDO7
  • 06:57  ヒギンズの論文のいくつかは、米国NYのローファームの人たちが研究対象者ですが、たぶん、それも身近な「縁」なのかも、と勝手きままに想像しました。あと、彼女は今、ハーバード教育大学院で教えているのが印象的です>RT @tkanai1954 ヒギンズ「キャリア・インプリント」
  • 06:55  笑> RT @tkanai1954 ヒギンズは旦那がバクスターにいたので、キャリア・インプリントという本で、どうしてバイオベンチャーを起こすひとは、元バクスターの人が多いのかという問に、キャリアの刻印という考えで挑んだ。のろけの本だ!  [in reply to tkanai1954]
  • 06:50  「海外市場向けビジネスを支える人材の育成が課題」> 企業の経営及び人材のグローバル化対応に関する調査(東京都) http://ow.ly/5nfrr
  • 06:46  どのくらい利用が生まれるんだろう。興味深い>理化学研究所、世界一のスパコン「京」、企業に貸します 3日で1000万円超(日経)
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投稿者 jun : 2011年6月24日 10:59


「全体像を理解すること」って難しい:巨像と盲人のお話

「ものごとの全体像を理解すること」とは、実に、難しいことだと、つくづく感じます。

「何かのラヴェル(コンセプトでもいいですよ)」を貼って、それを理解しようとすると、一見、それですべてが説明つきそうになるのですが、でも、やっぱり、すべては説明できない。

 強力なスポットライト使って、あるものに光をあてて、それを「見た」つもりになっても、すべてを把握できているわけではない。光のあたらない場所が残っている。

 つまり「何かのラヴェルを貼ること」は、「ラヴェルから抜け落ちる部分」をつくること。
「スポットライトで明るい部分をつくること」は、「漆黒の闇をつくること」になってしまいがちです。

(これは、研究方法論についても言えることかもしれませんね。現象のすべてを切り取ることのできる研究アプローチというものは存在しないと僕は思っています。

つまり、あなたが「見たいもの」を決め、それを可能にする方法「見るための方法」を選ぶことは、「あなたには見えないもの」をつくることなのです。難しいねー。)

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 ちょっと、これに関連するかもしれませんが、有名な「喩え話」に「象を見たことのない盲人のメタファ」というのがありますね(これ、僕の好きな喩え話です。これまでにもお話ししたことがあると思います)。

 今、「一匹のとてつもない大きさの象」がいる。そこに数人の「象を見たことのない盲人」がおり、「象とは何か?」をいいあてようとしている。彼らは目が見えないので、手で象をさすり、さぐりあてようとしている。でも、彼らは、仲が悪く、お互いに対話をすることはない。

 鼻をさすっている盲人は、「象とは長いしわしわの円柱である」という。「おなかをさすっている盲人」は、「象とは、ぶにょぶにょしているもの」である、という。「しっぽをさすっている盲人」は、「象とはブランブランしていて、先に毛がついているものである」という。

 もう「寓意」は、おわかりですね。
 すべての盲人は、自分の「見たもの」から「真実」を語っているのです。しかし「象を語り得ていない」。

 盲人たちが、「象とは何かをわかりえる」ためには、

 1)自分たちが見たものをいったん相対化し
 2)他者との協働によって全体像をつかむことを合意し
 3)それぞれの情報を持ち寄り
 4)お互いの意見の受容可能性を高めたうえで
 5)象が何たるかを対話しなくてはなりません

 という「絶望的な努力」をしなくてはならないのですね。
 うーん、こりゃ、大変だ。

 でも、盲人たちのあいだに「権力関係が存在しない」場合は、まだまだ「マシ」かもしれません。民主的な関係のもと、1)から5)に挑戦することができるから。
 
 しかし、特定の努力がない場所で、「権力から無縁になれる人間関係」とは、なかなか存在しないものです。つまり、人間関係に「権力関係」は、もれなく付随する。「タテの関係」が存在しない人間関係は、まー、存在することはかなりレアである。

 だとするならば、すなわち「盲人の間に権力関係が存在しており、お互いがフラットな関係ではないこと」を当然の前提として認めるのだとすると、先ほどの「絶望的な努力」は、「さらに絶望的な努力」になることは、容易に予想がつきます。
 偉そうな態度をとる人とか、萎縮しちゃう人とか。人の話を聞かない人とか、簡単に納得しちゃう人、ふつうに、でてきますから。そういうものです。

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 今日の日記は、何を言いたいってわけではありません(笑)。この文章をもって、「寓意」を、しれっと、「誰か」に届けたいわけでもありません。そんな「まどろっこしいこと」を、僕はやりません。僕は「直球勝負」なので。

 違うんだよ。
 むしろ、「全体像がわかる」ってことは、とてつもなく難しいことなんだよなぁ、という「ため息」でございます(笑)。今、ある研究のデータをまとめていて、そのことを強く思うのです。なんか、「全体像」がはっきりしないなぁ、と。

 まー、それでも、「あきらめ」の悪い僕は、「やっぱり、象の全体象って、知りたくない? 知りたいよね」と思ってしまうのですけれども。

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■2011年6月21日 Nakahara Twitter

  • 22:51  先日のPARTYstreamで、同志社女子大学の皆さんが、パフォーマンスしてくれたのは、こちらですね。Ease on down the road (Youtube) : http://ow.ly/5lM1k
  • 20:54  おお。お手柔らかに、おねげーしますだ(笑)。RT @satoko_212 これから大学院の講義。今週と来週の課題図書は中原淳(@nakaharajun)先生の『職場学習論』です。楽しみ。  [in reply to satoko_212]
  • 20:42  プチ悔しいので、マルマルモリモリ、ギターを練習する。Bが、ちと辛いが。http://ow.ly/5lFh3 RT @saoino マル・マル・モリ・モリ...小学生にも大流行みたいですよ。休み時間にみんなで大合唱しているそうです
  • 20:35  オーノー(笑)RT @pomepoku おそらく中原先生だけです(笑) RT マルマルモリモリ。カミサンとTAKUZOが盛り上がっている。テレビ・保育園業界では話題らしい。大学では聞いたことないけどなぁ。知らないのは小生だけ?http://ow.ly/5lEKO  [in reply to pomepoku]
  • 20:26  マル・マル・モリ・モリ。カミサンとTAKUZOが盛り上がっています。テレビ業界、保育園業界では、最近ちょっとした話題らしい。大学では聞いたことないけどなぁ。知らないのは小生だけ?http://ow.ly/5lEKO
  • 19:32  面白い。キュレータとは何か?>RT @tomokihirano 良い議論。日本でいう学芸員は欧米でいうキュレーターとは違う。学芸員の仕事はキュレーションを含むが、それだけではない。http://togetter.com/li/151232
  • 18:41  TAKUZOの保育園へダッシュ!
  • 17:29  庭陥没させるまで掘る子はレアですね、笑RT @snsmm: @makimuramahoはTAKUちゃんと同じ歳頃、庭を毎日掘り続け、背丈ほど掘ったある晩の強雨の後、怪しい音をたて庭陥没事件引き起こした。RT 毎週TAKUZOは砂場で穴掘る http://t.co/NgnUnnw
  • 15:18  本部・教育企画会議。
  • 14:25  自己指示性(self-referentiality)とは「自分の行動やそれに対する反応を意識的に把握できていない場合、知らず知らずのうちに他者を自分の基準で判断してしまうこと」。行動変化のためには省察を通じて自己指示性に気づくこと(Kristiansen et al 2004)
  • 14:13  アクションリサーチの定義に含まれる5要素:1)実践的であること、2)民主的であること、3)認識の枠組みを広げること(Extended Epistemology)、4)価値志向であること(Value oriented)、発展的であること Mcadre(2008)
  • 14:07  組織開発研究会。アクションリサーチとしてのOD(組織開発)。アクションリサーチのハンドブックがあるんだ。 http://ow.ly/5luJd
  • 14:03  今日のMTで、調査のフレームが見えましたね!引き続き、頑張りましょう>RT @tatthiy RT そうだね!RT @mitsuru_3261: 面白くなりそうですね! RT トランジション研究会。溝上先生(京大)、舘野君、木村君との共同研究。大学時代の経験と企業への移行。
  • 10:10  トランジション研究会。溝上先生(京都大学)、舘野君、木村君との共同研究。大学時代の経験と企業への移行、組織社会化。
  • 07:15  グローバル企業の社内保育園>日本IBM、社内保育園で英語教育。社員には、米IBM本社など海外拠点とのやりとりに苦労する人も多く、我が子は早くから英語に慣れさせたいとの親心に応える(日経)
  • 07:12  2012年春の採用計画。大卒採用13.7%増 技術職・海外展開に的。団塊世代退職に対応。三井住友銀行は前年比2割増、850人の大卒採用。セブンイレブンは2.7倍の250人の採用。(日経)
  • 01:29  感謝>RT @PARTYstreamJP 昨日のPARTYstream for JAPANに関するつぶやきを、スタッフの @mitsuru_3261 さんがまとめてくれました! http://togetter.com/li/151318z #pstream
  • 01:11  どう発芽させるかは懸案ですが、素晴らしいことです。ここからだぜ、勝負は。Have hard fun! RT @makimuramaho 今までのイベントとは違う何かが生まれた感覚はあります。どう発芽させていくか... RT http://ow.ly/5lcUp #pstream  [in reply to makimuramaho]
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投稿者 jun : 2011年6月21日 09:49


PARTYstream for Japanが終わった、そしてLearning barは"死んだ":ポスト311の幕開け

 2011年6月18日(土曜日)、震災チャリティカフェイベント「PARTYstream for Japan」を、無事、盛況のうちに終えることができました。

 本格的なリフレクションは、写真家の見木さんから、当日の写真が届き次第、行おうと思います。今しばらく、そのときがくるまで、お待ちいただければと思います。

 先日は、ご登壇いただいたみなさま、ご購入いただいた130名の皆様、またアルバイトの皆さん、PARTYstream for Japan実行委員会の皆様、会場のご支援をいただいた株式会社内田洋行さまに、心より感謝いたします。本当にありがとうございました。おかげさまで、無事、盛況にて終えることができました。

  ▼

 今回のPARTYstreamのテーマは、

「経営・働き方 × アート × 教育 × 科学コミュニケーション:ポスト311、何が変わるか、変わらぬか、変えたいか」

 でした。

このテーマのもと、経営、アート、教育、サイエンスという全く「異領域の方々」のトップランナーの方々、

 ・慶應義塾大学 高橋俊介先生【働き方・経営】
 ・Tokyo Art Beat 田原新司郎さん・佐々木朋美さん【アート】
 ・NPO法人カタリバ 今村久美さん【教育】
 ・日本科学未来館 池辺靖さん【科学コミュニケーション】
 ・同志社女子大学 上田信行先生+上田信行ゼミの皆さん【教育】

 をお招きいたしました。
 ショートトークあり、ダイアログあり、リフレクションあり、さらにはパフォーマンスありの「濃密?な時間」を過ごして頂きました。ご登壇いただいた皆様、心より感謝いたします。ありがとうございました。

  ▼

 その様子は、下記のまとめサイト(木村充君作成)、あるいはブログ等でご紹介されていますので、ぜひ、ご一読いただければ幸いです。

 後日、イベントの詳細は、またPARTYstreamのサイトにてご報告させていただけると思います。当日のYoutubeビデオとともに、ご紹介できると思いますので、PARTYstreamの様子を、よりビビッドに実感いただけるのではないでしょうか。

PARTYstream まとめサイト
http://togetter.com/li/151318z

FUKUSHIMA NOTEさま(感謝です!)
http://blog.livedoor.jp/shunfukushima/archives/50459788.html

Bird Eyes 4さま(感謝です!)
http://ginfizz-birdeyes.blogspot.com/2011/06/partystream-for-japan-pstream.html

 ▼

 PARTYstream for Japanを振り返ると、いろいろなことが頭をよぎります。しかし、もっとも僕が印象深かったことは、

「PARTYstreamは、一見Learning barと同じプログラム構造に見えて、"全く異なる学びの場"であった」

 ということです。
 はからずもね(笑)。

 参加者の方々は、どのように思われたのかはわかりませんが、運営側としてはそのことを強く思いました。ラーニングバーも、PARTYstreamも、「プログラムの構造」は、一見、とても似ているのです。しかし、それらは、全く「別物」なのです。これは僕だけではなく、運営に携わっていたみんなが思ったことでありました。

 当日、場をファシリテーションしていながら、僕個人としては、「痛感」したことがあります。僕は、自分がこれまで6年にわたって実践してきたLearning barが、「過去のもの」になったことを、いやというほど、これでもか、これでもかと、思い知らされました。少しの寂しさと歓びをいだきながら。
 
 もちろん、ラーニングバーで、僕が、大学院生の皆さん、参加いただいた皆様と重ねた経験は、今も、「一点の曇り」もなく、僕たちの脳裏に鮮明に浮かび上がる。それは貴重な、忘れられない「記憶」であります。
また、そこで大学院生の皆さんと得たノウハウも貴重なものです。僕は、ラーニングバーのノウハウは、ラーニングバーであろうと、PARTYstreamであろうと、役立つものであると信じています。

 それは「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」で論述していますので、もしよろしければ、どうぞご覧ください。
 PARTYstreamのような「多様性の高い場」「違和感のある場」「身体性を重視した場」「異種混交の場」は、ラーニングバーに比べて、その運営は、非常にハードルの高いものだと思います。それは、「ラーニングバーでつちかったノウハウ」を「基礎」にしなければ成立しなかっただろう、とすら思います。

 しかし、PARTYstreamを終えた今、僕は、直視せざるを得ないのです。誤解を恐れず言うのならば、

 ラーニングバーは"死んだ"(Learningbar is dead!)

 そう言わざるを得ません。

 Learning barが「前提」にしているものが、「過去のものになったこと」、「ポスト311の時代には、Learning barが、以前ほど、参加者の方々に鮮明に映らぬであろうこと」を、いやというほど痛感しました。

 そして、「ポスト311を描くきっかけをつくる」というPARTYstreamの趣旨からして、「プレ311」である「Learning bar」が「過去のもの」になり、そこに「PARTYstream」が生まれたことは、「歓迎するべきこと」だと心の底から思っています。

 それでいいんだ・・・それは「素晴らしいこと」「喜ばしいこと」なのだ、と。だからこそ、僕たちは「挑戦」できるのだ、と。
 また、初心にかえってて「新たな学びの場の表現・文法」を生み出していけばいいのだ、と思うのです。だって、6年前、僕には、「何もなかったじゃないか」と、感じるのです。

 けだし、PARTYstreamとLearning barの違いは、

1.プログラム中に、全く異なる領域のお話しが複数準備されていること。たとえ自分に全く関係のない人の話で「違和感」が残ったとしても、それらをいったん聞き、それらの講演の趣旨をたぐり寄せるように「探求」「対話」する、というスタンスでプログラムを組み立てていること
(ラーニングバーは、ひとつの領域の話題を扱ったプログラムです)

2.それ故に、オーディエンスも、全く異なる層の方々(具体的には、今回ならば経営・アート・サイエンス・教育)がお集まりいただく結果になったこと。それがさらなる「違和感」と「多様性」を場に生み出したこと
(ラーニングバーの話題の単一性により、そこに集う人々の多様性は、どうしても限定的にならざるをえません)

3.「ダイアログによる学習」に加え「パフォーマティブラーニング」を志向していることにより「祝祭空間」が生まれていること
(ラーニングバーは言語に絶対の信頼をおいたプログラムです。PARTYstreamは、言語を重視する一方で、そのプログラムの中核に身体・パフォーマンスを加えています。そのことが「祝祭としての学び」につながるのです)

4.これらの諸特徴は、牧村さん、平野君、舘野君、脇本君、我妻さん、木村さんなど、次の時代を担う若手によって運営されたこと。それも、堅牢な、惚れ惚れするようなオペレーションで。また、それを助ける学部生の育成システムが、同日のプログラムに組み込まれていること(実は、PARTYstreamは、午前中からはじまっていたのです。学部生の育成ワークショップが、当日11時から開催されていたのです)
(ラーニングバーは、原則的に僕が運営を統括していました。また、若手育成プログラムも、PARTYstreamのそれと比べて限定的です)

 にあると思われます。

 こう書くと、「なんだ、そんなことか」と、思われる方もいらっしゃるのかもしれません。ここに書いた四点は、一見、「トリヴィアルなこと」に感じるかもしれないのです。あるいは、当日、ご参加いただいていない方には、何を言っているのかすら、わからないかもしれないですね(笑)。

 でも、これらがもたらす効果は、限りなく大きいのです。一見、プログラムの進行はLearning barも、PARTYstreamも、似ているように見えるかもしれませんが、それらは全く別物の「場」を生み出してしまうことが、少なくとも、僕には、あるいはPARTYstreamの企画者の皆さんは実感してしまったのです。

 このことは、きっと参加者の方々の中にも、お感じになられた方がいらっしゃったのではないでしょうか。
 PARTYstreamにお集まりいただいた方々で、以前ラーニングバーにもご参加いただいた経験をお持ちの方には、程度の差こそはあれ、同様の実感をお持ちになった方も、少なくないと勝手に予想しています。その様子は、先のまとめサイトの記述を順にお読み頂ければ、ご理解いただけることかもしれません。

PARTYstream まとめサイト
http://togetter.com/li/151318z

 いずれにしても、この4つの特徴は、いずれも「ポスト311」の幕開けを予感させます。僕らは、新しい地平にたったんだ。

  ▼

 PARTYstream for Japanは終わりました。

 しかし、PARTYstreamという「ムーヴメント」は、まだ終わっていません。いや、PARTYstreamという「ラヴェル」は、このさい、どうでもいいのかもしれない。

 むしろ、PARTYstreamに集った人々、そして、それを企画した人々、それに関わってくださった学部生のアルバイト方々、そして、それに参加いただいた方々に生まれたであろう「小さな種」は、今、「発芽」のときを待っています。

 それは、未曾有の災害の中に、つまりは「逆境」の中に播かれた「種」かもしれません。しかし、それは、いずれ「大輪の花」をたたえる「種」であると、僕は信じています。その「発芽」を、心の底から応援したいと思いますし、そのプロセスに立ち会わせていただきたい、と僕は願います。

    ・
    ・
    ・

 最後になりますが、このイベントにご登壇いただいた高橋俊介先生、田原新司郎さん・佐々木朋美さん、今村久美さん、池辺靖さん、上田信行先生、上田信行ゼミの皆さん、ご参加頂いた皆様、場を取り仕切った牧村真帆さんはじめ、イベントのコアスタッフの皆様に、心より感謝いたします。ありがとうございました。

 また、このたびのPARTYstreamは、震災チャリティイベントとして開催させていただきました。当日のチケットの売り上げの一部のほか(おひとり500円分×130人)、英治出版さんには書籍の売り上げの一部をご寄付いただきました。この場を借りて感謝いたします。

 皆様からたまわりましたご寄附は、NPO法人カタリバ×日本財団の運営する「ハタチ基金」を通じて、東日本大震災の被災者支援に役立てられることになると思います。この場を借りて、心より感謝いたします。ありがとうございました。

 そして人生は続く。
 終わりは始まり。

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■2011/06/19 Twitter

  • 18:54  TAKUZO、Youtubeで、PerfumeのPVを視聴中。 http://instagr.am/p/F_ppR/
  • 17:48  父の日。小生。 http://instagr.am/p/F_e_g/
  • 12:41  砂場。小生は、毎週、バースデーケーキを作っている気がする。 http://instagr.am/p/F-ktc/
  • 12:33  毎週、TAKUZOは、砂場で穴を掘っている http://instagr.am/p/F-iya/
  • 10:19  プール教室の合間、小生は来週の仕事をこなす。S研資料、完成。
  • 10:19  TAKUZOプール教室。TAKUZOは、早朝、朝っぱらから、元気、元気。カミサンが「なんで、そんなに早起きなの?」と聞いたら、「だって、遊ぶ時間がなくなっちゃうじゃん」と答えたそうです。「アンタ、一日中、遊んでんじゃん」と思うけど。子どもってすごいなぁ。
  • 01:41  素晴らしい事です!故郷北海道の動きには注目しています!Have fun!RT@visioncafe 札幌も動いています!→RT 市民参加によるまちづくりビジョン策定> RT@nextdesign 札幌市1000人ワールドカフェ http://t.co/S2dlb8d
  • 01:39  (3)スピーカー&パフォーマーの皆様のお話しには、僕自身、とても勉強になりました。感謝です。後日、ブログにて感想を書かせて頂きます。また新たな学習の場づくり+メディア表現をねらって、委員会一同、精進します。近いうちまたお逢いしましょう!おやすみなさい! #pstream
  • 01:38  (2)実行委員会の皆様、お疲れ様。得にディレクターの@makimuramahoさん、スタッフ人材育成担当の@tatthiyくん、会場・撮影オーガナイズの@tomokihiranoくん、@shigejamさん、お疲れ様でした。キャスト学部生の皆様にも感謝 #pstream
  • 01:38  (1)PARTYstream(http://partystream.jp/?p=361)、おかげさまで無事終了しました。今日の様子はこちらをご覧ください→#pstream 当日ご参加いただいた皆様、ご登壇いただいたスピーカーの皆様、心より感謝いたします。お疲れ様でした!
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■2011/06/18 Twitter

  • 11:05  日本教育工学会理事会・評議員会
  • 09:55  TAKUZO、日本脳炎の予防接種につれていく。これで、残すところあと1回か、と思っていたら、新キャラ登場。B型肝炎の予防接種がでたらしい。3度接種らしい。どうしよかな。。。さ、そろそろ、仕事に行きます。
  • 09:54  朝、TAKUZOと「手作り・恐竜すごろく」をつくりました。あるマスを通過すると、もれなく「踊ったり」「吠えたり」しなければならない。「パフォーマティブなすごろく」に仕上がりました。http://ow.ly/i/d6Gc
  • 07:22  休日シフトで子どもの保育施設にお困りの親御さんは多いと聞きます>保育所もサマータイム。早朝・土日の開園続々 保育士確保、知恵絞る(日経)
  • 03:23  大事なことは「温泉」で生まれるんだよ(笑)RT @fumituki85 中原先生もいた、あの風呂ですねRT @ikejiriryohei 去年の夏合宿の風呂で発足したんだっけ?RT @ikejiriryohei 「ゲーミング勉強会」という名前がクローズアップされる日が来るとはね  [in reply to fumituki85]
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■2011/06/17 Twitter

  • 22:50  おお!開沼君の本。出版おめでとう>開沼君 RT @mitsuru_3261 開沼博(@kainumahiroshi)『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』を購入。楽しみ。 http://t.co/F3mk0uM  [in reply to mitsuru_3261]
  • 22:38  小林先生、ありがとうございます。あの本が手術技術の伝承に役立つことがあるとしたら、意外ですし、とても嬉しいことです。RT @n_kinfo 「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」拝読しました。手術技術を伝えることに上手く取り入れられたらと考えながら読みました。  [in reply to n_kinfo]
  • 21:45  大人の学びには「祝祭」が必要だと思っています。RT @syasuak 秋田喜代美先生とお話しする機会があり、保育者の学びには「お祭りや芝居一座的な場・空間・仕掛けがいいよね!」と盛り上がりました。RT 今とりかかっている「経営学習論」を書き終えたあとは「祝祭学習論」を書きたい。
  • 21:24  今とりかかっている「経営学習論」を書き終えたあとは「祝祭学習論」を書きたい。今日、本のアイデアをはじめて他人に話したら、予想以上に興味をもってもらえて、ちょっと嬉しかった。問題は「経営学習論」すら、まだ数ページしか書いてないことである。。。一歩ずつ進もう。
  • 07:02  2011年度新入社員の会社生活調査(学校法人産業能率大学)「終身雇用を希望」「管理職として指揮を執る」「就職活動かなり大変だった」過去最高。 http://ow.ly/5jHSX
  • 06:55  リスク分散。今後、注目を浴びそうな動き>オムロン、地震などの災害にそなえ「海外」にも本社機能(asahi): http://ow.ly/5jHDk
  • 06:50  金井先生、新刊情報をありがとうございます。愉しみにしています。RT @tkanai1954 ステファン・デニングのストーリテリングの書籍の訳書、間もなく出ますよ。お楽しみに。  [in reply to tkanai1954]
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■2011/06/16 Twitter

  • 19:36  日本の研究室を元気にする。中原も応援しています> RT@ikiikilab 新規の方からも、昔からの知り合いからもご連絡いただき心強い...!引き続き募集中です。「いきいき研究室増産プロジェクトForum2012」企画運営メンバー募集。 http://t.co/zlg5MLK  [in reply to ikiikilab]
  • 19:07  注目の一冊>>大橋香奈・大橋裕太郎 (著)「フィンランドで見つけた"学びのデザイン"」(フィルムアート社) ミュージアムと学び、図書館と学び、シチズンシップ教育、成人教育、自然と学び、メディアと学び http://ow.ly/5j5WJ
  • 16:43  (2)「キャリアの風景」ワークショップの実践結果は、10月京都大学で開催される組織学会で、大磯さん(@k0150)らと研究発表させていただく予定です。とても楽しみですね>大磯さん
  • 16:42  (1)デジタルストーリーテリング研究会。7月に3日間かけて開催される「キャリアの風景ワークショップ」の最終打ち合わせ中。この研究のテーマは「ミドルクライシス、デジタルストーリーテリング、リフレクション、ストーリーテリング、キャリア」。
  • 13:00  Thomas and Brown(2011) A new culture of learningをパラパラ読んでいた。「Hanging out, Messing around and Geeking out」というキーワードが。原典はこちら。 http://ow.ly/5iX22
  • 12:39  そうだよね。後者が忘れ去られがち。>実効性のある意志決定(Effective Decision)=決定内容のクオリティ(Quality of decision)×Acceptability of Decision(決定内容の受容性) (Maier 1963)
  • 12:34  RT @tawarayasotatsu いよいよ始まるのか。しかも、このタイミングというのが感慨深い。大学の数は、いずれ減っていきますね。RT 複数の大学で、ひとつの学部を設置。>初の共同学部が山口大・鹿児島大に(asahi) : http://ow.ly/5iWpS  [in reply to tawarayasotatsu]
  • 12:29  複数の大学で、ひとつの学部を設置。国内初。>初の共同学部が山口大・鹿児島大に 来春、獣医学部(asahi) : http://ow.ly/5iWpS
  • 11:54  そうでしたかね? それすら忘却の彼方へ。なんか、最近あまりに多忙で「バッティングセンター感覚」を感じるんです。次々投げられるボールを、これでもか、これでもか打ち返してるような感覚。いかんです。RT @saoino 中原先生...以前もそんなことが...RT MTスケジュール間違い  [in reply to saoino]
  • 11:06  ショックでかい。ミーティングに誰も来ねーな、と思って、しばらく待っていたら、一週間後の開催だった。そりゃ、誰も、来ないよね。あべし。
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■2011/06/15 Twitter

  • 23:20  NHK「SONGS 平井堅」見てる。今「古時計」熱唱中。僕も小学校、久しぶりに行ってみたいな・・・。旭川市立神居東小学校。「屋上からのパノラマ写真」が、妙に懐かしかった。我が故郷。 http://ow.ly/5ikBT
  • 22:56  よいしょ、よいしょ、よいしょ、よいしょ。。。繰り返しなので、眠たくなるのかも。RT@tama_mie なんすかその選曲。ついついフルコーラス聞いてしまったではないですかwww。 RT 最後は「子守歌」、曲名は「おやじの海」。おやすみ。 http://t.co/6731xR6
  • 22:24  TAKUZO寝かしつけ完了。きょうは参った、1時間苦戦した。最後は「子守歌」、曲名は「おやじの海」。この歌で寝んなよ。なかなか渋い好みのガキだな。おやすみ。 http://ow.ly/5ifnX
  • 20:53  関根さん、ゼミで議論できること愉しみにしています! RT @masahiro_sekine 新幹線で名古屋に移動中。先週と同じで今週も電車の中で英語文献の和訳中。Higgins(2000)の「多様な発達関係と職務満足」。Kramのメンタリング研究はより深く勉強していこう。  [in reply to masahiro_sekine]
  • 14:03  面白そうなイベント>RT @todai_navi 6/17 芥川賞受賞者朝吹真理子さんxロバート・キャンベル先生が語る「Resilience まっとうするものの言葉」18:00@駒場キャンパス。無料。終了後、朝吹さんによるサイン会あり:http://bit.ly/lhrQlJ  [in reply to Todai_Navi]
  • 08:00  「遊びは自ら進んで、限定した時間と空間の中で遂行され、一定の法則に従って、秩序正しく進行し、しかも共同体的規範をつくりだす」(ホイジンガ 1971)
  • 08:00  「遊びは自由な行為であり、"ほんとのことではない"として"ありきたりの生活"の埒外にある。それは遊ぶ人を完全に虜にするが、だからといって、何か物質的な利益と結びつくわけではなく、また他面、何かの効用を織り込まれているのでもない」(ホイジンガ 1971)
  • 06:42  面白い記事。「創造的放棄」か。創造的に仕事を仕分け、やめることの意味。>経営誌「ハーバードビジネスレビュー」の挑戦:広告収入の減少、自らの経営改革、仕事の仕分け「創造的放棄」とデジタル部門の強化(ツイッター・フェイスブックなど)。(日経)
  • 06:36  僕が、親によく言われていたのは、「やらなければならないことは、ぐだぐだやらずに、要領よくやって、さっさと遊べ」「駄目なものは、泣いても、訴えても、駄目だから駄目」かなぁ。。。小学生までは、勉強とか、結構みてくれてた。そっからは、一切、かまわれなくなった。
  • 06:31  TAKUZOの育て方の参考にします RT @makimuramaho 私の育てられ方について中原さんと話した。よく自由と言われるが、子としては締めるとこ締められた認識。母 @snsmm のNOポイントは非常に明確。NOがYESにかわることない。その範囲内で自由を満喫した放牧モデル  [in reply to makimuramaho]
  • 06:29  なるほど。Appointment Organizerですね。RT @ninaninamina 大手メーカーの元役員秘書です。経験上appointment organizer がしっくりきます。ブレーン的要素は無く、予定調整の手伝いに留まっていたので RT 伊勢坊さんの秘書研究  [in reply to ninaninamina]
  • 06:27  金井先生、ありがとうございます。経営学習論という授業が増えると嬉しいです。RT @tkanai1954 中原さん、すごいですね、この科目名。わたしもとんでいきたいぐらいです。RT 大学院授業「経営学習論」:ハイパフォーマーのキャリアデベロプメントに関する研究  [in reply to tkanai1954]
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■2011/06/14 Twitter

  • 19:18  この論文、ビジネススクールの組織行動論の研究者と、教育系の研究者の共同研究ですね。こういうコラボ、いいですね>「シカゴ公立小学校における専門的コミュニティ:促進要因と組織的影響」 http://ow.ly/5hc5H
  • 19:12  大学院・中原ゼミ。本日の英語文献は吉村さん(M2)。階層データを用いる学校組織研究ですね>「シカゴ公立小学校における専門的コミュニティ:促進要因と組織的影響」 http://ow.ly/5hbWO
  • 18:39  こんな論文ありましたよ>瀬戸正則「経営理念の組織内浸透に係わる先行研究の理論的考察」:http://ow.ly/5haOm RT @sanu22 「学校における概念の浸透についての考察」
  • 18:23  讃井さんは、ゼミにゲスト参加なさっています。学校-行政の「導管モデル」をいかに超えるか?>教育学研究科M2讃井さんの発表。「学校における概念の浸透についての考察~「言語活動の充実」の浸透過程についてのケーススタディ~」について。 #nakaharalab
  • 18:20  市瀬さん、全く同感です。まぁ、「組織開発研究会」の皆さんで、読み進めていきましょう。>RT @ichinosehiroki 「組織開発とは何か?」についてイロイロ読んでみる。と、当初より「?」が増えてしまう。  [in reply to ichinosehiroki]
  • 17:56  大学院中原ゼミ。伊勢坊さん発表「秘書の人材育成」研究。日本語でいうところの「秘書」は英語でいうと何なんだろう? Secretary? Administrative assistant? Executive Assistant? #nakaharalab
  • 17:50  伊勢坊さん、報告中>大津洋子(1996) 秘書職の職務の分析と職務充実度に関する研究 : キャリア開発のための職務設計の視点から. 経営行動科学. http://ow.ly/5h9gp
  • 17:33  大学院中原ゼミ(@nakaharalab)。伊勢坊さんによる「秘書研究」のレビュー(経営学・社会学など)。秘書の仕事とは何か? #nakaharalab
  • 16:30  学際情報学概論II・CH4 発表指導
  • 15:01  大学院授業「経営学習論」。ハイパフォーマー研究。ハイパフォーマーのキャリアデベロプメントに関する研究。
  • 12:09  小堀宗実「茶の湯の宇宙」続き。その他、印象に残った言葉。これは、ラーニングバーの理念です>「客の粗相は亭主の粗相なり。亭主の粗相は、客の粗相と思うべし。/ 客の心になりて亭主せよ。亭主の心になりて客いたせ」(松平不昧)
  • 12:09  小堀宗実「茶の湯の宇宙」読了。岡倉天心は「茶の湯とは茶と花と絵画を筋書きに織り込んだ即興劇」といったのだそうです。客と亭主の主客一体による即興。客同士の相客一体による即興。インプロヴィゼーションというメタファが素敵ですね。
  • 08:23  保育園からの帰り道。あじさい。季節を感じる。 http://instagr.am/p/Fr3HF/
  • 06:46  素晴らしい>経団連、海外大学に留学する日本人学生を対象とした奨学金制度創設「経団連グローバル人材育成スカラーシップ」。2012年度から年30人を募集し、1人あたり100万円を支給(日経)
  • 06:42  どんな分野の人材を、どこで、どのように育成するんだろう> オバマ大統領、技術者を毎年1万人育成計画 雇用強化(asahi) : http://ow.ly/5gRhY
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■2011/06/13 Twitter

  • 21:35  今日はTAKUZOが寝る前に帰宅できた。よかった。。。ま、TAKUZOは、「パパ、今日、はえーな」くらいしか、思ってないだろうけど。
  • 21:04  Thanks! RT @mitsuru_3261: さっそくこの写真に! RT @nakaharajun: アイコンの写真をかえてみました。
  • 20:53  笑。ちなみに髪型は変えてないです。背景と表情が変わりました。RT @0401mayu: @nakaharajun アラッ、すし屋カットのイメージが、少し変わりました(笑)。
  • 20:37  興味深い試み>「防災ラジオドラマ」づくり、各地に広がる:災害時に予想される出来事を、住民・参加者が話し合いドラマに仕立て、コミュニティーFMなどで流す。「防災科学技術研究所」の試み(日経)
  • 20:20  アイコンの写真をかえてみました。
  • 17:05  教育企画室・FDワーキンググループ。東大のFDのあり方について。
  • 15:27  ラージスケールな対話。市民参加による新たなまちづくりの将来ビジョン策定> RT@nextdesign 札幌市/さっぽろ1000人ワールドカフェ 7月18日(祝)13〜16時半だそうですよ。http://t.co/ReCKrwx
  • 15:25  「人ロボット共生学」の科研会議にでて、ロボットの話を聞いていると、深く考えさせられる。「人とは何か?」「コミュニケーションとは何か?」「他者とは何か?」「対話とは何か?」
  • 14:20  三宅なほみ先生・新学術領域科研・全体会議。
  • 13:07  Works編集・五嶋さん来研。
  • 13:04  2010年、5回目の米国留学で考えたことを中心にお話しいただけるようです。>RT @PARTYstreamJP 【速報】6/18のPARTYstream for JAPAN、同志社女子大学の上田信行先生にもご登壇いただけることになりました!詳細のちほど! #pstream
  • 08:43  ほほー。そうなんだ>RT @akikosugaya 在米ですが日々実感。まわりもほとんど使っていないw RT @IHayato RT @Koji_Fukuda: 米国人の92%はツイッターを知っているが、使っている人はわずか8% http://t.co/BwbA4dP  [in reply to AkikoSugaya]
  • 08:41  青山学院大学大学院・集中講義「組織間ネットワーク論」シラバス完成。9月3日、4日、11日開講。受講予定の20名の大学院生の方々は、そろそろ文献の割り振りのご連絡があると思われます。
  • 06:00  興味深い記事>「広がるアートの可能性」:社会における芸術の位置づけの変化。社会的な課題と対峙しはじめたアートの現在。著書紹介『これからのアートマネジメント」『造形ワークショップの広がり』『進化するアートコミュニケーション』『公共文化施設の公共性』など(日経・吉本光宏氏)
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■2011/06/12 Twitter

  • 21:35  今日はTAKUZOが寝る前に帰宅できた。よかった。。。ま、TAKUZOは、「パパ、今日、はえーな」くらいしか、思ってないだろうけど。
  • 21:04  Thanks! RT @mitsuru_3261: さっそくこの写真に! RT @nakaharajun: アイコンの写真をかえてみました。
  • 20:53  笑。ちなみに髪型は変えてないです。背景と表情が変わりました。RT @0401mayu: @nakaharajun アラッ、すし屋カットのイメージが、少し変わりました(笑)。
  • 20:37  興味深い試み>「防災ラジオドラマ」づくり、各地に広がる:災害時に予想される出来事を、住民・参加者が話し合いドラマに仕立て、コミュニティーFMなどで流す。「防災科学技術研究所」の試み(日経)
  • 20:20  アイコンの写真をかえてみました。
  • 17:05  教育企画室・FDワーキンググループ。東大のFDのあり方について。
  • 15:27  ラージスケールな対話。市民参加による新たなまちづくりの将来ビジョン策定> RT@nextdesign 札幌市/さっぽろ1000人ワールドカフェ 7月18日(祝)13〜16時半だそうですよ。http://t.co/ReCKrwx
  • 15:25  「人ロボット共生学」の科研会議にでて、ロボットの話を聞いていると、深く考えさせられる。「人とは何か?」「コミュニケーションとは何か?」「他者とは何か?」「対話とは何か?」
  • 14:20  三宅なほみ先生・新学術領域科研・全体会議。
  • 13:07  Works編集・五嶋さん来研。
  • 13:04  2010年、5回目の米国留学で考えたことを中心にお話しいただけるようです。>RT @PARTYstreamJP 【速報】6/18のPARTYstream for JAPAN、同志社女子大学の上田信行先生にもご登壇いただけることになりました!詳細のちほど! #pstream
  • 08:43  ほほー。そうなんだ>RT @akikosugaya 在米ですが日々実感。まわりもほとんど使っていないw RT @IHayato RT @Koji_Fukuda: 米国人の92%はツイッターを知っているが、使っている人はわずか8% http://t.co/BwbA4dP  [in reply to AkikoSugaya]
  • 08:41  青山学院大学大学院・集中講義「組織間ネットワーク論」シラバス完成。9月3日、4日、11日開講。受講予定の20名の大学院生の方々は、そろそろ文献の割り振りのご連絡があると思われます。
  • 06:00  興味深い記事>「広がるアートの可能性」:社会における芸術の位置づけの変化。社会的な課題と対峙しはじめたアートの現在。著書紹介『これからのアートマネジメント」『造形ワークショップの広がり』『進化するアートコミュニケーション』『公共文化施設の公共性』など(日経・吉本光宏氏)
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■2011/06/11 Twitter

  • 10:46  へー。山崎さん、情熱大陸にでてらっしゃったのですね。残念!見逃してしまった。RT @n_kinfo 先日の情熱大陸も良かったです。RT 山崎亮さん「コミュニティデザイン:人がつながるしくみをつくる」読了。「人がつながること」をデザイン http://ow.ly/5fjpu  [in reply to n_kinfo]
  • 10:31  大学へ向かう。今日は、入試説明会です。今、中原研究室の入試説明会をやっています。20名弱の方にお越し頂きました。感謝。準備をしてくれた伊勢坊さん、木村氏、舘野君、関根さん、脇本君、ありがとう。。。TAKUZOとママは「ゴーカイジャー」の映画。
  • 10:25  山崎亮さん「コミュニティデザイン:人がつながるしくみをつくる」読了。抜群に面白く、各事例が示唆に富み、勉強になった。「人がつながること」をデザイン。「モノをデザインしないデザイナーにも可能性はある」という言葉が印象的。 http://ow.ly/5fjpu
  • 07:41  すごい>新社屋は「着陸した宇宙船」のイメージ、米国アップル建設予定(asahi): http://ow.ly/5fgfT
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■2011/06/10 Twitter

  • 22:52  What a small world!@kobayashi_c おぉ、うちの舅だ。RT @nakaharajun: 鶴見俊輔、小林和夫編「祭りとイベントのつくり方」。「祭りの準備こそが"祭り"である」という記述が印象的。 http://t.co/dezT9ES
  • 22:43  「やってみる価値のあることとは、失敗する価値のあることである」(Simon, H.)
  • 21:51  「学び」と「祝祭」・・・。
  • 21:49  「祭り」「祝祭」って何だろう?:祭りとは「信仰を個人・集団として試すこと」。祭りとは「蕩尽」。祭りとは「ハレ・ケ」。祭りとは「伝承と創造的破壊」・・・いろいろ言われるけれどなぁ。「祭り」研究の、何かよいレビュー論文はないものか。先ほどから探索中。
  • 21:42  鶴見俊輔、小林和夫編「祭りとイベントのつくり方」。「祭りの準備こそが"祭り"である」という記述が印象的。 http://instagr.am/p/FepiC/
  • 21:25  笑。子育てはハプニングの連続ですね。ハプニングを愉しむ余裕を持ちたいと思います。RT @akikosugaya 洗濯したバスローブのポケットから、林檎がでてきた。ハプニングな毎日楽しむしかないですよね(笑)RT: 皿あらってたら恐竜でてきたhttp://t.co/iUAHP7q  [in reply to AkikoSugaya]
  • 19:40  なんで、流しで、皿を洗ってたら、恐竜がでてくんだよ。TAKUZOだな。 http://instagr.am/p/FeaGh/
  • 17:07  「大切なのは、敷居をまたぎ、姿を変え、領域を侵犯する、シャーマン・トリックスター・ジョーカーの存在である。正典よりカーニヴァルを、規範より変容を、モニュメンタルな重厚さより軽快なフットワークを」(Conquergood 1995)
  • 11:59  大学院・文化人間情報学コース会議
  • 06:28  2012年春の新卒採用計画「震災前と変えず」65%。中長期戦略に関係する必要な人材確保は着実に行う(日経)
  • 00:08  鉄道整備株式会社 矢部常務のご厚意で、新幹線清掃の現場を見学させていただきました。ありがとうございました。 http://instagr.am/p/Fb2Av/
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■2011/06/09 Twitter

  • 20:00  笑。かわいい。RT @tama_mie: 朝から「たまみ、ちょっとはなしがあるんだけど」と息子に声をかけられ、昨日おならをしたのは自分だったと告白された。
  • 12:38  TAKUZOが行きたい映画はこれか。 http://instagr.am/p/Faia8/
  • 07:37  「ごめん。おれ、この週は全部、仕事で、TAKUZOのお迎え行けないわ」と僕が言うと、「前の週に、わたしはFTISLANDのライブに行くので、別にいいよ」とカミサンが言う。「7日お迎え=1ライブ」というのが、一瞬笑えた。かたじけない。共働きの子育てとは「バーター取引」である。
  • 07:26  子育てとインプロ。面白そう>子育ての苦労、即興劇(インプロ)で共感 大分で18日スタート(asahi) : http://ow.ly/5dtYu
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■2011/06/08 Twitter

  • 23:14  RT @tomokihirano: レッジョのドキュメンテーションは(1)コミュニティの活動に埋め込まれている(2)コミュニティを作る媒介になる(3)展覧会という形式に発展し、PRの役割を果たす。ので、勉強会もドキュメンテーションしていきたいねと。 RT @nakahar ...
  • 22:55  平野君、どんな発表したの? RT @tomokihirano 「ドキュメンテーションは実践のエコシステムを作る」先日アート・ミュージアム勉強会でお話したかったことが、明快にまとめられてます RT 実践とドキュメンテーション http://ow.ly/5cHbH  [in reply to tomokihirano]
  • 22:51  相馬先生、ありがとうございます。なるほど、「子どもの学びの物語記録」が興味深いですねhttp://ow.ly/5cZzn RT @syasuak わこう村年表を参照ください RT 相馬先生、富津の和光保育園の記録とは、どんなドキュメンテーション?@makimuramaho  [in reply to syasuak]
  • 22:47  もう2年前の出来事なのか・・・>2009/08/26 NTT ICCでの中原の発表スライド(今日の話にあわせて一部改)。ドキュメンテーションとリフレクションの関係(PDF) : http://ow.ly/d/g3Z
  • 21:40  相馬先生、富津の和光保育園の記録とは、どんなドキュメンテーションなんですか? もしよろしければ、ご教示いただければ幸いです。RT @syasuak 富津の和光保育園の記録はドキュメンテーションだろうなと思った。RT @makimuramaho http://ow.ly/5cHbH  [in reply to syasuak]
  • 21:39  ぜひ、アトリエスタでの経験をドキュメンテーションしてください。とても愉しみにしています!RT @makimuramaho この辺アトリエスタコースでも深めたいところです。 RT 実践を「ドキュメンテーション」することで広がる世界 http://ow.ly/5cHbH  [in reply to makimuramaho]
  • 19:43  以前ご訪問させていただいた、千葉の漁師さんたち「大傳丸」の仕事現場。若手が漁師として一人前になるためには、どのようなプロセスや仕掛けが組まれているのか。震災後の逆境に負けない漁魂! http://ow.ly/5cQAu
  • 13:11  ブログ更新。実践を「ドキュメンテーション」することの意味 - 人々のつながりを再構成する資源。レッジョエミリアの保育実践の特徴であるドキュメンテーションから、何を思ったのか、というお話しです。 http://ow.ly/5cHbH
  • 08:12  (2)千宗屋さん著「もしも利休があなたを招いたら」読了。共食による「一味神水」。謎解きを共有する。茶とは知的ゲームであると思った。宗屋さんはお逢いしたことはないですが、僕と同じ年齢です。勝手に親近感。http://ow.ly/5cyLf
  • 08:11  (1)千宗屋さん著「もしも利休があなたを招いたら」読了。「もてなし」「場」とは、主客の相互作用によって成立する。「賓主歴然(ひんしゅれきねん):亭主と客の立場が一時的に入れ替わること」という言葉が印象的。http://ow.ly/5cyKE
  • 07:28  平成23年版 子ども・若者白書(若者の就職・離職状況等と労働条件、キャリア教育などを含む): http://ow.ly/5cx2J
  • 07:25  グローバルなジョブローテーション>日立、900社の人事共有 グループ人材を世界の適所に。世界約36万人のグループ従業員の人材データベースを構築、管理職以上の評価基準を統一など(日経)
  • 07:23  親に言わずに買った商品をどのように受け取るんだろう?、と素朴な疑問>ネットで買い物、小5の26%経験 「親に内緒」小5 27%、中2 45%(asahi) : http://ow.ly/5cwSt
  • 07:17  シンクロニシティ?>RT @kimurayuuri あ、私たちの今日の授業後のリフレクションでもこんな話しがでたぞ。RT @anachoreta 今日受けた授業でもこの話が出ていた・・・。RT 「正統的周辺参加をモデルとして語ってもよい学びの場は限られているのではないか」  [in reply to anachoreta]
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投稿者 jun : 2011年6月19日 22:31


実践を「ドキュメンテーション」することで広がる世界 - 人々のつながりを再構成する資源

 教育実践にとって「ドキュメンテーション(記録)」とは非常に大きな意味をもっています。
 実践とは「かたち」のないものであり、かつ、刻一刻と変化します。ともすれば、教授者は実践の中で立て続けにおこる出来事に追われ、自己の実践への内省を失います。学習者の方も、何を学んできたのか、その意味がわからなくなります。
 いずれにしても、ことさらの努力をしなければ、それは「忘却のかなた」に埋もれてしまいます。

 教育実践におけるドキュメンテーションの第一の意味は、その「実践の内容を振り返ること」「学んだことの意味を振り返ること」にあるでしょう。ほおっておけば「忘却の彼方」に消えていく実践を「ドキュメンテーション」し、おりに触れて、教育の提供者であり、学習者が、自分の実践・活動を「内省」することが求められるということです。

  ▼

 しかし、「ドキュメンテーション」の意味はそれだけなのでしょうか。僕はそう思いません。
 むしろ、そのことに加えて「ドキュメンテーション」は、「実践を豊かにすること」、すなわち「実践に対する多様な人々の参加と、そのことによる革新」に寄与するのではないか、というのが、今日のお話しです。
 現在、ワタリウム美術館で開催されている「驚くべき学びの世界展」を見ていて、そのことを痛感しました。

驚くべき学びの世界
http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html

 ▼

「驚くべき学びの世界展」は、世界トップクラスと言われる「イタリアのレッジョ・エミリア市における保育実践」の記録展です。

 レッジョエミリア市の保育実践について書こうとすると、それだけで本が3冊くらい書けちゃいそうですし、僕は「子ども」の研究はしていないので(TAKUZOという子どもちゃんとは日々接していますが)、それは差し控えます。

 で、敢えて、保育教育関係者に、「便所スリッパ」で後頭部を「パチーン」とひっぱたかれるのを覚悟して、またまた「ワンセンテンス」で言い放ってしまいますと、

 レッジョエミリア市における保育実践とは、

「子どもたちが、自らの興味にしたがい物事を探求し、保育者が環境整備や準備をすすめながら、それをゆるいカリキュラムに仕立て上げていく」

 というような「ゆるい探求型のプロジェクト学習」に特徴があると僕は思います。それは「アート教育」の文脈で語られることが多いですが、その本質は「探求」、これでしょう。

 そして、この「探求型のプロジェクト学習」を支えているのが、「ドキュメンテーション」です。レッジョエミリアでは、日々の保育実践を、丁寧に写真、動画、作品で残して、記録しているのです。

 これら「記録」が、子ども、教師のみならず、様々な人々に目に触れる。それが、さまざまなかたちで、さまざまな人々の目にふれることによって、実践が「豊か」になるような「仕掛け」として機能しているのです。

 このことは、昨年、NTT ICCでのシンポジウムで述べたことですが、「ドキュメンテーション」の本質とは、「実践を記録すること」だけではないのです。「実践にかかわる人々のつながりを再組織化・再構造化すること」、そのことによる「実践の革新」にこそ、その真価があるような気がするのですね。

 ひと言でいえば、

 ドキュメンテーションとは「実践のエコシステム」をつくることである

  ▼

 具体的にいうと、こういうことです。

 まず、子どもたちの様々な活動は、ドキュメンテーションされます。アートとしても成立するほどのクオリティで。これが「企画展」としてまとめられ「展示」されているのが「驚くべき学びの世界展」の一部の作品なのではないか、と思います。

 まず、ドキュメンテーションは、子どもにとってどのような意味をもちうるでしょうか。すぐに思いつくのは、子どもたちは、このドキュメンテーションをみて、次の学習をすすめることができたり、リフレクションをすることができることです。未来の学習・活動を組織化するための「資源」として、ドキュメンテーションが利用される。

 一方、教師にとっては、このドキュメンテーションは、生徒に興味関心を、ゆるいカリキュラム、プロジェクトとして組織化するためのリソースになりそうですね。また、日々の実践を振り返るための資源にもなるでしょう。
 これは実践やワークショップを組み立てたことのある方ならおわかりになると思うのですが、「ゆるいカリキュラム」や「学習者中心主義的なカリキュラム」を組織化しようとするほど、それをうまく成立するために、様々な「情報」が必要になります。「ゆるいカリキュラム」「学習者中心主義的なカリキュラム」は、そのつど、そのつど、現場で起こった出来事に対して、教授者側に即興的な判断を求めるからです。
 ドキュメンテーションは、そうしたカリキュラムを成立させるための「資源」であり、即興的な教授力量を向上させるための資源でもあると思われます。

 さらに、ドキュメンテーションは、教育実践に関係する子どもや教師を超えて、地域の親、コミュニティにも公開されます。そうすると、そういうことに興味関心をもつ人々があらわれて、そこに場合によっては、参加したり、協力してくれる人がでてきます。
 「やっていることがわかる」「やっていることの価値が見える」というのは、「人々の協力を促す資本」として機能するということです。「資本としてのドキュメンテーション」という新たな視点が、ここで浮かび上がります。

 さらにドキュメンテーションは、「海」を越えます。
 レッジョには、世界から様々な人々、学者、実践者が訪れるようになり、彼らが新たな視点を提供し、現場は活性化する可能性がでてきます。
 場合によっては、「さらなる実践の革新」につながる可能性もあるでしょう。場合によってはファンドレイジングの可能性もでてくるかもしれません(もちろん、悪い影響もでてきます)。
 でも、いずれにしても、生まれうるものがあります。

 ドキュメンテーションによって生まれうるのは「変化」なのです。

 ▼

 あと、もう少しで次の予定がありますので(笑)、「大人の学び」と「ドキュメンテーション」について、詳細は書けなくなってしまいましたが(泣)、ここまでお読みいただけた方は、この後の展開が、だいたい想像はつきますでしょうか(笑)。

 たとえば、企業人材育成の現場で、なかなか全社の協力を得られない、現場の理解が得られない、という問題が存在するとします。
 もちろん、このアポリアが、「ドキュメンテーション」という単一の努力だけで解決するとは、僕は思いません。
 しかし、一方で、この問題を解決するためのひとつのヒントとして、「ドキュメンテーション」という概念は、ひとつのヒントを提供します。
 あなたが企画した「善きこと」は、どのように「ドキュメンテーション」され、誰に対して、どのように伝えられているのか、ということです。そもそも「ドキュメンテーション」さえなされていないとしたら、そこに問題解決のヒントがあるのではないか、ということです。

「現場に居合わせてはいないけれど、あなたが協力を得たい他者」から、協力、理解、参加を求めるのならば、「そこで生じている出来事」をドキュメンテーションし、それを相手に了解可能なかたちで提示し、理解してもらい、価値を感じてもらう必要があるのではないか、と思うのです。そして、そのための「ドキュメンテーション」を、私たちは、今までいかに行ってきたのか、と問いは続きます。
 私たちは、何をどのように記録し、誰の目の前に「可視化」することができるのでしょうか。

  ▼

 企業外部でも、同じことが言えるかもしれません。

 たとえば、今、「企業外部における大人の学習の場」をどのようにしてサスティナブルに、かつ、魅力的なものとして運営していくか、という課題があるとします。

 この問題の背後も「ドキュメンテーション」の問題が横たわっているように、僕には感じます。

 ここで行った実践を、いかにドキュメンテーションするのか。それを使って、誰のどのような理解を得るのか。そしてソーシャルメディアを使って、いかにそれをバイラルをおこし、新たな革新につなげていくのか。
 
 自分がかつてやっていた「ラーニングバー」はおかげさまで、非常に大きな広がりを得ることができました(ありがたいことです)。しかし、この現象も「ドキュメンテーション」という概念で説明がつくのではないか、と思うようになりました。そういえば、僕は、ラーニングバーをやるたびに、そこで起こった出来事を熱心に「ドキュメンテーション」していました。ブログで、そして、ソーシャルメディアで。

  ▼

 今、少し考えていることがあります。
「ドキュメンテーション」に関する研究会を開こうかな、という「プチ企画」です。
 
 最近、本当に息をつく暇もないくらい忙しいのですが、こういう「プチ企画」を考えているときが、僕は、一番、イキイキしているような気がします。そういう会を企画しだせば、さらにさらに忙しくなるのにもかかわらず。

 僕は、動きの中で考える。

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■2011/6/7 Nakahara Twitter

  • 21:58  大丈夫ですよ。皆が通る道です。易しくはないです。が、必ず乗り越えられます。近く僕と二人で話しましょう。RT @masahiro_sekine: ゼミ発表後は落ち込む。「成長していない」「自分だけついていけてない」「周りが皆優秀」でもこの感じは、新入社員も同じように感じている?
  • 21:40  RT @otsuboyasuko: 【調査】マンパワー雇用予測調査・「人材不足」に関する追加調査結果発表。日本における企業の「人材不足感」は80%と調査開始以来の最高値を更新。 http://t.co/sG72ebp
  • 21:37  いいね、まほ氏。後日、何を学んだか、わたくしめにも教えてください。RT @makimuramaho: 「驚くべき学びの世界」展の、アトリエスタ養成コースに参加することになりました! http://bit.ly/51xDe5
  • 20:34  この背景にあるのは、高い教師の離職率しれませんね>米国では公立学校の教師の半分、私立学校の3分の1がフォーマルなメンタリングを受けている。Roehring et al(2007)
  • 20:34  メンタリング効果研究によるメンタリング成功の4つのキー:3)メンタリングがメンティに自己評価やメタ認知をいかに促しうるか、4)メンターとメンティがいかにオープンなかかわりをもつことができるか Roehring et al(2007)
  • 20:34  メンタリング効果研究によるメンタリング成功の4つのキー:1)メンターが効果の高い仕事ができること、2)メンターがメンタリングをこれまでどの程度受けて、かつ、提供してきたかという経験 Roehring et al(2007)
  • 17:12  「他者のプラットフォーム」に依存することの意味。考えさせられる記事>Appleに殺されてしまうひと達まとめ、あるいはプラットフォームに依存するということ: http://ow.ly/5bMqq
  • 16:52  授業から帰ってきたら、研究室の机の上にヘルメットがおいてあった。支給らしい。確かに何が起こるか、わからん世の中である。 http://instagr.am/p/FVAAe/
  • 15:09  本学の教育企画のためまとめました。FDも組織開発(OD)と同じような「言説空間」が広がっていると感じました。http://ow.ly/5bJoL RT @munyon74 おお、まじですか。RT 国内外のFDに関する調査完了。ようやく、全体像がわかりかけてきた。  [in reply to munyon74]
  • 14:59  大学院授業「経営学習論」:授業には学環の授業らしく、文化人類学の学生さんが2名いらっしゃいました。「正統的周辺参加をモデルとして語ってもよい学びの場は、かなり限られているのではないか」というコメントが印象的でした。そして人生は続く。
  • 14:59  大学院授業「経営学習論」:徒弟制が機能する条件:1)伝達するべき内容が安定的であること、2)言葉にできない暗黙知を伝達しうる長期間の育成期間が保証されていること、3)マスタリーにかける新参者のモティベーションが高いこと、4)安定的で非対称な社会関係が維持されること、など。
  • 14:33  大学院授業「経営学習論」。技能伝承における「積極的秘匿」の役割。1)当該技能領域の権威付け、2)模倣によるクオリティ低下防止と同一性保持、3)モティベーション高揚、4)破壊的創造
  • 14:33  大学院授業「経営学習論」。徒弟制(Apprenticeship)をモデルとした教育実践ブーム。その教育的言説転換にはらむ問題点。
  • 14:04  大学院授業「経営学習論」:「なぜ、企業人材育成の言説空間では、宮大工などの職人育成モデル(徒弟制)が、人材育成のモデルとして語られるのか?」そのことは、どの点で妥当性があり、どの点で限界があるのか?
  • 13:15  大学院授業「経営学習論」:今日のテーマは「身体にまつわる技能は、いかに伝承され、学ばれるのか」
  • 11:34  国内外のFD(Faculty Development)に関するベンチマーキング調査完了。ようやく、この言説空間の全体像がわかりかけてきた。
  • 07:26  OECD・国際成人力調査(PIAAC)はじまるそうです。PIAACとは「各国の成人が日常生活や職場で必要とされる技能をどの程度持っているかを調べるもの。「読解力」「数的思考力」「IT活用問題解決能力」(国教研) http://ow.ly/5bxeh
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■2011/6/6 Nakahara Twitter

  • 17:22  舘野君、ありがとう。>RT @tatthiy 議事録係なう RT 三宅なほみ先生科研のテレビ会議  [in reply to tatthiy]
  • 17:16  三宅なほみ先生科研の多地点テレビ会議 @t_mochizuki @nakaharajun先生、@mitate1123先生とテレビ会議で打ち合わせ。  [in reply to t_mochizuki]
  • 15:41  (2)4要因の関数としてモティベーションが高まり(動かざるをえなくなる)、新たな役割意識の獲得、認知的再定義が起こる。そして変化のプロセスは「解凍 - 変化 - 再凍結」のプロセスをへる。こうした個人の態度変容・信念変化のプロセスは組織変容にとって必要なものである。#odken
  • 15:41  (1)Schein, E.の初期の研究知見によれば「新しい学びの条件」は、1)反発(Disconfirmation)、2)学習不安(Learning Anxiety)、3)サバイバル不安(Survival Anxiety)、4)心理的安全である。#odken
  • 15:08  「組織開発とは"野党"である」市瀬さんの名言。公式の「組織デザイン」では「ない」ものであれば「組織開発というラベル」で語ることが可能かも。ゆえに実務的にはOKだが、アカデミズムとして「組織開発を語ること」が困難になる。#odken
  • 14:41  組織開発研究会。Burkeさん(コロンビア大学)の論文。組織開発の概念とレビュー。http://ow.ly/5aHDW #odken
  • 08:31  The handbook of Social Capital注文。600ページか。。。 http://ow.ly/5azMT
  • 06:59  「アドベンチャー教育:Adventure-based education」の実践で有名な玉川大学・心の教育実践センターを7月末に、大学院生らと、ご訪問させていただくことになりました。同センターの難波克己先生に心より感謝です。今からとても楽しみです。
  • 06:03  【学生スタッフ募集】6/18(土)に開催するチャリティカフェイベント「PARTYstream」の学生スタッフを残り数名募集中です!場づくりに関するプチワークショップつき。仕事の詳細&申し込みサイトはこちら! http://bit.ly/mjeDvb
  • 05:45  一ヶ月前の見学を思い出しました。特別展「ウメサオタダオ展」紹介ビデオ >RT @minpakonayuki / 6月は平日10時半から1時間半コースでディープに解説してます。 http://ow.ly/5awei
  • 05:37  育成をねらった休暇だそうです>東急ストア、店長に連続2週間休暇義務づけ。「長期休暇」で「人材育成」。そのうち1週間は「リフレッシュ期間:店舗周辺の食文化や地域住民の生活実態の自由研究」(日経)
  • 00:02  ETV梅棹忠夫特集・視聴。「文明というものは、まさにそういう自分自身の存在の基礎を切り崩すことによって、成立しているような、まことに矛盾に満ちたものなんだ」
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■2011/6/5 Nakahara Twitter

  • 23:44  明日はM市教育委員会へ。今年から中原研メンバー(脇本君・吉村さん)は、横浜市教委含め、2つの教委との共同研究を行っています。初任教員の組織社会化・校長のリーダーシップなど。僕の研究のメインは企業研究で変化はないですが、今後はメンバーらを中核に学校組織論にも着手していきたいです。
  • 23:30  金子君、お久しぶり。中華丼出前は無茶こいてるな(笑)まー、何でもあり?の高校だった。あっというまの18年間!。RT @kaneatsu 卒業して18年ですから、だいぶ過去かもしれないけど、今も教室の雰囲気を思い出せる。中華丼を学校まで出前とったのを思い出した。RT 旭川東校ネタ  [in reply to kaneatsu]
  • 12:50  TAKUZOと「ジュラシックパークごっこ」。恐竜に襲われるライド。一部、LEGOを使ってみた。 http://ow.ly/i/cvLX
  • 10:48  ブログ更新。4つの異なる「組織開発」:人を集めても、なかなか"組織"としてまとまらない社会。明日から、東京大学で「組織開発研究会」がはじまります。 http://ow.ly/5afPd
  • 08:13  TAKUZO子守デー。昨日買ってあげた「恐竜すごろく」をやってる。「すごろく」って、数の概念を学ぶ機会が埋め込まれているゲームですね。さいころによるコマの移動、数の比較など。
  • 07:49  「戦略の本質とは、何を捨てるかの決断である」(Poter, M.)
  • 07:49  坂根正弘著「ダントツ経営」。「中国の人は発展空間という言葉をよく使います。今の仕事を続けて、自分がさらに発展することのできる空間があるかどうか、企業はそうした発展空間を提供できるかどうか。それが中国で優秀な人材を確保できるかどうかの分かれ目」http://ow.ly/5adE6
  • 07:49  坂根正弘著「ダントツ経営」読了。建機メーカ・コマツ会長の経営論。また「コマツ中国16子会社、社長をすべて中国人に」など徹底した「経営の現地化・分散化」。一方、人事・財務などの管理業務は統合。http://ow.ly/5adDa
  • 07:27  お久しぶりです。44期の同窓会とかやりたいですね。6月25日に全体の東京同窓会があるそうです。残念ながら、わたしは伺えませんが。>RT @kumuaoki @mineko0417 はじめまして後輩のみなさま>RT @haru049 @iyoyoyoyo RT 母校・旭川東校
  • 00:10  はじめて母校のHPを見た。創立100年迎えたんですね、めでたいことです。僕は44期(1994年 平成6年3月)卒業です。学校標語は「シマレ ガンバレ : 妥協することなくベストを尽くせ!」。北海道立旭川東高等学校 : http://ow.ly/5a5Ds
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投稿者 jun : 2011年6月 8日 13:07


4つの異なる「組織開発」:人を集めても、なかなか"組織"としてまとまらない社会に生まれたもの

 先日「ラーニングイノベーション論」の授業の前後で、一橋大学の守島基博先生と、「組織開発(Organizational Develpment)」についてお話しをさせていただきました。

 短い時間でしたが、

「きっと、これから、日本企業でも、組織開発という考え方が大切になりますよね」

 という感じの雑談でした。

  ▼

いわゆる「組織開発」の定義といえば、国内外の文献に腐るほど定義がありますが、一般的にはこんな風に言われています。

「行動科学の知識を利用し、組織過程に計画的に介入することによって、組織の有効性と健全性を増大させようとする、Topによって管理された計画的ならびに、全組織的な努力過程のこと」(Beckard 1969)。

 うーん。。。わかるような、、、わからぬような。
 じゃ、おまけに、ついでに、もひとつ、いきましょう(笑)。

「組織の問題解決過程や、再生過程を改善するための継続的な努力である。その特徴は、とりわけ変革推進者や行動科学のセオリーやテクノロジーのたすけをかりて、組織文化を効率的かつ協働的なものにしていくことによって、所期の目的を達成しようとするところにある」(French & Bell 1973)

 うーん(笑)。。。
 ここは、ざっくりというと(どさくさにまぎれて、ざっくり言うんじゃねー、というご批判をいただくことを覚悟して)、

「組織あるいは組織メンバーを、経営・戦略にそうように、改善・再構成するプロセス」

 のことでしょう。

 具体的には、

 1.人を組織としてまとめたり、動かすための介入プロセス
 2.組織の中のコミュニケーションを円滑にする努力プロセス

 ということでしょうか。

「おまえ、いつも、ざっくりすぎんだよ」というご批判をいただくことを覚悟して、敢えてまとめると(明日の研究会では、もっと突っ込んだ議論をしたいものです)。

 ▼

 よく知られているように「組織開発」は、米国で発展しました。その歴史は古く、1950年代にさかのぼります。

「米国では、多様な社会的背景をもった人々がいる。だから、人を集めたからといって、なかなか組織として動けるわけではない」

 と守島先生はおっしゃっていました。
 まさに、おっしゃるとおりだと思います。

 だからこそ、「人をまとめたり、組織にするためのテクノロジー」が必要だった。「集まっただけでは、成り立たないコミュニケーションを円滑にする技法」が発達したのだと、僕は、思います。
 たぶん、いわゆる「チームビルディング」も、「リーダーシップ」も、おおよそ米国的な概念は、おそらくそういう社会的背景と無縁ではないと僕は思います。もちろん、「仮説ベース」の「思いつき」ですが。

  ▼

 しかし、この「組織開発」、実は、全く「一筋縄」ではいかない概念なのです。非常にわかりにくく、かつ複雑に、恣意的に言説空間がよじれている。
 概念はわかったとしても、実務として「具体的」に、現場で、何が為されているかは、全く「一様」ではないのですね。

 つまり、実務ベースでは「組織開発」という「ひとつのラベル」のもとで、「全く異なること」「異なる実践」が長期間にわたって、取り組まれてきた、ということです。このことが「組織開発」の実態を論じることを、きわめて難しくしてきました。

 事実、今から三十年弱前に、こうした事態を生み出したのは「様々なものを、組織開発というひとつのラベルで包含し、説明しようとさせてきたこと」に理由があるという指摘がなされています(稲葉 1975)。

 こういう事態が発生した理由は長くなるので詳細は省きます。ひとつだけ理由を述べるのだとすると、組織開発がもともとアカデミアに「出自」をもっていたのにもかかわらず、途中、「アカデミア」と「実務」の世界の通行が失われたことあると言われています。
 実務ベースで生まれた「必要だと思われること」を、すべて「組織開発」という「ひとつのラベル」で説明しようとしたことに、この「カオティックな状況」の出現の理由があると言われています。

  ▼

 さて、それでは、実際の「組織開発」の現場は、いったい何がなされているのでしょうか?
 大きく分けて4つに分かれているように思います(文献によっては、もっと多様な分かれ方をします。詳細はここでは省きます)。

1.Tグループ系組織開発
2.サーベイフィードバック系組織開発
3.組織デザイン系組織開発
4.ポジティブ系組織開発

 1の「Tグループ系」とは、1950年代に発展したものです。社会心理学のクルト・レヴィン(社会心理学)に祖をもち、National Training Laboratoryで発展しました。

 その特徴は、参加者を「文化的孤島(ラボラトリー)」におき、かつ、多様で未知らぬ人をメンバー(ストレンジャー)としたワークショップを実施し、「今、ここで起こった出来事」を対象として、再帰的に、自らの対人関係性・コミュニケーションを対象とした内省を行わせることにあると思います。

 僕が感じるに、ポイントは、この「コミュニーケーションを手段としながら、コミュニケーションを改善する」という「再帰性(reflexivity)」です。そして、この手法は、それゆえに「臨床的」になる傾向があります。

(1の構成メンバーは"完全なるストレンジャー"だけからなるのではなく、"職場メンバーなどから構成される場合"、"類似性の高い集団間、既知の関係間から構成される場合"もあります。ここでは、話を少し単純化してお話しします)

 具体的な実践としては、マネジャーの対人関係スタイルを改善するための手法として1970年代をピークに普及しました。そのクオリティに疑問が呈される時期、問題化する時期もありました。そのことは、敢えて、ここでは述べません。

 2の「サーベイフィードバック系」とは、ミシガン大学のリッカートらの研究グループに起源をもつ手法ですね。あのリッカートです、リッカート。
彼らの流れをくむ組織開発では、組織の現状を「可視化」するひとつのメディアとして「サーベイ」を利用します。まずは、組織成員に対して「サーベイ」を行い、結果を組織全員に「フィードバック」することで、組織の改善につなげる方法ですね。
 場合によっては、組織を「代表」する人物として、「リーダー」「組織長」を主にとりあげ、彼/彼女に対するフィードバックも、それに含めることがあります。
 この場合は、分析単位が「組織」ではなく「個人」になることになりますね。「組織の変容」を一義的に対象にするのではなく、「リーダー個人の変容」が対象になります。この2つをつなぐロジックが、「組織の変容につながるであろう、リーダー個人に変容をもたらす」ということになります。

 3の「組織デザイン系」とは、おそらく、組織コンサルタントの方々などが実際に組織に対してコンサルティングを提供する際に、「これも組織開発だよねー」と、含みこんでしまったたのではないか、と思われます。
 実務をやっていると、現場のニーズに応じて、様々なものをやらなくてはなります。組織開発をやっているつもりでも、必要に応じて、それをはみ出て、「組織デザイン」をしなければならない局面がでてくる。そうしたかたちで、もともと概念に含みこまれていたものが、すべて含まれてしまった。

 この点は、守島先生とも議論していたのですが、本来は「組織デザイン」と「組織開発」は、おそらく異なると思います。
 戦略ベース、ビジネスベースの思考でトップダウンで行われるものが「組織デザイン」というハードなもの。

 それに対して、「人間性の重視」「民主的な合意」「フラットな関係性」というある種の価値観(この価値観こそが、組織開発の弱点として批判された点でもありました)を背景に、ミドルレベル・ボトムレベルで実施される「ソフト」なものが「組織開発」である、ということです。

 ですので、多くの場合、経営組織論では、「組織開発」は「組織デザイン」と「対称」をなすものとして描かれる場合が多いように思います。
 ですが、組織開発の、やや複雑化した言説空間においては、それが「いっしょくたにされること」は少なくありません。

 4の「ポジティブ系」とは、ポジティブ心理学やポジティブ組織論を背景にしつつ、1990年代以降発展した手法ですね。皆さんがよくご存じの、AI、Future Searchなどもここに位置づくのかもしれませんね。
 その特徴は「ホールシステムズアプローチ」「ラージスケールインターベンション」というところにあると思います。これを説明するだけでも一冊本が描けそうなので、それについて詳しく述べません。

 ちなみに、守島先生は、これらに加えて、

「組織のコアコンピタンス / 中核能力 / 強みを維持しつつ、強化するような介入プロセスも大切なのではないだろうか」

 というご指摘をなさっていました。
 通常、コアコンピタンスの議論は、組織開発の言説空間において語られることは少ないと思いますが、まことにおっしゃるとおりだと思います。

 特に、日本企業の中核をなす「職場の強化」「ミドルクラスの強化」は、「組織開発」の対象としてもっとも重視することなのか、と思います。このように考えると、「リーダー育成」が、その中核にすえられることになりますね。

(ちなみに、ここでは話を単純化するために述べませんでしたが、経営研究のみならず、さらに枠を広げると、この4つのアプローチでは切り取れない様々な取り組みがあると思います。たとえば、ヘルシンキ大学のエンゲストロームらの活動システム理論に基づく変革・発達ワーク研究を、どのようにとらえるのか、という問題だってあるのです。嗚呼、この類型論だけで1冊以上の本がかけそうですね)

 ▼

 さて、上記では、4つの代表的な手法を書いてきました。それぞれ、異なる理論的出自、発展の社会的出自があります。まず言えることは、これらの手法の「優劣」を論じることは、あまり意味がない、ということです。それは異なったニーズに基づく、異なる目的をもった実践です。それが「ひとつのラベル」で説明されているだけで。

 また、もはや、これほどまでの多様な実践を含みこんでしまった「組織開発」という「ラベル」は、それ自体で、あまり「意味」をもたないということもいえるかもしれません。「組織開発が意味がない」といっているわけでではないですよ。「組織開発というラベルの有効性が失われているのではないか」と言っているのです。

 ただでさえ、これだけ多種多様な活動なのです。さらには「組織の健全性の維持」につながる「ロジック」が多様である以上、それを「組織開発」というひとつのラベルでまとめることは困難であると感じます。また、「組織開発」という言葉を耳になさったならば、「それが具体的に何を指し示す」のか考察する必要があるでしょう。

 敢えてラディカルに言うのならば、もしかすると、「組織開発」という概念それ自体を「再構築」するべきときに来ているのかもしれません。
 1980年代、多種多様なものを含み混み「Catch All化した組織開発という概念」は危機に瀕しました。人によっては「組織開発は死んだ!」という議論を展開をする方もいらっしゃいました。組織開発にかわって、当時は「組織変革」という言葉が使われましたが、この概念は、さらに曖昧であるように僕は感じます。
 そろそろ「組織開発」という概念自体を再構築する必要があると、僕は感じています。

(介入対象が「誰」であり(つまりは個人レベルなのか、職場レベルなのか、組織レベルなのか)、その結果として「誰」が変容するか、について合意がとられていないのに、「組織開発」というひとつのラベルで、介入・現象を説明することを今後も続けようとするのは、個人的には、やや無理があるような気がします)

 ▼

 さて、最後に最後に、さらに、このように「個々の手法」の諸特徴を概観してきて、それと「矛盾」するようでまことに恐縮なのですけれど、ひと言だけ述べるのだとするならば、
 
 おそらく、組織開発にあたって、実務家の方が留意するポイントは、

1.「手法」のバラエティ(多様性)を前に、「思考停止しないこと」
2.「ある手法を提案された」としても、それに「目くらまし」にあわないようにすること

 が大切なのだと思います。

 上記では「手法を紹介」してきましたが、「手法」を前にして「考えることを放棄しない」ということでしょうか。そうなると、困った事態が生じると思うのです。

 どんな組織にも生まれうる、どのような問題でも、解決できる「Catch Allの手法」は、僕は存在しないと思います。
 逆にいえば、自らの組織に生じている問題を同定して、自分で介入のあり方を考えることが重要なのだと思いました。
 皆さんの組織にとって必要な手法は、上記4つのどれかにあるのかしれないし、そうでないのかもしれない。もしかすると、4つのうちの任意の組み合わせかもしれないし、そのすべてかもしれない。さらには、もしかすると、自分の組織にあった「組織開発手法」を、考えて、つくりあげる必要があるのかもしれない、ということです。

 それが、「実務の現場で求められる組織開発」をなすことにつながるのだと思います。

 ▼

 組織開発という概念は、起源は1950年代、1960年代にまでさかのぼります。

 それは、

「人を集めても、組織になかなかならない社会」

 において発展しました。
 組織開発は、一時的な停滞期を1980年代に経験し、また脚光をあびはじめてきています。実際、このような流れを背景にして、米国企業の中には、組織開発部門が設置されているところが、少なくありません。少なくとも日本よりは、組織開発という言葉が流通しています。

 日本は米国とは全く社会的背景が異なるので、それがそのまま必要になるわけではありません。また、その組織メンバーは、かつては「同質性が高く」で、「社会関係資本」も有していると思います(この特徴が、日本組織の強みでもあり、弱みでもあると思いますが、その話は、また別ところで)。

 しかし、一方で、現在の日本企業が、

「人を集めても、組織になかなかならない状態」

 になりかけているのだとしたら、米国流ではない、「日本にあったかたちでの組織開発」が模索されてもよいのかな、と思います。

 ▼

 明日から、東京大学・中原研究室では「組織開発研究会」がはじまります。
 
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■2011/6/04 nakahara Twitter

  • 23:59  高校時代にやってたギターを、再び最近弾いてるせいか。高校時代に通ったカレー屋とラーメン屋を思い出した。「エコノミーカレー大大」「ラーメンどんぶりでくる中華丼」は青春の思い出。あの量をなぜ食えたのかは不明。http://ow.ly/5a5is http://ow.ly/5a5jK
  • 21:29  宮本直美(著)「宝塚ファンの社会学:スターは劇場の外でつくられる」読了。一見非合理な宝塚ファンの行動の「秩序」を描く。チケットの確保、配布、拍手・盛り上げなど、宝塚の「舞台」に果たすファンの役割が興味深かった。 http://ow.ly/5a2aw
  • 16:07  笑。このドラムセットは、音質よく、コンパクトなのが、魅力的ですね。RT @rock69gogo: @nakaharajun あ、メーカーの者です。いかがでしたでしょうか?笑
  • 15:29  TAKUZO、試打。 http://lockerz.com/s/107533062
  • 14:19  建築家・馬場正尊さんの著書読了。房総に家をたてるまでのプロセスをつづった「新しい郊外の家」、東京で一番面白い不動産屋さん「東京R不動産」。建いずれも、都市で、今後、どのように生きるかを考えさせられます。http://ow.ly/59Xfo http://ow.ly/59XhM
  • 08:06  このセンテンスが印象深いですね。若手のキュレータの皆さんたちの本、なぜか読んでいて勇気がわいてきました >「(キュレータの)仕事とは、アートを通して公共圏をつくること」住友文彦・保坂健二朗 「キュレーターになる」(フィルムアート社)http://ow.ly/59RhF
  • 08:02  高尾先生、とても愉しみにしております!感謝です!@takaoyoshiaki 学部ゼミ生だけでなく、職場で学んでいるゼミOBやビジネススクールOBなども巻き込んで、色々な立場からの解釈やコメントを聞いていきたいと思っています。RT 「職場学習論」ゼミで購読  [in reply to takaoyoshiaki]
  • 08:01  大学生研究フォーラム2011「現代大学生の学びとキャリアをデータと実践を架橋して理解する」8/1(月)・京都大学にて開催。京都大×東京大×電通育英会共催。データから見る大学生の実像です。 http://ow.ly/59Raz
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投稿者 jun : 2011年6月 5日 10:41


最新データから見る、いまどきの大学生の「実像」:大学生研究フォーラム2011を開催します!

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最新データから見る、いまどきの大学生の「実像」
あなたは本当の大学生を知っていますか?

大学生研究フォーラム2011
「現代大学生の学びとキャリアを
   データと実践を架橋して理解する」

共催:
京都大学高等教育研究開発推進センター
東京大学大学総合教育研究センター
公益財団法人電通育英会

8/1(月)開催 京都大学
http://www.dentsu-ikueikai.or.jp/forum/forum2011.html
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概要

大学全入時代といわれる最近の大学教育にとって、学生の学びと成
長をどのように考え、実践していくかが喫緊の課題となっています。
大学はもはや単なる知識を習得させるだけの場ではなく、知識基盤
社会、情報化社会、グローバル社会といった新たな社会状況で力強く
生きていくための人材育成の場ともなってきています。そのためには、
正課・正課外教育、 キャリア教育、大学生活など、全体的
(holistic)な視点で学生を育てていくことを考えなければなり
ません。

高等教育に関する基礎的調査・研究をおこない、かつ教授学習・カリ
キュラム、FD(ファカルティ・ディベロップメント)の実践的支援を
行う組織・京都大学高等教育研究開発推進センターと、 大学生・大学
院生への奨学制度で、社会に貢献する有用な人材育成を目指す公益財
団法人 電通育英会は、現代大学生の姿を正確に理解し、かつ現代社会
を力強く生きていく学生を育てるために大学教育全体で求められている
課題は何かを徹底的に検討するべく、 大学生研究フォーラムを開催い
たします。
2011年度からは、新たに東京大学大学総合教育研究センターも共催に
加わり、より大きな体制でこのフォーラム作りに臨みます。

大学短大・高専など高等教育機関で教育改革、FD、キャリア教育等に携
わっておられる教職員等関係者、高校で進路指導・キャリア教育等に携
わっておられる教員等関係者、 企業の人事部、コンサルタント等の方
々、そしてこのテーマに関心ある学生さんなど、多くの皆様にご参加い
ただきたくここにご案内させていただきます。

参加申し込みはこちらです
http://www.dentsu-ikueikai.or.jp/forum/forum2011.html

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■日時 2011年8月1日(月) 9:30受付開始 10:00開会

■会場 京都大学百周年時計台記念館・百周年記念ホール

■プログラム:
・10:00-11:30(1F大ホール)
特別講演 「大学受験の今日的、社会的意義-大学に何を求めるか」
和田 秀樹(精神科医、評論家)
・11:45-13:00(2F国際交流ホール)
昼食会
挨拶 田中 毎実(京都大学高等教育研究開発推進センター長)
吉見 俊哉(東京大学大学総合教育研究センター長/副学長)
松本 宏 (公益財団法人電通育英会 理事長)
司会:大塚 雄作(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)
・13:00-16:35(1F大ホール)
シンポジウム
「結局私たちは、大学生調査から実践に何を伝えるのか」
『大学生のキャリア意識調査2010』の結果をふまえて-
・13:00-13:15イントロダクション
ファシリテーター 中原 淳(東京大学大学総合教育研究センター 准教授)

・13:15-14:15 報 告
「育てる教育力学と支援する教育力学の相補的関係」
溝上 慎一(京都大学高等教育研究開発推進センター 准教授)
「大卒者の初期キャリアと大学の学びを媒介するもの」
下村 英雄(独立行政法人労働政策研究・研修機構 副主任研究員)

・14:15-15:00 コメント
豊田 義博(リクルートワークス研究所主任研究員)
       <大学生とキャリア形成の立場>
浦坂 純子(同志社大学社会学部教授)
       <労働経済学の立場>
鳥居 朋子(立命館大学教育開発推進機構教授)
       <高等教育全体の立場>
・15:00-15:20 休憩
・15:20-15:45 参加者ダイアローグ
・15:45-16:25 パネルディスカッション
・16:25-16:35 小括「大学生調査と教育実践との関係」を振り返る
       中原 淳(東京大学大学総合教育研究センター 准教授)
・16:35-16:45 休 憩

・16:45-17:25(1F大ホール)
総括パネル―― 一日を振り返って
吉見 俊哉(東京大学大学総合教育研究センター長/副学長)
      <高等教育全体の立場>
松下 佳代(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)
      <学習論の立場>
川﨑 友嗣(関西大学社会学部教授)
      <キャリア教育の立場>
司会:大塚 雄作(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)

17:25-17:30(1F大ホール)
閉会の挨拶
大塚 雄作(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)

共催 京都大学高等教育研究開発推進センター
   東京大学大学総合教育研究センター
   公益財団法人電通育英会
協賛 関西地区FD連絡協議会

参加申し込みはこちらです
http://www.dentsu-ikueikai.or.jp/forum/forum2011.html

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■2011/06/3 Nakahara Twitter

  • 17:35  なるほど!RT @rieota: イギリスでも履歴書以外にソーシャルプロフィールも充実させないと、という感じです。RT中抜きですね RT @joesakai: ヘッドハンター冬の時代到来かな>ソーシャルリクルーティング http://bit.ly/k3F1Zq
  • 17:21  中抜きですね RT @joesakai: ヘッドハンター冬の時代到来かな>「可能性は無限 注目を集めるソーシャルリクルーティング」 http://bit.ly/k3F1Zq
  • 17:17  高尾先生ご購読ありがとうございます。反省点も多々ある本ですが、忌憚ないご意見をお聞かせいただければ幸いです。RT @tkanai1954: 興味ある意見があれば、中原さんにもぜひシェアなさってください。RT学部ゼミで中原先生の『職場学習論』を講読。@takaoyoshiaki
  • 13:47  守島先生(一橋大学)と組織開発について雑談。「人を集めて、はい、今から組織として動いてね、とならないのが米国。それだけ人が多様である。だから、人を束ねて組織にするための技法が発達した」
  • 07:00  面白い記事。僕の行くフィットネスジムも、確かに、若い人は少ない。シニアのコミュニティが出来ている > 若年層のフィットネスクラブ離れ、会員の高齢化。「プール、トレーニングマシンなどをそろえた総合化」より「専門性ある個別スタジオ」へ。特に20~30代女性が離れる(日経)
  • 06:51  迷走するロースクール>法科大学院の入学者が過去最少 前年度比12%減 法学既修者が多数派に (asahi) : http://ow.ly/58WPF
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■2011/06/2 Nakahara Twitter

  • 23:09  僕も、なるべくTAKUZOにわかるように語ろうと思います!RT @tkanai1954 子どもが、幼いとき、ミュー2の映画の帰りに、「けっこう哲学的だったなぁ?」というと、「哲学的とは?」と質問され、5歳でも6歳でもわかるような回答を必ずしようとした日々、思い出します。  [in reply to tkanai1954]
  • 23:07  ドラマ「BOSS」、演出を変えたね。前作に戻したね、フォーマティブエバリュエーションだね、と。カミサン、持論を力説しております。映像系のカミサンをもつと、ドラマを見ていても、こういう会話になります(笑)。黙って聞いております。
  • 21:52  衆議院解散!> 【速報】「@nakaharajun不信任案」採決結果⇒【賛成 225|反対 220】よって@nakaharajun不信任案は【可決】されました。 http://t.co/UYk2CK4
  • 21:50  (2)キュレータは、己の専門性や独自性が何かを見極め、自己研鑽・研究への自己投資をはかる。「自分が、何をキュレーションしうるのか」は、「何が己の専門性・知識ドメインを問うこと」に相似すると感じる。http://ow.ly/58r9k
  • 21:50  (1)住友文彦・保坂健二朗 (著)「キュレーターになる」(フィルムアート社) 読了。とても興味をもった。キュレータの仕事、キュレータになるためには。痛感したのは、キュレータの仕事を支える、彼/彼女の専門性や知識ドメインの必要性について。http://ow.ly/58r2F
  • 20:17  大学出版部協会「大学出版」 第86号最新号特集は「デジタル学術情報流通の現状と課題」。学術出版、大學図書館、電子書籍。http://bit.ly/batzv3
  • 18:55  全く同感です。ワークショップデザインの神髄は「細部」に宿る>RT@shinkeguri だよね RT @Stakesh: 強く賛同 @kikkasuye ワークショップの企画では、「気を使えない男はできない男!」 by水越先生(@shinkeguri)
  • 17:56  中原研究室、研究室説明会を6月11日午前10時から、東大にて開催します。大学院学際情報学府・修士学生として中原から研究指導ご希望の方向けに、任意で開催しているものです。会場の都合があるので、そろそろ締め切らせていただきます。 http://ow.ly/58jHv
  • 12:17  確かに、それも「調子が狂い」ますね!RT @rsato 止まっている「動く歩道」も調子が狂います。 RT 節電対策「止まっているエスカレーター」を「階段」として登るとき、思わずコケるのはなぜ?  [in reply to rsato]
  • 12:10  おー、すごい。貴重な情報をありがとうございます。読んでみます!RT @minima_memoria この論文はご参考になりますでしょうか。『運転停止エスカレータに乗込む際の潜在的運動制御 : 違和感の原因を探る』 http://ow.ly/58c0u  [in reply to minima_memoria]
  • 12:00  面白そうなワークショップ>RT@shinkeguri「あいうえお画文」第2弾は6/7(火)19:00-21:00@東大 写真と詩の組み合わせで地域の思い出を分かち合い紡いでいこうという活動。 参加してみようって人は僕にDM送ってください http://gabun.jp/join/
  • 11:58  節電でエスカレーターが止まっていました。「止まっているエスカレーター」を「階段」として登るとき、思わずコケてしまったり、調子が狂うのは、なぜなんでしょうね。コーヒーこぼすかと思ったよ、危ない、危ない。
  • 08:57  金井先生、お疲れ様です。朝は5時くらい、夜は12時くらいでしょうか。子どもが生まれて早起きになりましたね。RT @tkanai1954: 中原さんは、朝型なのですね。わたしは研究科長になってから、いっそう夜型へ。RT 朝の研究タイム終了。
  • 06:38  おっと、梅棹先生の特集の30分前に、話題になったドキュメンタリーの続編を発見「続報 放射能汚染地図」>ETV特集「続報 放射能汚染地図」 http://ow.ly/582Bb
  • 06:36  予約完了>NHK ETV特集「暗黒のかなたの光明 文明学者 梅棹忠夫がみた未来」 http://ow.ly/582xR
  • 06:08  KDDI、節電対策。社員の4割、早朝から半日は職場で働き、午後は在宅勤務。(asahi): http://ow.ly/581g1
  • 00:17  最近、TAKUZOは、思わず答えに窮してしまうようなことを、無邪気に、僕やカミサンに「問いかける」。「ねぇ、ママ、愛って何?」「ねぇ、スピリットって何?」「パパ、パッションって何?」。。。
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■2011/06/1 Nakahara Twitter

  • 21:44  とても興味深い記事>震災語る「哲学カフェ」、全国に広がる。個人が体験や意見を語り、対話を重ねる(asahi) : http://ow.ly/57whn
  • 20:47  RT @tatthiy 【学生スタッフ募集】6/18(土)に開催するチャリティカフェイベント「PARTYstream for JAPAN」の学生スタッフを10名募集します!仕事の詳細&申し込みサイトはこちら! → http://bit.ly/mjeDvb
  • 17:47  NPO法人 Educe Technologies 総会 : http://www.educetech.org/
  • 13:10  S研究会。分析結果を持ち寄り議論。
  • 07:08  朝の研究タイム終了。もう7時か、、さ、カミサンとTAKUZOでも起こすか。
  • 06:10  「21世紀のキャリアを考える研究会」研究報告書(リクルート・ワークス研究所): http://ow.ly/5751e
  • 06:04  就職活動、本格化>大企業、きょうから面接や筆記試験などの選考活動を開始。NECなど、月内にも内定。準大手や中堅企業では、学生の内定辞退に懸念(日経)
  • 06:02  大学もせっせと節電 夏休み前倒し・スパコン抑制(asahi): http://ow.ly/574DP
  • 06:01  今回の勤務体系変更によって「個人の働き方」「働くことの意識」に変化が生まれるかもしれませんね>節電で勤務体系の見直し。NTTは本社で7~9月の毎日、半日の在宅勤務を導入など(日経)
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■2011/05/31 Nakahara Twitter

  • 23:53  あれ?そうか、3年だったね、そうだったね(笑)舘野君、成長したね。RT @mitsuru_3261 おしい!左の @tatthiy さんは博士3年ですね!笑 RT おしい!左の方は博士2年ですね(笑)RT 誰が先生? http://twitpic.com/54zvhx  [in reply to mitsuru_3261]
  • 23:39  爆笑!RT @ikejiriryohei 「前列左から2番目の方って合成じゃないですよね?」っていうメンションがデザイナーの方からきて噴いたw RT @nakaharalab: 中原研究室のメンバーで記念撮影 http://twitpic.com/54zvhx
  • 23:21  おしい!右の方が修士2年、左の方は博士2年ですね(笑)RT @hikari_michiru はずれです(笑)RT @tatthiy 後ろの段の右から二番目か左から二番目の人が先生っぽいです RT 誰が先生? 中原研集合写真 http://twitpic.com/54zvhx
  • 21:54  笑!RT @tatthiy: twitter上でだれが先生かという議論が起こっていてウケたw 中原研集合写真 http://twitpic.com/54zvhx
  • 21:23  難問です> RT @tatthiy だれが先生かという問いかけを含んだ写真です(笑)RT @nakaharalab: 中原研究室のメンバーで記念撮影 http://twitpic.com/54zvhx
  • 19:28  継続的専門研修(Continuing Professional Education)とな。専門家が、継続的に自分の専門性を高めていく仕組み。
  • 19:05  大学院中原ゼミ(@nakaharalab)。英語文献購読。成人学習プログラムに参加した弁護士・看護師などが、教育プログラムと仕事の往復によって、知識に意味を見いだすプロセス。Daley(2001) #nakaharalab
  • 19:02  東京大学公式ツイッターアカウント>RT @azubird 東京大学・本部の公式アカウントができました!ぜひフォローして下さい!ニュース情報、学術情報、プレスリリース等を、淡々と呟きますよー★ @Todai_News  [in reply to AzuBird]
  • 18:58  I'm at 東京大学 本郷キャンパス (The University of Tokyo Hongo campus) (本郷7-3-1, 文京区) http://4sq.com/kHQd3X
  • 18:03  大学院中原ゼミ(@nakaharalab)。伊澤さん(M2)の研究発表。「従業員のM&Aに対する知覚・態度とクリティカルインシデントの関係に関する縦断的研究」。#nakaharalab
  • 17:56  発見! 東京大学 フェイスブックページ(日本語): http://ow.ly/56pWO 英語はこちら http://ow.ly/56pXA
  • 17:14  中原研OBの福山君の企画。「ビジネスゲームによる学び」>ビジネスゲームと学習に関するワークショップ "Game×Learning×job" プレゼン準備も整って参りました。受付は金曜まで! 6月11日(土)東大で開催。申し込みはコチラ→ http://bit.ly/jEmU6M
  • 17:07  大学院中原ゼミ。今日は木村君(D1)の研究発表。博士研究計画と学会論文の投稿について。
  • 15:56  はじめて使う分析手法なので結果の解釈に苦慮。イケてんの、イケてへんの?
  • 13:25  大学院授業「経営学習論(Management Learning)」。経験学習における信念(berief)の役割について。
  • 13:24  支援塾でお世話になった佐々木圭吾先生の新刊「組織理念とイノベーション」読了。イノベーション創造に対する組織理念の役割について。知識創造理論とバーナードの組織論を媒介にして。「理念」とは「あこがれ」であるという一節が印象的だった。http://ow.ly/56k8Z
  • 07:32  NHK朝のニュース。アサヒビールさんのボランティア休暇制度についてとりあげられていました。被災地に、偏りなく、一定人数をボランティア派遣するためには、どのような工夫が必要か。アサヒビール社員の方々の奮闘、素晴らしいことですね。お世話になっている人事の方々のお顔もちらほら。
  • 07:31  ベビーテイラーという小さなギターで、ネットで曲名+コードでぐぐって、手当たり次第、弾いている感じです!RT @Melodie_Rita @mHigano どんな曲ひいてますか? @tkanai1954 RT ギター http://instagr.am/p/E8N5P/
  • 00:01  夜な夜な、愉しみ。下手くそギター http://instagr.am/p/E8N5P/
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■2011/05/30 Nakahara Twitter

  • 21:44  「広告小学校」(宣伝会議)読了。「広告小学校」は、東京学芸大学×電通の協働からはじまったプロジェクト(電通のCSR)。子どもたちが取り組むのは、15秒CM。そのためのワークショップ。2010年現在、44校に広がっているそうです。 http://ow.ly/55RNP
  • 21:30  高橋 雄一郎・ 鈴木 健(編著)「パフォーマンス研究のキーワード」読了。難解なパフォーマンススタディズの基本概念を把握することができた。 個人的に興味があったのは、パフォーマンスとエスノグラフィ。演劇は、いかにフィールドワークの知と出会うか。http://ow.ly/55Red
  • 21:23  注目の内容>RT @hatachikikin 【緊急開催6/6(月)】カタリバ大学 第33講 「震災後の被災地における教育復興の現場から」19:00 ハタチ基金代表幹事 今村さん登壇。http://www.katariba.net/k-univから  [in reply to hatachikikin]
  • 18:14  一位はマサチューセッツ州、ケンブリッジ。HarvardやMITのある学術都市>米の読書好き都市は? アマゾン調査 http://t.co/xTn5MZZ
  • 12:11  学際情報学府概論II CH4グループ 研究指導。
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■2011/05/29 Nakahara Twitter

  • 18:53  TAKUZOとナンづくり http://instagr.am/p/E4PJ3/
  • 18:51  大恐竜展。そんなに広くないけど、四歳児にはちょうどいい。混んできた。 http://instagr.am/p/E3Loj/
  • 17:52  「アフター5」ならぬ「アフター4」>社内サマータイム導入で「アフター4」に商機(yomiuri) : http://ow.ly/55m68
  • 14:45  青山ブックセンター。まとめ買い。面白い本に出会えた予感。
  • 12:07  面白い論点ですね。私立大学と国立大学でも異なりそうですね。RT @cosmicfizz74 課題図書としていま皆で読んでいます。大学内人材育成と企業内は違うのか、同じなのか、両者のギャップを見いだせたら面白そうだと思っています。
  • 11:49  大学職員の方々が、あの本をどのようにお読みになるか、興味深いですね。お役にたてると嬉しいです。RT @cosmicfizz74: 職員共同研修で 「企業内人材育成入門」を全員で買って読もう、ということになりました。/学内にこういう話ができる仲間がいるのは心強い(^^)
  • 10:42  大恐竜展。東京タワー。18年前くらいに一度きたような。。。 http://instagr.am/p/E3HKl/
  • 08:11  90年代末におこった中国の高等教育機関の量的拡大と学生数増加。それらと就業機会とのミスマッチか。だとすれば「構造的」な問題>中国も「就職氷河期」、新卒100万人毎年行き場なく (日経)
  • 08:04  よいニュース>「今年度増収見込み」が過半数、経営心理改善。国内主要企業の社長100人調査。震災前にまとめた採用計画を「見直さない」88%。設備投資では「計画見直さない」が55.6%(日経)
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■2011/05/28 Nakahara Twitter

  • 23:21  国末憲人著「サルコジ-マーケティングで政治を変えた大統領」読了。すべてが型破りで、破天荒な男が、なぜ大統領になりえたのか。ストーリーテリングにって、大衆を引きつけ、魅了した。ストーリーテラーとしての政治家の「功罪」と「危険性」http://ow.ly/556IC
  • 18:34  「文化の窮屈さ」社会的な規範の厳しさや、規範から逸脱した時の罰の強さなど日本8位。人口密度の高さや地震など自然災害の頻度が影響(読売): http://ow.ly/551Gd
  • 18:24  今日の夜は、天麩羅蕎麦にした。TAKUZOとつくる。一人前の「蕎麦食い」に育てたい。
  • 17:18  最近の電子辞書って、予備校の講義ビデオもダウンロードして、見られるのかぁ。勉強不足だったなぁ。 http://lockerz.com/s/105455873
  • 15:49  資本がないから事業が思わしくないという声をよく聞くが、それは「資本がない」からではない。「アイデアがない」からだ。(中略)どの時代にも残るのは、独自の技術と製品だけだ。そして、うまくいっていない会社には、何よりも「新規の開発や開拓」がない。(本田宗一郎)
  • 11:03  TAKUZO、ランドセルをしょって、お出かけ。 http://instagr.am/p/Ezsbt/
  • 09:52  TAKUZOとしまじろう http://instagr.am/p/Ezh-0/
  • 08:11  繁忙期の割引。集客につながるとよいですね>ディズニーランド・シー、夏休み子供入場料半額。7月8日から8月末まで。地方からの集客力も高める(日経)
  • 08:08  社員の震災ボランティア、会社が応援。若手中心に希望者続々、継続的にボランティア活動に取り組める仕組み作りへ:日本IBM、宿泊費を支給。すかいらーく、避難所で毎日2000食炊き出し、社員1200名派遣済み。三菱マテは社員1割500名派遣。オリンパスは特別休暇新設。(日経)
  • 08:04  なぬ。HarvardやMITに行く場合、乗り換えなしで直通。楽になりますね。ただ、僕はANA派なので、困ったな>日航、来年4月に成田―ボストン便を就航(yomiuri) : http://ow.ly/54SOf
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■2011/05/27 Nakahara Twitter

  • 22:55  あんたら、陽気だね(笑)週末、ゆっくり寝てくださいね。Have a great weekend!>中原研ALL RT@tatthiy 今日はみんな研究室を帰るときにSee youと言っていてウケるw
  • 22:50  重田先生、お疲れ様です。今週はお互い忙しかったですね。少し休めるとよいですね。RT @shigejam 本日のお仕事終了。週末は五月祭にて公開講座の収録。月月火水木金金...!  [in reply to shigejam]
  • 22:21  元ソース、今、探してます>授業中最も真面目なのは日本の学生、中国も上位に―OECD調査(yahoo): http://ow.ly/54oRV
  • 20:58  話題になったドキュメンタリー、明日土曜日・午後3時再放送>5月28日(土)午後3時【NHK教育テレビ】「ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~」 http://ow.ly/54kvL
  • 19:27  残念ながら、午後は別件あり中座させていただきました。お役に立てたのならとても嬉しいです。RT@miwa_mai ワークスシンポ前半中原先生が提示したフレーム/が、第2部や第3部でも参考になりました。経験系とピープル系・・・。ファシリテイター、プレゼンターも引き合いに出してました  [in reply to miwa_mai]
  • 17:38  金井先生ご指摘ありがとうございます。すみません、ミスタイポです。60度フィードバックは、中途半端すぎますね(笑)。RT @tkanai1954 ひとつ気がかり、60度フィードバックという新手法があるのでなく、360度Fのタイポですよね。中原さん!?  [in reply to tkanai1954]
  • 14:51  小林先生、PARTYstreamにてお逢いできます事愉しみいしています。ご希望の方は、座席埋まってきました。お早めにどうぞ!@n_kinfo 申し込みなう。RT 高橋俊介さん 、Tokyo Art Beat 、今村久美さん 、池辺靖さん http://bit.ly/muZypi  [in reply to n_kinfo]
  • 11:40  終了後、和田浩子さんとお話。P&Gのリーダーシップ開発について。かつては、Envision(ビジョン構築), Energize(モティベーション喚起), Enable(人材育成・仕組みづくり) の3軸が定義され、この軸で60度フィードバックを受けていらっしゃったそうです。
  • 11:17  リクルートワークス研究所・シンポジウム。日産自動車常務執行役員 川口均さん、元P&G米国本社副社長 和田浩子さん、ワークス編集長 中重宏基さん、中原でパネルディスカッション。無事終了しました、ホッ。
  • 07:14  興味深い調査、学習指導の現状>第5回学習指導基本調査「小学校・中学校における学習指導の実態と教員の意識」(小学校・中学校版:ベネッセ教育研究開発センター): http://ow.ly/540ob
  • 07:11  明るいニュース>自動車生産、前年の9割確保 急回復で800万台超へ。日産自動車ほぼ前年並み。トヨタ自動車も9割、12社合計平均8割(日経)
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■2011/05/26 Nakahara Twitter

  • 22:22  望月先生、夜分遅く、研究打ち合わせ、スミマセンです! @t_mochizuki @nakaharajunと打ち合わせだん。  [in reply to t_mochizuki]
  • 20:33  お迎え時間ギリギリに、保育園にお迎えにいくと、最近、TAKUZOは、ご機嫌斜めです。きっと、他の子たちに、次々と親がお迎えにきて、自分だけ残されるのがイヤなんだろうね。まぁ、少し話せば、ケロリと忘れるけど。これでも、仕事を早く切り上げて、ギリギリに駆け込んでる。悩ましいですね。
  • 19:27  つまらないものは捨てる>「デザイナーが自分の作品を完璧だと思うのは、付け加えるものが何もなくなったときではない。取り去るものが何もなくなったときだ」(日経)http://ow.ly/53ofQ
  • 19:26  いかに棄てるか、の大切さ>私は、自分がやってきたことと同じぐらい、やらなかったことに誇りを持っている。イノベーションというのは、1000の可能性に"No"ということだ。(Steve Jobs) : http://ow.ly/53ocp
  • 17:37  そうですね!頑張りましょう。いつも素敵な原稿をありがとうございます。RT @saoino: 取材はまだまだ続きますが、この連載、いい形でまとめたいです。 RT 仕事の現場に埋め込まれた「学びの要素」を探りたい。 http://ow.ly/53deD
  • 17:16  そういうことですね>RT @katsuwon 「わかんないんだったら質問しろよ!」っていう指導はナンセンスってことですね。RT @tatthiy 「わからない人は質問して下さい」という問いは本当に意味があるか? http://bit.ly/9J0kZ7  [in reply to katsuwon]
  • 17:10  【PARTYstream for JAPAN 2】豪華ゲストは【経営】慶應義塾大学 高橋俊介さん 【アート】Tokyo Art Beat 【教育】NPO法人カタリバ 今村久美さん 【科学コミュニケーション】日本科学未来館 池辺靖さん http://bit.ly/muZypi
  • 17:10  【PARTYstream for JAPAN 1】チャリティカフェイベント開催!6/18(土)16-20時。経営×アート×教育×科学コミュニケーション、各界のゲストがポスト311を語る!申込開始→ http://bit.ly/muZypi #pstream
  • 17:07  非常に面白い視点>RT @tatthiy 質問がでるというのはある程度わかっているということ。 → 「わからない人は質問して下さい」という問いは本当に意味があるか? http://bit.ly/9J0kZ7  [in reply to tatthiy]
  • 17:05  任先生、今日はありがとうございました。僕もあっという間に感じました!RT @toto_kyoto あっという間でした。楽しかったです!RT 任和子先生(京大・医)、澤井先生(滋賀医大)、浅香先生(獨協医大)らと「看護師さんの仕事と学び」鼎談中。RT 「週刊医学界新聞」  [in reply to toto_kyoto]
  • 13:00  任和子先生(京都大学)、澤井信江先生(滋賀医科大学)、浅香えみ子先生(獨協医科大学)らと鼎談中です。「看護師さんの仕事と学び」RT @igakukaishinbun 「週刊医学界新聞」です。本日よろしくお願いいたします!  [in reply to igakukaishinbun]
  • 11:18  ブログ更新。仕事の現場に埋め込まれた「学びの要素」を探りたい。 http://ow.ly/53deD
  • 08:45  人事専門誌「人材教育」の連載取材。成城ナーサリィスクールへ。幼稚園の先生の仕事と学びの現場へ。@snsmmさんのご厚意に感謝です。た
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■2011/05/25 Nakahara Twitter

  • 23:45  企業研修のあり方について、スコラコンサルトの野口正明さんと対談させていただきました。3回にわけられています(ジンジュール)。 http://ow.ly/52HwC  http://ow.ly/52Hyy http://ow.ly/52HA8
  • 17:52  「ひとつひとつの工程を丁寧にクリアしていかなければ、大切な料理を当たり前につくることはできない。大切なことだけをやろうとしていても、ひとつずつの行動が伴わないといけない。裾野が広がっていない山はない」斉須雅夫「調理場という戦場」
  • 17:50  斉須雅夫(コートドール・オーナーシェフ)「調理場という戦場」読了。キンキンにエッジの切れた仕事論。考えさせられた:「毎日やっている習慣を、他人は、その人の人格として認めてくれる」 http://ow.ly/52qOD
  • 17:43  東京学芸大学の高尾先生、三省堂・石戸谷さんに原稿送付。第一ドラフトということで、お願いします。
  • 17:41  ドコモ、休日を「土・日」から「月・火」に変更 7月から東電管内で(産経):http://ow.ly/52qvW
  • 17:41  愉しみにしています!RT @akikosugaya 震災をケーススタディにソーシャルメディアと市民ジャーナリズムや市民の社会参加を国外向けに考察したいと思っています RT @AkikoSugaya: ハーバード大学ニーマンフェロー http://hvrd.me/528ou  [in reply to AkikoSugaya]
  • 09:13  菅谷さん、ニーマンフェローご就任おめでとうございます!RT @AkikoSugaya: ハーバード大学ニーマンフェロー就任が公式発表に。http://hvrd.me/528ou テーマもバックグランドも異なる、世界のジャーナリスト達と、研究生活を共に出来るのが楽しみです。
  • 07:12  興味深い調査>日本人「生活に満足」40% OECD調査「幸福度」指標。家計、雇用、高等教育、健康など多くの指標で平均を上回る。年間労働時間も1714時間<OECD平均1739時間。しかし、生活への満足度は低い(日経)
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投稿者 jun : 2011年6月 4日 08:27


青山学院大学大学院・組織間ネットワーク特論2011 本年度集中講義のシラバスができた!


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青山学院大学大学院・組織間ネットワーク特論2011
シラバス最終
大学院修士1年生・2年生向け・科目等履修生制度あり
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中原 淳
東京大学 大学総合教育研究センター 准教授

■講義の目的・概要
 人は、人生の一定期間、学校という場所「だけ」で学ぶわけでは
ありません。学校を「卒業」した後でも、会社や組織の中で、新た
な知識を獲得したり、他者と知識を共有したりしながら、仕事に日
々取り組んでいます。人は年をとっただけでは、学びをやめません。
人は、生けとし生きる限り、学び続ける存在なのです。

 本授業では、経営学習論(Management learning)という分野
の基礎的文献の購読、ディスカッションを行います。
 近い将来、組織における学習、人材育成システムを実際に「分析」
したり、あるいは「構築」したりする場合に必要になる基礎的概念
を理解することをめざします。

 講義は受講者によるプレゼンテーションを中心に進行します。
 経営学習論の主要概念をレビューするほか、今年度は特に「組織
開発(organizational development)」に焦点をあてます。組織
開発とは「組織の卓越性・優位性を保つことを目的として、人々の
インフォーマルな関係性や、組織文化を効率的かつ協働的にするプ
ロセス」と定義します。株主価値の極大化、成果進捗管理の徹底など
の背景の中、今、職場の人間関係、組織の理念が喪失の危機にあります。
 この基礎的文献を購読し、今、企業経営者・人事担当者が何をなす
べきかを、議論します。


■評価
 下記の3点から成績をつけます。
1.出席(20%)
2.プレゼンテーション(教員評価40%)
3.資料のクオリティ(教員評価40%)

 なお評価のポイントは下記の5点。
  1.スライド・配付資料のわかりやすさ( / 5)
  2.プレゼンテーション手法(声・身振り)( / 5)
  3.質疑応答の適切さ( / 5)
  4.理論の解説がわかりやすいか( / 5)
  5.考察がなされているか( / 5)
 
 
■連絡先
 中原 淳(なかはらじゅん)
 〒113-0033 東京都文京区本郷7−3−1
 東京大学 大学総合教育研究センター 准教授
 東京大学大学院 学際情報学府 准教授(兼任)
 Blog : http://www.nakahara-lab.net/
 
 
■場所
 青山学院大学 青山キャンパス
 11号館 1121教室
 http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html


■参考書
 中原淳(2010)職場学習論. 東京大学出版会
 講義では直接利用しませんが、主要概念がまとめられていますので
 適宜ご利用ください。

■日時

 9月3日(土) 9時ー17時
  セッション1 9時から10時 オーバービュー
  セッション2 10時から11時30分
  セッション3 13時45分から15時15分
  セッション4 15時30分から17時00分
  
 9月4日(日) 9時ー17時30分
  セッション5 9時から10時30分
  セッション6 10時45分から12時15分
  セッション7 13時15分から15時45分
  セッション8 16時から17時30分

 9月11日 10時ー14時
  セッション9 10時から11時30分
  セッション10 12時30分から14時00分 リフレクション
  リフレクション 14時から15時

■プレゼンテーションのやり方
・文献購読は1セッションあたり「受講生2名」(2名が難しい場合は3名)で担当・要約・発表してください。担当した文献の発表には責任をもってあたってください。万が一、2名ともに当日事情が生じた場合には、受講生同士で調整をお願いをいたします。

・東大での過去の平均的な準備時間を見ると、おおよそ2名で
「3週間程度」必要のようです。本授業の「評価」はプレゼンテー
ションと資料のウェイトが大きいです。十分な時間をとってください。

・文献の割り振りと、発表日時はコースにて決定し、結果をお知らせい
たします。なお、ご希望に添えない場合もあります。
その際はどうぞお許しください。

・課題文献、図書を個人で役割分担をしながら購読し、ひとつの
ストーリーにまとめ、プレゼンテーション20枚以下にまとめてください。
複数の課題文献が1セッションに割り当てられている場合は、文献
内容をそれぞれ要約し、その総合的な意味を考察してください。
ひとりにつき発表時間は35分程度です。

・プレゼンテーションには下記の情報を最低限含むようにしてください。
「初学者」の方が聞いても、わかるように説明することがポイントです。

  1.著者の背景情報
  2.文献の概要
  3.先行研究など、研究の背景情報
  4.文献の要旨 
  5.文献の要旨 
  6.文献の要旨 
  7.理論的示唆、実践的含意
  (8.文献が複数の場合は、総合的意味など)
  9.興味をもったところ、ディスカッションのポイント 
 
・配付資料は「パワーポイントの配付資料」を各自印刷して、用意してきて
ください。何部印刷するかは、事務局に受講者数をおたずねください。

・配付資料のデジタルデータ、当日行ったプレゼンのデジタルデータは全員で
共有するので、当日USBメモリなどに入れてもってきてください。

・当日のPC・プロジェクタは各自用意してきてください。


■授業内容
#1オーバービュー「経営学習論の視座」
 ・中原がプレゼンテーションしますので、こちらを担当することはできません
 ・中原淳(2010)職場学習論. 東京大学出版会

#2「組織社会化論」(担当:   ・    )
 (○)尾形真実哉(2008)若年就業者の組織社会化プロセスの包括的検討. 甲南経営研究
 (○)尾形真実哉(2008)新人参入の組織論的考察. 甲南経営研究

#3「組織社会化論」(担当:   ・    )
 (○)竹内倫和・竹内規彦(2009)新規参入者の組織社会化メカニズムに関する実証的研究. 日本経営学会誌. Vol.23 pp37-49
 (○)尾形真実哉(2009)導入時研修が新人の組織社会化に与える影響の分析. 甲南経営研究. Vol.49 No.4

#4「組織社会化論」(担当:   ・    )
 (○)小川憲彦(2005) 組織社会化研究の展望 - 組織個人化研究の展開に向けて. 神戸大学経営学研究科モノグラフ.

#5「経験学習論」(担当:   ・    )
 ・松尾睦(2006)経験からの学習-プロフェッショナルへの成長プロセス. 同文舘出版, 東京
 (○)Matsuo(2011) The role of sales berries in facilitating experiential learning A empirical study of Japanese sales person. Psycology and Marketing. Vol28 No.4
(#5の英語文献は、松尾(2006)の一部が投稿されたものです。適宜参照してみてください)

#6「組織開発論」(担当:   ・    )
 (○)中山和彦(2007)組織開発とは何か?. The Journal of human relation. Vol.6
 (○)西川耕平(2011)実践としての組織開発. 甲南経営研究. Vol.51 No.4

#7「組織開発論」(担当:   ・     )
(○)Ruona & Gibson. The Making of Twenty first century HR: An analysis of Convergence of HRM, HRD, OD. Human Resouce Management Vol.43 No.1

#8「組織開発論」
(○)杉万俊夫・谷浦葉子・越村利恵(2006)研修会場と職場が共振する研修プログラムの開発. 看護組織の中堅看護師研修における試み 実験心理学研究
(○)福井宏和・杉万俊夫(2007)安全のための小さな試みを促進する職場活動. INSS J. Vol.14, Page2-10

#9「組織開発論」(担当:   ・     )
(○)Lien, Hung and Mclean(2007) Organizational Learning as an Organization Development Intervention in Six High- Technology Firms in Taiwan: An Exploratory Case Study. Human Resource Development quarterly Vol.18 No.2

#10「組織開発論」(担当:   ・     )
(○)福井宏和・杉万俊夫(2005)現場調査による安全風土醸成へのアプローチ. Vol.12 pp65-70
(○)Clarke(2004) HRD and the challenges of assessing learning in the workplace. International journal of training and development. Vol.8 No.2

#11「リフレクション」

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投稿者 jun : 2011年6月 1日 20:59