研究会「企業人材育成の文化人類学」:管理職研修へのコーチング導入・実践プロセスのエスノグラフィー
=================================================
Learning bar-X「企業人材育成の文化人類学」
管理職研修へのコーチング導入・実践プロセスのエスノグラフィー
2011年2月15日(火曜日)16時30分 - 19時あたり
東京大学・本郷キャンパス・福武ホール地下2階 スタジオ
=================================================
Learning bar-X(ラーニングバー・エックス)は、
通常のLearning barとは「異なり」、「少人数」で実施される
学術研究会です。内容はアカデミックで、組織・人・学習に関する
最先端の議論を行います。
2011年2月15日、Learning bar-Xでは、デジタル
ハリウッド大学客員准教授の市瀬博基さんをお招きして、
研究会を開催します。
ご発表のテーマは、
ワークプレイスラーニングの政治力学
管理職研修へのコーチング導入・実践プロセスの文化人類学的考察
です。
市瀬さんは、「管理職研修へのコーチング導入・実践プロセスの文
化人類学的考察」の研究テーマで、英国オックスフォード大学から
博士号(文化人類学)を授与されています。
【ご発表内容】
2000年代初頭以降、数多くの日本企業で中間管理職向けの
コーチング研修が導入されてきました。90年代後半からの深刻な
景気低迷を背景に、従来の「日本的」経営が全面的に否定され、
「グローバル」基準の「成果主義」に立脚したフラットで柔軟な
組織への転換が叫ばれる中で行われたコーチング研修の導入・実践
プロセスは、吉野耕作が説く「文化ナショナリズム」の解体過程で
あると同時に、人材育成の困難に直面し、離職率の増加に悩む中間
管理職に求められる「学び」を再定義し、研修を通じて実践に結び
つけようとする、ワークプレイスラーニングの再編成プロセスとして
とらえることができます。
本発表では、日本企業におけるコーチングの導入・実践を職場に
おける「学び」の再編成プロセスとしてとらえ、エスノグラフィッ
クなアプローチにより、ここ立ち現れる社会・組織・個人の変化を
文化的価値観や規範の戦略的組み替えを軸にした政治力学という側
面から考察していくことにします。
【参照文献】
吉野耕作「文化ナショナリズムの社会学」
(1997年、名古屋大学出版会)
第7章「日本人論の「消費」」
金井壽宏他「組織エスノグラフィー」
(2010年、有斐閣)
第1章「組織エスノグラフィーへの招待」(金井壽宏)
【発表者紹介】
市瀬博基さん:東京大学経済学部卒業。メーカーにて海外プロジ
ェクト部門を担当した後、シンガポール駐在員として人事・総務
および東南アジア域内マーケティングを担当。
在職中に人間関係を軸とした職場の「場づくり」のあり方と社会
変化との関連性に興味を持ち、上智大学大学院で日本の品質管理
運動における組織開発と自発性との関連について文化人類学的研
究を行う。その後、英国オックスフォード大学より管理職研修に
おけるコーチングの導入プロセスに関する研究で博士号(文化人
類学)を取得。
2008年4月からは学習学協会主任研究員として企業、自治体に対し
各種研修・ワークショップを行う。2008年10月より1年間にわたり、
東京学芸大学留学生センター特任講師として日本文化・社会論等の
授業を担当。2010年4月よりデジタルハリウッド大学客員准教授
(国際コミュニケーション)。
・
・
・
ディスカッサントには、中原のほか、長岡健(産能大学教授)も
ご参加いただけます。
参加をご希望の方は、下記の参加条件をお読みになり、
フォームに必要事項をご記入のうえ、2月10日までに
abe【あっとまーく】he.u-tokyo.ac.jp
までご連絡下さい。
主催:中原 淳(東京大学・准教授)
---
○主催
東京大学大学院 学際情報学府 中原淳研究室
- 大人の学びを科学する研究室 -
http://www.nakahara-lab.net/
○日時
2011年2月15日(火曜日)
午後4時15分開場
○場所
東京大学・本郷キャンパス
福武ホール(赤門横のビル) 地下2階 ラーニングスタジオ
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html
○参加条件
下記の諸条件をよくお読みの上、参加申し込みください。
申し込みと同時に、諸条件についてはご承諾いただいて
いるとみなします。
1.本研究会の様子は写真・ビデオ撮影する可能性があります。
写真・動画は東京大学中原研究室が関与するWebサイト等の
広報手段、講演資料、書籍等に許諾なく用いられる場合が
あります。マスメディアによる取材に対しても、許諾なく提供
することがあります。
2. 欠席の際には、お手数でもその旨、
abe【あっとまーく】he.u-tokyo.ac.jpまで
ご連絡下さい。
○どうやって参加するのか?
下記のフォームに必要事項をお書き入れの上、
abe【あっとまーく】he.u-tokyo.ac.jpまで
2月10日までにお申し込み下さい
人数多数の場合は、人数に達した段階で、予告なく締め切ります。
〆ココカラ=======================================
参加申し込みフォーム
abe【あっとまーく】he.u-tokyo.ac.jpまで
2月10日までにお申し込み下さい
---
上記の参加条件を承諾し、参加を申し込みます。
○氏名:( )
○フリガナ:( )
○ご所属:( )
○メールアドレス:( )
○業種の選択:下記の11つの属性から、あなたに
最も近いものをひとつお選びください
1.研究者
2.学生
3.民間教育会社勤務
4.民間コンサル会社勤務
5.事業会社勤務(人事・教育部門)
6.事業会社勤務(事業部門)
7.個人事業主(教育・コンサル)
8.経営者
9.初等・中等教育の学校勤務
10.公務員・公益法人等勤務
11.その他
○もしあれば・・・一言コメント
( )
〆ココマデ=======================================
投稿者 jun : 2011年1月14日 17:48
【前の記事へ移動: 「ソーシャルイベントデザイン」と「任せ方の科学」 】【次の記事へ移動: 「知がめぐり、人がつながる場のデザイン」校了しました! 】