大学院・中原ゼミがはじまった!
はぁ、長い一日が終わった・・・。
今日は本当に長かったです・・・最近、ディープ系の会議が多いです。僕もお年頃なのでしょうか・・・。
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ともかく・・・本日から、大学院・中原ゼミ冬学期が開始しました。今期は、下記の英語文献を読みます。「プロフェッショナルのもっている知を開発・測定すること」をテーマにした研究論文を集めた、アンダース=エリクソンの本です。
熟達化研究は、これまで3つの特徴がありました。
1)非常に特化されたタスクの熟達を扱っていたこと
2)熟達には時間がかかるとされ、一定の時間(多くは10年と決められていた)を分水嶺としたNovice - Expartの比較のパラダイムで実験がなされていたこと
3)表象の違い(記憶の体制化の違い)が問題にされる傾向があったこと
今回読む本は、こうした従来の熟達化研究の流れに対して、エリクソンが新しい一歩を踏み出そうとしている本だと思います。
特に、冒頭のエリクソンの序章から、「近年の研究によると、10年ルール(時間)というのは熟達化の指針にならない」と言いきっているのが(エリクソン自身は、この10年ルールの研究で非常に有名)、非常に特徴的なところです。
それに変わって、エリクソンが提唱しているのが、Expart performance approach・・・さて、このアプローチ、どのように、これまでとは違ったかたちで、熟達化を切っていけるのかが、非常に興味深いところですね。
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今日は、新M0の関根さん、伊澤さん、吉村さんが、ゼミ初参加でした。今年、中原研究室は、3名の社会人の方を、新しいメンバーに迎えます。
ゼミ修了後は、M0の新入生歓迎飲み会でした。
敢えて、今年M0の皆さんには、学生時代の感覚に戻っていただくため、趣向をこらしました。
博士の島田さんに、本郷で最もディープな学生居酒屋「White thread(白糸)」を予約していただきました。歓迎会をひらきました。歓迎会は盛り上がり、無事、終了。
ともかく、「中原研2009冬」が、今日からはじまります。
今期の中原研のテーマは、「アカデミックケミストリー(Academic chemistry)」と「アカデミックタフネス(academic toughness)」に決めました。略して「ケミる」「タフる」です。どちらも造語です。また意味に関しては、今度、時間のあるときにでも。
なんか、こう書くと、「北の国から2007夏」みたいだけど、そんなことはどうでもいいとして、半期、精いっぱい楽しもうと思います。
そして人生は続く。
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追伸.
ゼミ歓迎会では、中原の誕生日を祝っていただきました。超サプライズです、びっくりしました。
よほど、小生が飲み足りないと思われているのか、学生さんに送られたプレゼントは、ウィスキー3本です。ありがたいことです。感謝。山田君によると「違いを愉しんで欲しい」とのことです。承知しました。飲み過ぎにならない程度にたしなみたいと思います。早速帰宅後、ちょっと飲みました。
ありがとうございました。