まばたきもせず

 近況。
 あまりにも忙しく、息つくどころか、まばたきする暇すらない。

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 先日、福岡で開催された企業教育大会に参加。九州大学経済学研究科の星野先生、元日経ウーマン編集長の野村浩子さんらと、シンポジウムのパネリストに登壇した。キリンビールの早坂さん、NTT西日本の渕田さんから興味深い事例を伺って、コメントさせていただいた。

 特に、「女性リーダー」に関する野村浩子さんのコメントはするどく、非常に興味深かった。

 曰く、企業の中において

1)女性はそもそもそもそも孤立しやすい傾向がある。
 →特に情報のソースが男性に比べて限られる

2)ロールモデルが少ない

3)「妙な抜擢」をされがち
 →ゆえに、成功しても、失敗しても、妙に目立つ
  成功したら=「女性の武器を使った」と言われる
  失敗したら=「だから女性はだめ」と言われる
 →いわゆるダブルバインド状況である

4)大きな壁を乗り越えてきたから、自分の価値観を
 後輩に押しつけがち

 とのことである。

 特に、「妙な抜擢」に関しては、なるほどな、と思った。
 このことは、いわゆる「女性活用」と言われる施策に関しても、あてはまることなのかもしれないな、と門外漢ながら思った。
 つまり、女性活用という施策が存在するがゆえに、、万が一、女性が成功したら「あれは女性活用の施策があるからだよ」と言われ正統に評価されず、女性が失敗したら「女性活用の施策があったのに失敗した」と言われかねない状況が生まれる可能性がある。いわゆる「逆機能」である。いずれにしても、門外漢だから、このあたりの現実については、全くわからないけれど。

 懇親会では、宮崎県の東国原知事のお話しを聞く機会に恵まれた。40分の予定を、何のスクリプトもなしに1時間半話せてしまい、かつ、全くまわりを飽きさせない、というのはすごいことだと感じ入った。

 最後に、このような機会をくださったビジネスリファイン社の米谷さんに心から感謝いたします。オファーをいただいたのが、今から1年前。

 1年て、早いものですね。
 ありがとうございました。

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 慶應丸の内キャンパスでの授業「ラーニングイノベーション論」が無事修了。講座修了者全員に修了証を手渡しさせていただく。小生、感無量です。

 最終回の講義では、受講者すべてが、これまで学んできたことをもとに、今後何をしていくかをポスターセッション。会場は非常に盛り上がった。

 講義は終了したけれど、このメンバーの縁は、今後も続くようである。
 9月24日には、資生堂の宮崎さん、IBMCの小松さん、三井物産の渡辺さん、ぐるなびの田中さんらが中心となって、第一回目の勉強会が開催されるようである。大人の学びは終わらない。

 最後に、全受講者の方々、また、御世話になった慶應MCCの保谷さん、井草さん、城取さんに感謝いたします。

 ありがとうございました。

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 その他。

▼「リフレクティブ・マネジャー」校正原稿を光文社の黒田さんに送付。10月16日発売予定です。

▼京都工芸繊維大学の仲隆介先生らが編集なさった「オフィスの夢 集合知:100人が語る新世代のオフィス NEO book」が発売。こちら「学」というタイトルで、中原も小論を寄稿しています。

▼CHO協会・須東さん、日興シティグループ常務取締役・中島豊さんと東大にてランチ。組織開発をめぐって、様々な議論。

▼ワークプレイスラーニング2009、申し込みは1000名を突破する。CCC株式会社取締役兼COOの柴田励司さん、バンダイナムコホールディングスの紀伊さん、アサヒビールの藪内さん、企画委員会メンバーをまじえて勉強会。いよいよ、準備は最終段階に入りつつあります。お申し込みはお早めにどうぞ宜しくお願いします。

▼今年から東京大学中原研究室 - 某鉄道会社で共同研究をすすめています。研究所の戸井さん、静山さんとともに、某駅へ。なるほど。仕事の現場を見学&ヒアリングさせていただきました。次回の現場訪問は25日です。とても楽しみです。

▼日本教育工学会の準備も大詰め。シンポジウムのため、講演者とのやりとり、および、下調べを開始。御園さんと打ち合わせ。中原が司会をつとめるシンポジウムは20日に安田講堂にて開催の予定です。なお、シンポジウム開催時間以外は、中原は2号館のインフォメーションセンターの最前線におります。お暇なときには、どうぞ。

▼次の本の企画で、ダイヤモンド社石田さん、前澤さん、井上さんと議論。「人材育成とは言わない人材育成」「人が育つ徒弟制」の話で盛り上がる。結論は持ち越し。

▼某IT企業と東京大学産学連携本部をまじえて打ち合わせをすることに。リーガルマターの打ち合わせ。

▼東大出版会の企画を練り直して企画書を作成。その他、論文執筆1編。

 まばたきする暇もなく、人生は続く。