適切な!?背伸びの程度
早朝、キャンパスにて。
神戸大学の松尾睦先生と共同研究の議論。おおよそのロジック、分析の手法は決まった。あとは僕が「ある程度ひとりになれる時間」を見つけて執筆するだけである。
「だけ」と書いたけど、まだまだ、これからだな・・・トホホ困難がかなり予想される(泣)。
今回の論文は、自分にとっても「節目」であると考えている。また、この論文を書くことでいろいろ勉強したことは、今後の研究を進める上で、大きな糧になるはずだ。
なんとか書き上げたい。
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午後、「ラーニングイノベーション論」の初回講義。
今日のゲスト講師は、松尾先生である。
今日は、松尾先生から、
「経験から学ぶ
他者から学ぶ
組織が変わる」
というタイトルでご出講いただいた。
個人的に興味深かったのは、個人の成長を後押しする「背伸びの経験」の「適切な背伸びの程度」が、実は、職種や会社によって違う、というご指摘である。
適度な背伸びの程度は、ITプロジェクトマネジャーなら20%程度
、経営コンサルタントならば50%程度ではないか、ということであった。
「適切な背伸びの程度」が職種によって異なるのは、職種ごとの成長モデルが異なっていることと無縁ではないと思われる。非常に面白いな、と思った。
実際、受講生の皆さんに、
「あなた、あるいは、あなたの会社で、どの程度の背伸びが適切だと思いますか?」
という質問を投げかけたところ、
110%が数名、120%が30%程度、130%が25%程度、240%が数名、150%が数名という感じになった。面白いな、と思った。
振り返って、研究者の場合はどうかを考えてみる。
僕は研究者は、今ある能力の30%くらいの「背伸び」が重要なのではないか、と考えているが、どうだろうか。
また同僚と議論してみたいと思う。
ともかく、今日の初回講義は、参加者の皆さんの温かいご協力、そして、熱心な取り組みのおかげで、何とか終えることができた。井草さん、保谷さんの準備、野澤さんのサポートのおかげで、スムーズにワークショップも終えることができた。少しホッとしたし、嬉しかった。
そして人生は続く。
追伸.
最近、自分が今やっている研究が、実は、かつての研究と非常につながっているのだ、と実感することが多くなってきた。
「会社・組織」という全く違った領域に踏み込んだつもりなのに、だんだんと、その領域がわかってくるにつれて、自分の立ち位置、自分のやるべきことがわかってきたような気がしている。
以上について、先日、インタビューを受けたので、もしよろしければご覧下さい。
インタビュー
http://www.mia.co.jp/special/2009/05/post-28.php
佐々木さん、谷藤さんには大変御世話になりました。よい振り返りの機会をいただきました。ありがとうございました。
やはり人生は続く。