自分の仕事のエンドロールを書く

 今度、あるところで実施するワークショップのアクティビティに、

 自分の仕事の"エンドロール"を書く

 というのを企画しました。

「映画」をメタファにして自分の仕事を振り返る、というワークショップになります。
  
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 このワークショップでは、あなたの仕事は、一本の「映画」です。映画は、複数の専門性をもった人々が、様々にかかわり、達成されるプロジェクトです。

 そもそも、今、あなたは、自ら、メガホンをもっているでしょうか? それとも、誰かのメガホンが振られることを待っていますか?

 あなたは、どんな「映像」を、「誰」に届けようとしているでしょうか?

 そして、誰が、その「映画づくり」に協力してくれているでしょうか。

 あなたの「映画」のエンドロールには、誰の名前がありますか?

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 「自分の仕事を振り返る」

 誰もが簡単に口にする言葉です。

 しかし、「振り返る」と言われても、いったい、何を、どのように振り返ってよいのやら。途方に暮れた経験は、多くの人々がもっているはずです。
 そして、多くの人々が特に苦手なのは、自分の仕事を影ながら支えてくれている「他者の支援」「他者とのかかわり」に気づくことです。これまで、マネジャー層向けに、様々な試みを行ってきましたが、そのことを痛感します。

 昔々の研究知見(僕の処女作ですね)を引っ張りだして恐縮ですが、「振り返ること」が可能になるためには、「舞台(場)」「ツール」「他者からの問いかけ」による支援が不可欠です。そして、これら3つの「しかけ」によって、自分の仕事の背後にいる「他者」に気づくことが、重要ではないか、と思っています。

 自分の「映画」のエンドロールを書く、というアクティビティ、自分の仕事を映画に喩える、というワークショップは、そのひとつの試みです。

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 あなたは、自ら、メガホンをもっていますか?
 あなたの「映画」のエンドロールには、誰の名前がありますか?

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追伸.
 新型インフルエンザの被害が拡大してきた。Learing bar、Workplace Learning 2009、そして日本教育工学会・・・。
 今年「も」、東京大学では、各種の学術イベントが開催される予定であるが、どのようなポリシーをもって運営するべきか、なかなか判断に悩まされる。
 状況に応じて柔軟に判断するしかないとは思うのだが・・・極めて「頭」が痛い問題である。