新入社員が「記者」になる!?

 神戸大学の松尾先生にならって、最近、日経産業新聞をとりはじめた(笑)。今日の記事には個人的に興味深い記事が載っていた。研修の内容は「富士フイルムの新入社員研修」。

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 富士フイルムの新入社員研修「事業理解プログラム」では、新入社員が「記者」となって、事業部を取材するのだという。

 取材では、先輩社員から事業概要を把握しつつ、新規の提案を発表してもらう。

 取材テーマの設定や先輩社員へのアポイントメント取りなど、新入社員自らがすべて考えて行動しなければならないそうだ。

 研修の最後には、新入社員がプレゼンを行う。

(4月28日 日経産業新聞)

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 これだけで研修の概要をつかむことは難しいけれど、もし僕が万が一やるのだとしたら、「なぜ仕事をするのか」「どんなことにやりがいを感じているのか」など、先輩個人にもフィーチャーした記事をつくると面白いかな、と思った。

 そのことは、新入社員が「仕事とは何か」を考えるきっかけにもなるだろうし、先輩個人にもリフレクションの機会になるかもしれない。

 今回の研修では最後のアウトプットはプレゼンであるようだ。それも面白いけれど、冊子や社内報に「記事」を投稿する、というのも面白いかな、と思った。
 紙数の制約の中で「記事」をつくる。事業の本当に重要なことしか掲載できない。この制約が、事業の本質的な理解に結びつくかもしれない。
 また、社内報や冊子を全社に配付することで、研修のアウトプットを「新入社員教育」だけに閉じるのではなく、もしかすると、「組織知」につなげることができるかもしれない。「へー、あの事業部ではこんなことをやっているんだ」といった具合に、組織における相互の理解が深まったら、素晴らしいな、と思った。

 いずれにしても、一度詳細なお話を伺ってみたいな、と思った。
 このあたりは、学校教育では「メディアリテラシー」の実践の中で実施されている。ヒントになることもあるかもしれない。