田中愼一・本田哲也著「オバマ現象のカラクリ」を読んだ!
田中愼一・本田哲也著「オバマ現象のカラクリ」を読んだ。数あるオバマ本の中でも、「選挙を支える技術、プロフェッショナルたち」の活動に焦点をあてた本。
今回の大統領選挙勝利は、オバマの選挙対策チームが、綿密なストラテジーのもとに、有権者との間の「コミュニケーションのあり方」を変えたことに一因があると、論じている。
その是非はともかく・・・今回、特に興味深かったのは、今回の大統領選挙が、「ネット」をフルに利用して実施されたということだった。オバマは、「最もネットを活用した大統領候補」であった。
・オバマの支持を表明したブログのホストは約40万件
・SNSでのオフライン自発的イベントは大小あわせて約20万件
・Facebookでオバマのページにあつまったサポーターは343万人
・Youtubeでの演説閲覧回数は5000万回
・オバマ陣営が獲得したメールアドレスは1300万人
いずれも、ものすごい数字である。
こうした活動を支えたのは、4000名の有休スタッフ、100万人以上のボランティア。2年間にわたった草の根の活動のすえ、企業・組織から献金を受けていないにもかかわらず、個人から620億円の資金を集めたという。
「海の向こうの選挙」と「こちらの選挙」は、またずいぶん開きがあるな、と感じた。
---
コミュニケーションのあり方を見直すことで
大人は学び、成長することができるのではないでしょうか?
その果てに、組織の変化があるのではないでしょうか?
中原淳・長岡健著「ダイアローグ 対話する組織」発売中!
はやくも某国にて翻訳出版決まる!?