転職が失敗する理由
昨日の「転職と学習」の記事に関して、たくさんの転職経験者、転職に関連していた方からメールをいただきました。ありがとうございました。
KIT虎ノ門大学院 ビジネスアーキテクト専攻 三谷宏治教授から、メールを頂きました。ありがとうございます。
三谷宏治の学びの源泉
http://www.careerinq.com/press/mitani/body.html
三谷宏治さんのWeb
http://www.mitani3.com/
三谷さんのご許可のもと、メールをここでもご紹介いたします。
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コンサルティング会社を中心に、転職者・転職希望者をいっぱい見てきました。
それでいうと、同業種転職の失敗理由にもうひとつ、「期待ギャップ」が大きいと思います。
同業種転職だからこそ、新しい職場は「即戦力」を期待し本人もその気。でも・・・最初の失望から、負のスパイラルに落ち込んでいく例は、とても多いです。
しかもこれがなかなか補正されないんです。企業もヒトも、どちらも転職に慣れていないので。結局、半分くらいはこれで失敗している感じでしょうか。
あと、スキルの「転移しやすさ」にはやはり、業種やスキルタイプで大きな差があるとも感じます。
意外と低いのが「マネジメント」スキル。多くの場合、特定の組織を対象に構築されるので、別タイプの職場ではアウト。
ITスキルでも「大手パッケージソフトの適用・変更能力」のような「ポータブル」なものと、「システム構築の方法論」のようなそうでないのもがありますね。
I社でのシステム構築方法論を、S社に持ち込んでも、単語からして違うのでコミュニケーションすらとれない。(更には、とれていないことに気がつかない)
「転職」と「学び」の研究、かなり面白いテーマだと思います。
取り組まれるときには、是非お声がけを。
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なるほど・・・。
「期待ギャップ」については、確かに最も大きな理由になりそうですね。「期待ギャップ」が存在するために、他者からの支援を必要とするような状況で、援助を求められない。
「あいつは中途なんだから、できてあたりまえ」
と思われるし、
「オレには経験があるんだから、できてあたりまえ」
だと本人は思っている、ということは十分考えられますね。
また、「マネジメントスキル」「システム構築方法論」などが転移しにくい、というも興味深いですね。システム構築方法論などは、最も転移しやすいのかと思っていましたが、ジャーゴンからして全く異なるようですね。
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「転職」と「学び」の関係、とても興味深いですね。
転職者は、何を学び直し、何を学び壊すのか。
ここにも学習研究の可能性があるような予感がします。