「風船」、飛ばそう!

 さて問題です。

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 「何色」が、ついてますか?
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 何を朝っぱらからしょーもないことを、ちょっと待っててね、ハナかむから、チーン。
 よほどのアマノジャクでない限り、先ほどの問いに対する答えは「青」でしょう。

 しかし、TAKUZOの答えは違います。
 ズバリ、「みどり」です。
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 それでは、仮に、皆さんは先ほどの時点で、下記の写真を見せられていたなら、「何色」と答えたでしょうか。

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 よほどのアマノジャクでない限り、答えは「緑」でしょう。緑にしか見えないわな、この色は。これを「青」とよぶ人はいない。

 でも、お察しの通りですね。
 この緑の写真は、一番最初の「青色信号機」の部分を拡大したものです。
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 TAKUZOと話していると、ときにハッとさせられることがあります。とんでもない角度から、便所スリッパで「パカーン」とやられるような衝撃を、たまにうけます。
 
 僕たちは、「自分の目に見えているもの」を、見たままに認識していないことがあるのかもしれないな、と思うのです。これに気づかされる。
 青色信号機の色は、「緑」なんだよね、本当は。

 想像力をたくましくしすぎかもしれませんが、同じようなことは、まだまだあるかもしれません。
 僕たちは、他にも、さまざまな因習、慣習、コモンセンスにからめとられて生きているのかもしれない、と思ったりもするのです。TAKUZOには「緑」に見えて、ぼくらには「青」しか思えない何かが、他にもあるのかもしれない、と。

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 TAKUZOは、いつ「緑」を「青」というようになるのでしょうか。いつか、その日はくるのでしょう。それを人は、「成長したね」というのかもしれません。しかし、親として、それはそれで、どことなく寂しい気もするのです。

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 あっ、TAKUZOが何かを、ぼくのところに持ってきました。

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 「風船できたよー、赤い風船できたよ」

 「赤い風船」持って、河原に行こう。
 TAKUZOの「風船」、お空に高く飛ぶかな?