西村佳哲著「自分の仕事をつくる」を読んだ!
西村佳哲著「自分の仕事をつくる」を読みました。
「働き方研究家」を称する著者が、「自分の仕事にこだわりをもって働いている人々」へのインタビューをしています。そのインタビューを通じて、「仕事のあり方」や「仕事のやり方」について論じた本です。
様々な人々の語りは面白く、一気に読める大変興味深い内容でした。「仕事のオーナーシップをもつ」「仕事を自分の仕事にする」というメッセージが印象的な一冊でした。
▼
個人的には、アウトドアメーカーのパタゴニアの人事制度が印象的でした。
パタゴニアには、「インターンシッププログラム」があるそうです。この制度では、従業員が自分の仕事を2ヶ月間離れて、環境問題、貧困サポートなどを志す非営利組織で働くことのできるそうです。
パタゴニアのインターンシッププログラム
http://www.patagonia.com/jpn/patagonia.go?assetid=1963
このインターンシップのメッセージは、
「才能とエネルギーを、あなたの信じることに使おう」
です。
パタゴニアでは、こうしたインターンシップを、従業員の「成長」と「経験の蓄積」を促すための「投資」と見なしているそうです。
「成長」や「経験の蓄積」のためには、仕事をいったん離れ、「圧倒的外部」から自分を見つめ直す機会」が必要なのかもしれません。パタゴニアのこの制度は、それを促す大変よい仕掛けのように感じました。
投稿者 jun : 2009年1月12日 07:20
【前の記事へ移動: 苅谷剛彦他著「杉並区立 和田中の学校改革」を読んだ! 】【次の記事へ移動: そのメッセージは「ダブルバインド」ぢゃないですか? 】