大学は安心・安全な場所か?
ちょっと前のことになりますが、ある会合でイベントの打ち合わせをしたとき、ふとお隣に座っていらっしゃった方が、もらした一言が、とても印象的でした。
「大学が絡んでくるということは、とても安心・安全な気持ちになりますよね。お墨付きをいただけますし」
耳にした当初は意味がわからなかったけれど、しばらくして、なるほどな、と思った。
大学に対する自分のイメージ - いわゆる「僕の大学観」と、「世の中の大学観」が違うことに気がついた。
要するに、一般の大学観というのは(何が一般かはさておき)、
大学=安心・安全な場所
大学=確固たる知識をもっている人が
お墨付きを与える場所
というものなのだろう。
それに対して、僕の大学観というものは、
大学=「わからないこと」を常に抱え
探求しているリスキーで、不確実で、
全く落ち着きのない場所
大学=「昨日の確固たる知識」は
「明日の間違い」になっちゃいかねない
抜き差しならない場所
である。
だからこそ、大学には「新しいことができる」のではないか、と思う。そして、「新しいこと」というのは、いつだって、不確実で、落ちつきなく、「昨日の常識を明日の非常識にしてしまう」変わり身の早さと隣り合わせである。
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あなたにとって「大学」は、どんな風に見えていますか?