倉本聰著「北の人名録」を読んだ!
東京での仕事で「いろいろ」あり、北海道・富良野の街にたどり着いた作家・倉本聰が、富良野の人々との交友を描いたエッセイが、文庫本になっています。
先日、寂れに寂れた旭川駅前をぶらぶら歩いていたとき、書店の売り上げナンバー1に輝いていたのが、その本「北の人名録」です。
東京の売り上げリストとは全く異なるんだろうけど、妙に気になって手に取ってしまいました。
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「先生」
「ハイ」
「オラ - イヤ私 - 標準語だよね?」
「----」
「標準語でないかい?」
「----」
(中略)
「訛ってるかい?」
「----」
「訛っているべか?」
「----」
「ア。ベカなンて、オラ、今訛ったな? イヤイヤアハハハ、発見したゾ!? オラもやっぱり少し訛るんだな? アハハハハハ。イヤイヤイヤぁ」
富良野の人々と倉本聰氏とのやりとりは、かくのごとく続きます。北海道出身ならば、その情景が浮かんでくるようですね。
ちなみに、僕も18歳の時分まで、「自分は標準語を話している」と思っていました。
イヤイヤイヤイヤ、まいったべナ。
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エッセイの舞台は、昭和56年頃。
ドラマ「北の国から」がちょうどクランクインしていた頃のことも、書かれています。もし、このドラマを見たことがある方は、その情景を思い出しながら、読んでも面白いかもしれません。
イヤイヤイヤイヤァ、正月おわっちまったべさ。