教育的瞬間

 ヴァンマネンという研究者が「教育的瞬間」という概念を提唱しているそうだ。

 教育的瞬間とは、「今ここで、学習者に介入しなければならない一瞬のこと」をいう。

 教育、教え、導き・・・どんな言葉を使ってもよいけれど、いずれにしても、効果的な学びの支援とは、「in situ(状況の中)」で行われるものだし、「今、ここ」というタイミングを逃すと、その効果は半減するよな、と思う。

 学び手として自分の経験を振り返ってみても、あの言葉をあのときに言われたからこそ、「響いたよなぁ」と思うことが何度もある。

 でも、教育的瞬間はおうおうにして見逃しやすい。というか、ピンポイントでヒットするほうが、「希」という話もある。

 だから教育って難しい。

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追伸.
 Rさんからメールをいたらきました。ありがとうございます。Rさんによると、一部の小学校の先生は、教育的瞬間を「チャンス指導」と呼んでいたそうです。なるほどわかりやすいですね。