離島の高校
「このままだと統廃合の議論がはじまりかねない離島の高校。その魅力を、何とか向上させたい」
ある離島の教育委員会につとめる若者I君の「情熱」にすっかりやられてしまい、この数日間、離島を訪問していました。
今回ご一緒したのは、コンサルタント(ファシリテーター)のSさん、映画監督のHさん、そして僕という、風変わり?なメンバー。(なぜ、このメンバーで出かけたのかという経緯をお話しすると長くなるのですが、もちろん、そこにはちゃんとした理由があります。それにしても、異分野の専門家の方々との会話というのは、非常に面白いですね。僕が思いもしない角度から、僕が思いもしない指摘をします。とてもおもしろくエキサイティングな時間でした)
わずか2日間の滞在でしたが、町長、議会の議長、教育長、高校の校長、中学校の校長、小学校の校長、現場の先生方など、様々な人々にお会いし、お話を伺いました。島の人の、ダイレクトで、かつ濃密なコミュニケーションを垣間見た2日間でした。
あくまでも、今回お話をうかがった中での話ですが、僕には、何となく「問題の構造」がわかりかけてきました。
感情や先入観を押し殺し、「高校」や「高校の魅力化」という事柄に対して、誰が、どのような「語り方」をするかに注目していくと、そこには確かに「問題の語られ方のパターン」があるように感じたのです。もちろん、それが確かなものだと判断するためには、より詳細な調査が必要になることは言うまでもありません。
しかし、重要なのは「外部者の、明日あさってで本土にかえってしまう、僕が見た問題の構造」ではないし、ましてやそれを「伝えること」ではありません。
「高校」に関係する様々な人々が、それぞれの立場から意見をいいあい、「高校の魅力化」をいかに実現するかについて考え、自分たちで「問題の構造」を理解し、かつ「合意」をはたすことが、何よりも重要ではないかと思っています。
これは「言うは易く、行うは難し」ですね。現実はそんなに甘いものではないし、長い時間がかかることかもしれません。が、結局、そうする他はないのではないかと思いました。
あと1時間でフライト。
久しぶりの、ほぼ1週間ぶりの東京です。
家族にあうのが楽しみです。