「週末」の研修
先日、あるインストラクターの方からメールをいただきました。
(ありがとうございます。最近、多くの方々から"現場の生のレポート"をお寄せいただくことが多くなってきました。本当にありがたいことです。小生のメーラーは、さしずめ、「ジャンプ放送局」状態です)。
その方曰く、
「最近、企業研修が土曜日・日曜日に開催されることが本当に多いのです。
企業側の理屈としては、平日は数字をとってこないと、ということらしいのですが、よく考えてみると、おかしな話だとは思いませんか?
だって、片方では、"教育は投資"とか、おっしゃっる方多いですよね。その研修が「業務の生産性向上」にとって本当に必要なものならば、"平日の業務時間"を削って(投資して)、やればいいとおもいませんか? なんか、ここに矛盾があるよなぁ、と感じてしまうんですよね」
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かくして、休日に、研修が実施されていることが増えているそうです。
参加者の中には、代休も取れず、12日連続勤務になっている人がいたりする方がいるそうですね。
「子供の、人生1回だけの卒園式に出られず」
とか
「結婚式の打ち合わせをキャンセルしたので、フィアンセに叱られて」
といった愚痴がこぼれることもあるそうな。
世にいう「ワークライフバランス」とは全く「逆行」していますよね。ちょっと「感じ悪い」よなぁ・・・。
土曜日・日曜日に開催するのは、研修で人を抜かれては困る「現場マネジャからのリクエスト」なのかなぁ。
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ちなみに、この話には、オチがありました。土曜日・日曜日に研修企画をする人は「子育て終わってしまった年配の世代」の方が多いそうです。
メールをくれた方が想像を逞しくして推論した理由は、下記のとおりです。
理由その1.自分は既に「土日も留守していても家族から何も言われないし、研修といって外出しているほうが、家族にとっても、自分にとっても、お互いに気楽」
理由その2.そもそも、若い頃から、「仕事」という名目で出かけていた(帰らなかった)世代なので、若手世代にプライベートライフがあることが、自分の過去を振り返っても想像つかない
下記は、僕の予想。
理由その3.研修に人をだすことで現場マネジャーから文句を言われたり、交渉したりするのが厭である。だから、問題が起こりにくい土曜日・日曜日に開催することにしている。
真実はわかりません。
でも、確実にわかっていることがあります。
それは研修受講者が、その研修に参加することで、
子供の、人生1回だけの卒園式に出られなかったり
フィアンセから愚痴を言われたりする
ということです(泣)。「後ろ髪引かれる思い」だろうに。そわそわしちゃいそうですね。平日にやったら、より高い学習効果がのぞめるかもしれませんよ。
何とかならないものでしょうかね?