研修の現実
先日、ある方から、こんなお話を伺いました(一部、話に加筆・修正あり)。
その方曰く、
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○○研修で、クライアント先の研修施設に行ってみたら、どうも参加者の様子がおかしいんです。
研修を始めて、参加者1人1人に「受講目的」をたずねてみたところで、その理由がわかりました。誰一人、研修を受ける意味といいますか、「ここにいる意味」がわかっていないのです。
「上司の指示で仕方なくきました」
「前にも似たようなのを受けたことがあるんですけど・・・また受講する必要があるんでしょうか」
人材育成担当者と話をすると、
「この研修、うちが主催じゃないんだよね。うちがやっているのは、ロジだけです。
主催は○○事業部ですから。細かいことは主催者に聞いて。あっ、でも、主催の○○事業部の人間は今日来ていないみたいですね。でも、研修内容は、事前に参加者に書類を配付して説明してますよ。だから大丈夫」
で、その書類を見せてもらったら、
「○○等級以上の方向けの研修です」
とだけあったんですよね・・・。
その書類を見ても、なぜこの研修を受けなければならないか、さっぱりわかんない。何が期待されているか、内容はどのようなものなのかもわからない。受講者が気の毒になるくらいでした。
かくも、問題は根深いのですよ。
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多くの現場で、研修は、かくして「丸投げ」に「丸投げ」を重ねて、「ぺんぺん草もはえないような無責任状況」で実施されるのでしょうか。
このような状況で、「効果をあげること」が期待され、仮に効果が上がらなければ、「あの研修は悪い」と言われることになるのでしょうか。
悪いのは「誰」よ?
仮に、効果があがらないのだとすれば、それは「なぜ」よ?
TAKUZOでもわかりそう。