陰山英男先生特別講演会のお知らせ
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ペン入力コミュニティ 第3回セミナー
陰山英男先生特別講演会
~ペン入力でパソコンが文具になった~
平成20年8月21日(木)17時~
@東京大学 情報学環・福武ホール
共催:
東京大学大学総合教育研究センター
マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門
協力:タブレットPC教育利用研究会
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ペン入力コミュニティ 第3回セミナーでは、
立命館大学 教育開発推進機構 教授(立命館小学校副校長
兼任)の陰山英男先生をお招きし、ペン入力型パソコンの
教育分野への普及促進に向けて、熱い想いを語っていただ
けることになりました。
今回のセミナーは、東京大学本郷キャンパスに、この春完
成した新たな教育施設「東京大学 情報学環・福武ホール
福武ラーニングシアター」で行います。
陰山英男先生からいただいた講演概要をご紹介いたします。
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教育へのICT機器活用への本格的な動きが、ここに来て
ようやく広がってきたように思われる。私のかかわってい
るところでも、和歌山市や京都府八幡市、山陽小野田市な
ど、導入が進んでいる。
なぜ、今なのか。私は、それがパソコンの能力がようやく
学力を高めることのできるレベルに達したことが一番の理
由だと考える。具体的に言うと、ペン入力の実用化である。
学習用パソコンは優れたパソコン技術と優れた教育技術が、
きれいに融合されてこそ、真価を発揮する。だから、その
日のために教育技術を磨くのである。ただ、学力作りにこ
だわった実践から出てきた結論は意外なものであった。
その結論とは、子どもを伸ばすのにもっとも有効な方法は、
「限られた内容を、単純な方法で、徹底的に反復すること。」
だったのだ。これは、まさしくパソコンのもっとも得意と
することである。だが、ドッグイヤ-と言われるパソコン
の進化にあっても、なかなかその段階は来ない。その間に、
学力低下問題が提起され、私は忙殺される。いつしか、パ
ソコンのことは、頭の中から消えていた。
やがて、運命のイタズラもあり、その後私は尾道市立土堂
小学校の校長となる。その実践に悪戦苦闘する中、ある
ICTメ-カ-がペン入力の新しいエンジンをたずさえて
私を訪ねる。これによって、しばらく眠っていたパソコン
熱がよみがえることになる。
私は説明を一通り聞いたが、当時はそれどころではなかっ
た。しっかり聞いていなかった。だがその翌日、朝目覚め
たとき、その説明を思い出しながら、いきなりひらめいた。
ペン入力ができ、通信ができ、しかも小さいという学習用
パソコンをイメ-ジしたとき、それを中核とした教育全体
のシステムが一気に思い浮かんだ。
教育機器としてICTを導入しても、私は費用を上回る成
果を上げるのは難しいと考えている。教育技術と融合し、
さらにシステムとして機能してこそ、意味がある。
このサイバ-エデュケ-ションシステムなるものの可能性
についてお話ししたい。
いろいろあったが、私にとってこのシステムの構築は、自
分にとって最後にして最大の挑戦だと思っている。
Copyright(c) 2008 陰山英男 All rights reserved.
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■日時:2008年8月21日(木) 17:00~18:30
■場所:東京大学 本郷キャンパス
情報学環・福武ホール 福武ラーニングシアター
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html
■参加費:1,000円(予定)
※懇親会は別途2,000円(予定)をいただきます.
■定員:100名
ペン入力の使い方・マーケット・テクノロジなどに興味のある
ユーザ・教育関係者・企業・研究者・学生の皆様なら、
どなたでもご参加になれます。
■プログラム:
17:00-17:05 開会挨拶 五十嵐健夫(東京大学准教授)
17:05-18:00 陰山英男先生特別講演
『ペン入力でパソコンが文具になった』
18:00-18:30 質疑応答
陰山英男先生と参加者の皆様との対話の時間
18:40-20:00 懇親会(希望者のみ)
*軽食とお飲み物を準備させていただきます。
*懇親会の当日のキャンセルは、
別途キャンセル料を頂くことがあります。
■お申し込み方法:
ペン入力コミュニティのWebページ
http://pen-community.org/seminar/
よりお申し込みください。
ぜひお気軽にご参加ください!
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
投稿者 jun : 2008年7月15日 16:13
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