会議は「例外」でなければならない!
先日、僕は「仕事のやり方を見直して、時間を確保しちゃうもんねー」という記事を書いた。
「仕事のやり方を改革する」ひとりプロジェクト
http://www.nakahara-lab.net/blog/2008/04/post_1204.html
そうしたら、いつもお世話になっている編集者のMさんから、下記の本をご献本いただきました。ありがとうございます。
ドラッカーの言葉は、ビジネス書で「枕詞」のように使われているので、これまであまり読んでこなかったのです。「ドラッカー曰く・・・・かくかくしかじか」みたいな感じで。
でもね、わたくし食わず嫌いでした。これ、読んでみると、なるほど、人気がある理由がわかりました。
下記は、僕が思わず線を引いてしまった言葉。
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仕事のほとんどは、わずかの成果をあげるためでも、かなりのまとまった時間を必要とする。細切れでは意味がない。何もできず、やり直さなければならなくなる。
成果をあげるためには、大きな固まりの時間が必要である。いかに総量が大きくとも、細分化していたのでは意味がない。
(p50より引用)
・・・おっしゃるとおり! そして、ほおっておけば、いかに私たちの時間は「細切れ」にされやすいか。なんとしても、「細切れ」を避けて、「大きな固まり」を作らなくてはなりません。
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第一に、する必要の全くない仕事、何の成果も生まない時間の浪費である仕事を見つけ、捨てることである。
すべての仕事について、まったくしなかったならば何が起こるかを考える。何も起こらない、が答えであるならば、その仕事は直ちにやめるべきである。
(p58より引用)
・・・なるほど! しがらみや因習を裁ち切り、「もし僕がいなくても、全く何も起こらないこと」からは、手をひくことが重要なのでしょう。
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何よりもまず、会議は原則でなく例外にしなければならない。
皆が会議をしている組織は何事もなしえない組織である。時間の4分の1以上が会議に費やされているならば、組織構造に欠陥があるとみてよい。
会議が、時間の多くを要求するようになってはいけない。会議の過多は、仕事の組み立て方や組織の単位に欠陥があることを示す。
(p69)
・・・会議は「例外」にしなければならないというのは、まさにその通りですね。でも、これもほおっておけば、すぐに「原則」や「ルーチン」になってしまいますよね。
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時間は希少な資源である。時間を管理できなければ、何も管理はできない。その上時間の分析は、自らの仕事の中で何が本当に重要かを考える上でも、体系的かつ容易な方法である。
(p76)
・・・はい、わかりました。見直します。
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そしてドラッカーは言うのです。時間を確保し、そこにリソースを集中させよ。そして・・・
自社の強みの上に、強みを築け!