研究時間
一日に大学で、自分一人の研究時間を、どのくらい確保できますか?
この質問に、多くの大学教員は何と答えるだろうか。30分? 1時間、それとも3時間? まさか8時間?
僕個人で言えば、恥ずかしながら、最近は1時間未満だと思う。その他の時間は何をしているか。決してプラプラと遊んでいるわけではない。
会議、面談、論文指導、会議、面談、論文指導。共同研究の打ち合わせ、インタビュー・・・などなど。息つく暇はない。昨日もそうだったけど、朝6時に大学にきても、ホッとしたときには、午後6時をまわっている。
しかし、この状態は、実は就職してからあまり変わっていない。ただ、当時は子どもはいなかったし、カミサンは仕事から帰ってくるのが遅かったので、自宅で研究をすることができた。今は、そうはいかない。状況は変わる。
それにしても、このところ強く思う。
何とかして、じっくり腰を落ちつけて文献を読んだり、分析をしたり、書き物を時間を確保しなくてはならない。
こう思うようになったのは、最近、ある本の執筆に取り組んでいるせいもあるかもしれない。調べては書き、書いては調べる。かなりの苦戦を強いられている。1時間でも、2時間でもいい。まとまった時間で文献を読み込んで、まとめる時間が欲しい。
「忙しいから研究できない」「研究したいけど時間がなくてできない」とは、「本当に研究したい人」が口にする言葉ではない。本当に心の底から研究したいのであれば、あらゆる手を使って、何としても「ひとりで考える時間」を確保する。人間は、本当にやりたいことは、やるものである。
何としても、何とかする。
オレはやる。