No day but today・・・
先日、次の本の企画を詰めるため、編集者のMさんが研究室にいらっしゃった。本の進捗は順調!?、これからいくつかの企業に取材にでかけ、「なるべく早く出版にこぎつけたいね」という話になった。
帰り際、世間話をした。Mさんは、今月末にニューヨークに出かけて、ミュージカル「RENT」を見るという。「RENT」は、2008年6月1日をもって、12年間の大ロングランの幕が降りる。「ぜひ、その前に見てみよう」ということだそうだ。
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RENTの舞台は1980年、ニューヨーク、イーストビレッジ。エスニックマイノリティ、ゲイ、芸術家の卵、麻薬中毒者、HIV保持者など、社会の「周辺」に生きる人たちが、その主人公たちである。
彼らは、一見、「ボヘミアン」のように陽気に生きているように見える。しかし、彼らの生活の内部にはいってみると、そこにはそこはかとしれない「闇」が広がっている。
貧困・病魔に苛まれながらも、「生きる意味」を問い直す「シリアスな彼らの姿」が見えてくる。たどり着く地平は「No day but Today」
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RENTの魅力は、強力なメッセージ性に加えて、やはり音楽のすばらしさであろう。あまりに有名な「Season of Love」や「Light My Candle」以外にも、たくさん素敵な曲がある。
個人的には、大学講師コリンズが中盤に歌う「Santa fe」が好きだ。コックローチとねずみの巣であるニューヨークを離れ、いつか、太陽あふれるサンタフェにレストランを開こう、と夢見る歌である。
Let's Open Up A Restaurant In Santa Fe
Oh Sunny Santa Fe Would Be Nice
Let's Open Up A Restaurant In Santa Fe
And Leave This To The Roaches And Mice
教会で拓かれているHIV保持者たちのソーシャルグループでは、参加者の一人が歌う歌「Wii I?」もよい。
Will I lose my dignity
Will someone care
(もしわたしの命がついえたら
誰が悲しんでくれるだろう?)
Will I wake tomorrow
From this nightmare?
(明日の朝、目覚めたときには
この悪夢がなくなっているだろうか?)
あとは、物語の冒頭で、HIV保持者ロジャーが歌うバラード「One Song Glory」も、涙なしには聞けない。
One song, Glory
One song, Before I go
Glory, One song to leave behind...
(一曲の栄光
ただ一曲、ぼくが逝く前に
僕にとっての栄光、それは一曲の名曲を残すこと)
物語のクライマックスでは、主人公たちが下記「Finale b」を歌う。
There Is No Future, There Is No Past
There's Only Us
There's Only This
Forget Regret Or Life Is Yours To Miss
No Other Road No Other Way
No Day But Today
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No Day But Today
僕も「今日」を、地道にしっかり生きることにしよう。
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追伸.
TAKUZOはようやく熱も下がり、今週末は平和にすごしました。
最近、また少しずつ、新しいワザも覚え始めてきました。というよりは、かなり僕やカミサンの言葉が通じはじめてきています。「たくちゃん、ボールとってきて」というと、「ボール」をもってきてくれますし、「たくちゃん、新幹線どれ?」というと、「新幹線のおもちゃ」を指さします。
来週からまた保育園。今週、来週は僕もカミサンも繁忙期の最終段階です。何事もないことを祈ります。
※ここ最近、共同研究者の方々、一緒にプロジェクトを遂行している方々、また同僚の先生方には、ご迷惑をかけっぱなしです。本当に申し訳ございません・・・こころからお詫びいたします。