そこにボタンがある限り

 そこに「山」がある限り、決して登ることを止めないのが「登山家」ならば、そこに「ボタン」がある限り、「押すこと」を断念しないのが、「赤ちゃん」である。

 愚息TAKUZO、ボタンを見れば、狂ったように押しまくる。バスの「降車ボタン」だろうと、何だろうと。

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 もうすでに誰かが押して赤いランプが点灯していても、たとえ、自分はその停留場で降りないのだとしても。押せるものは押す。押してあっても押す。押せなくても押す。

 テレビなどの家電スイッチも、類にもれず「押しまくる」。ポチ、ピッ。ポチ、ピッ。ポチ、ピッ。そのたびにDVDはでてくるわ、テレビの電源は切れるわ、クーラーは動き出すわで、大騒ぎである。

「そんなにボタン連打してたら、壊れちゃうんじゃないの?」

 とツッコミたくなるほど連打。
 オマエは高橋名人か?

 新しい家電の機能として、僕は、「スイッチ無効機能」を提唱したい。あらゆるスイッチ操作を無効にしてしまう機能。親にしかわからないような「隠し操作」で「すべてのスイッチが無効になる」。これがあれば、いくら子どもがボタン操作をしても、「屁のカッパ」だ。

 この機能が実装された家電、我が家なら買う。「風呂沸かしボタン」を毎日10回以上連打されている身としては、切実だ。ニーズはあると思うんだけどなぁ。