上手に手を抜く
日本一忙しい助産師である神谷整子さんが、NHK番組「プロフェッショナル」に出演していた。
神谷さんがおっしゃっていたことの中で、「まさにその通りだな」と思ったことに、「子育てにおいて上手に手を抜くことの重要性」がある。
思うに、子育てにおいて一番難しいことは、「子どもを熱心に世話すること」ではない。難儀なのは「上手に手を抜くこと」で、自分のメンタルな側面を維持しつつ、子育てのプロセスを愉しむことである。
元来いい加減な人間から構成されている我が家では、子育てに関して大きな問題は発生していない。しかし、ブレーキのないジェットコースターに乗っていたような、この9ヶ月を振り返ると、「これって、ハマっちゃって、精神のバランスを崩す人が多いだろうな」と容易に想像できる。
そもそも「手を抜けない人」もいるだろうし、逆に「手を抜きすぎてしまう人」もいるだろう。月並みではあるが、要は「中庸」である。
子育てを完璧にやろうとして親に余裕がなくなると、それは、おそらく子供に伝わるだろう。逆に親があまりにもかまわないと、子どもは悪影響を受ける。
子育ては本当に難しい。