舞妓・芸妓さんたちはどのようにして一人前になるのか?:西尾久美子氏著「京都花街の経営学」

 西尾久美子氏著「京都花街の経営学」(東洋経済新報社)を読みました。

 本書は、西尾さんが、5年にわたって京都花街をフィールドワークした研究成果です。この研究は、先だって、神戸大学の博士論文として受理されたそうです。出版にあたっては、一般の人向けに書き直されていますので、非常に手軽に読むことができます。

 なぜ、京都の花街は350年にも続いているのか?
 「一見さんお断り」はなぜ存在するか?
 舞妓・芸妓さんたちの人材育成はどのように行われているのか?
 舞妓・芸妓さんたちの評価システムはどのようになっているか?
 
 などなど、興味深い問いに答えるかたちで、エスノグラフィーが進行します。上記にありますように、「人材育成」についても、非常に興味深い議論がなされています。

 京都花街という「秘密の世界」をぜひ、垣間見てみたい、という方、また、サスティナブル(持続的)な人材育成システムをお考えになりたい方も、参考になるでしょう。
 ちなみに、京都花街の人材育成システムも、ワークプレイスラーニングでしたよ。

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 最後に「先行大ニュースです!」

 なんと、11月9日開催予定のLearning bar@Todaiでは、西尾久美子さんを講師にお招きすることになりました。11月9日午後6時、東京大学にて開催予定です。

 今年最後のLearning bar!
 ぜひお楽しみに。

 参加募集は、NAKAHARA-LAB.NETメーリングリストが先行しますので、これを機会にぜひ、登録をご検討下さい。

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