CAMPACO : ワークショップをパッケージ化する

 大学院合宿では、ひたすら「勉強」ばかりしていたわけではありません。今回は、いくつかの教育機関を訪問させていただきました。ひとつが、上田信行先生の同志社女子大学。ひとつは、CAMP(大川センター)です。

 同志社女子大学では、上田先生がデザインした教室が非常に印象的でした。そこはまるで、青山とか表参道にある「カフェ」のようで、とても大学の教室には見えません。「表現」を行うための様々な道具、ガジェットにあふれる空間でした。

 また、同志社女子大学の学生の方々から、素晴らしいホスピタリティを受けました。本当にありがとうございました。今度、東京大学にもぜひお越し下さい。

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 子ども向けワークショップの専用施設であるCAMP(大川センター)は3度目の訪問になります。ここでは、北川さん、森さんに、様々な解説を受けました。

CAMP : 大川センター
http://www.camp-k.com/

camp_zenkei.jpg

 特に印象深かったのは、CAMPで行われている「子ども向けワークショッププログラム」のいくつかが、CAMPACO(キャンパコ)というパッケージになってまとめられていることでした。CAMPACOには、教材の他、指導者用のテキストブック、コンセプトブックなどが含まれており、それぞれ大変完成度の高いものでした。

CAMPACO
http://www.camp-k.com/otona/achikochi/index02_03.php

campaco.jpg

 ちなみに、森さんによりますと、CAMPACOは、CAMPの理念の理解を示してくれた教育機関に無償で貸与されているそうです。現在、20箱のCAMPACOが準備されていて、日本中の教育機関に貸与されているとのことでした。

 貸与の際には、パッケージを郵送して終わりではありません。CAMPのスタッフが直接現地に出向き、ワークショップ・ファシリテータのトレーニングも行うそうです。パッケージだけ渡しても、意図したようにワークショップができないことから、このようなトレーニング込みのかたちになったそうです。

 個人的には、CAMPACOの活動は「これこそが、教育工学だ」と思いました。単にアイデアや教育理念を述べるだけでなく、イノベイティヴな学習活動を引き起こすモノを実際につくり、普及をねらい、評価を試みる。大変貴重な活動ですね。

 今回の教育機関訪問、本当にお世話になりました。本当にありがとうございました。