ソウル大の年俸は海外の大学の半分!?を読んだ
下記の記事を興味深く読んだ。
頭脳流出:ソウル大の年俸は海外の大学の半分!?(上)
http://www.chosunonline.com/article/20070823000051
頭脳流出:ソウル大の年俸は海外の大学の半分!?(下)
http://www.chosunonline.com/article/20070823000052
要するに、
1.ソウル大学の教員の給与は、海外他大学と比較すると半分
2.しかし、授業外の雑務は海外他大学と比べて多い
ということである。
ノースウェスタン大学では、「研究以外の業務といえば月に一度の教授会議だけで、それも必ず参加しなければならないものではなかった」のに対して、ソウル大学では「械航空工学部だけでも施設担当委員会、教務担当委員会、科目調整委員会などさまざまな小グループがあり、教授たちはそれらの行政的な仕事も引き受けなければならない」のだという。
このような中、研究者の中では、ソウル大学を敬遠する動きが広まっているのだという。
先にソウル大学工学部が7人の新任教授を採用しようとした際には、「志願した25人全員が基準に達しなかったため採用を先送り」せざるをえなかった。記事では、「ソウル大学からの頭脳流出」を懸念している。
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日本の大学業界では、韓国ほどの危機感はささやかれていない。だけれども、「雑務の多さ」は非常に似ていると思った。もちろん、これは大学教員だけに当てはまることではなくて、初等中等教育に関しても全く同じである。
学歴による仕事の専門化・役割分化が進んでいる欧米とは異なり、日本やアジアの教育業界には、そのような傾向は薄い。それが「研究外業務の多さ」に如実にあらわれている。
ちなみに、日本の大学教員の給与に関しては、「大学教員 給与」でググるといろいろでてくる。