責任とるから大いにやってこい!
昼下がり、オジサン向け雑誌をパラパラとめくっていたら、「男の会話術」という特集が組まれていた。
その中に「給湯室の中の真実:OLはここを見ている」という座談会の記事があった。「理想の上司のあり方」をさがす座談会であった。面白かったので、紹介する。
座談会に参加した女性たちの弁によると、上司に言われてもっとも嬉しかった一言は、
「失敗したらオレが責任をとるから、大いにやってこい」
なのだそうだ。
「大いにやってこい」といっても、いわゆる「丸投げドン de ハルマゲドン」ではない。仕事を「丸投げ」して、部下を「炎上」させてはいけない。
キチンとしたタイミングで「仕事をまかせ」、適切に「責任」をとる、ということである。これは言うのは簡単だけど、実行は非常に難しい。
逆に、最悪の上司とは、
「いつも焦っていて余裕のない人」
なのだそうだ。
「質問したいことがあっても聞けない雰囲気があり、何のために上が存在しているのかわからない」というのが、評価が低い理由らしい。要するに「頼りがい」というのがポイントなのだろう。
その記事にもあったけれど、「関係がこじれる原因は、必ず会話の運び方に問題がある」ものである。上司部下関係は、永遠の課題でありながら、その成否はミクロな相互行為にありそうだ。しかし、これは難しい。
内田樹氏が言うように、
我々はいつも、言い過ぎるか、あるいは、いい足りないか、のどちらかである
ミクロな相互行為に王道はない。
ひとつだけ間違いないことがあるとするならば、
あなたの言動は、いつも、もれなく、必ず、部下に見られている!
ということなのかもしれない。