学校は、世間の一番「うしろ」をついていくもんだ&日本かぶりもの愛好会
12000
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何をあらわす数字か、ご存じであろうか?
実は、これは小学校から高校まで、あなたが「教室」で過ごした時間の総合計である。佐藤学先生がよく引用なさる数字なので、ご存じの方も多いかもしれない。
12000時間という途方もない長い時間を、あなたは、「教室」で過ごしている。
先生から板書の説明を聞き、生徒同士で話し合い、手をあげ、問題にとりくみ、教科書をそらんじる。そんな時間の総合計が12000である。
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12000時間の中で、僕には、いろいろな思い出がある。中には、忘れられない授業もいくつかある。
一番鮮烈に覚えているのは、高校のときにやった「ポカリスエットをつくる授業」である。その先生はとてもユニークな先生で、たしか、「浸透圧」の概念を教えるために、ポカリスエットをつくる、という実験をやった。
他には、小学校のときに、みんなで大きな川で泳いだことなど。危険すぎて、今では考えられないことだが、当時はそういう授業が結構あった。あれで、よく何も問題が起こらなかったものだ、と今から考えると、こちらが冷や冷やする。
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忘れられない授業の他に、忘れられない言葉というのも存在する。こんなとき、多くの人は「感動をよびおこすような先生の言葉」を紹介するのかもしれないが、僕の場合、一風変わっている。
先生がふとしたときに漏らした「本音」、のいくつかが、僕にとっての「忘れられない言葉」である。
大げさなことをいえば、その言葉のいくつかが、僕に「教育とは不思議だ」「学校とは何なのだ」という感覚を呼び起こし、今の自分をかたちづくる、ほんのすこしのきっかけになっていたかもしれない、と思うこともある。
僕の忘れられない言葉はこれだ。
学校は、世間の一番「うしろ」をついていくもんだ
クラシック以外の音楽を授業で聞くなんて、学校ではありえない
前者は英語の先生が、ふと授業中にもらした言葉。後者は音楽の先生。いずれも、「学校とは何か」を考えさせる、非常によいきっかけになると思う(ちなみに僕は学部の専門の授業中突然、それまで忘れかけていたこれらの言葉を思い出した! 今まさに学んでいる内容が、これらの言葉に見事に表現されていることに驚いた!)。
この言葉は、ほとんどつぶやきに近かった。本当にきっと当時の学生の誰一人として覚えちゃいないと思うけど、僕にとっては、忘れらない言葉である。
教育とは不思議だ
そして、いまだに、僕は「学校とは何か」がわからない。
あなたが教室で過ごした12000時間
忘れられない思い出は何ですか?
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追伸.
また「かぶりもの」である。ちなみに、今回の「かぶりもの」は「自前」ではない。全国には、「かぶりもの」をこよなく愛する親がたくさんいるのである。「日本かぶりもの愛好会」という全国組織では、会員相互のネットワーキングの機会がもうけられている。URLはGoogleの検索窓に「日本かぶりもの愛好会」で...(゚∀゚)アヒャヒャ。