ミドルを早期育成せよ!:ワークプレイスラーニング2007参加者募集中
9月7日・東京大学安田講堂で開催されるシンポジウム「ワークプレイスラーニング2007」ですが、おかげさまで、すでに参加者が400名に達する勢いです。
参加者の方は非常に幅広いですね。会社の方ばかりかと思えば、そういうことはありません。といいますのは、おそらく、教師教育や学校教育での文脈でも、リーダー養成、マネジメント養成などの社会的ニーズが高まっているからでしょう。学校の方のご参加希望も、かなりにのぼります。
ところで、何名かの方々から
「当日、どんな事例が話されるのですか?」
というメールをいただきましたので、その「さわり」をすこしご紹介していくことにします。
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まず事例の第一部は「ミドルの早期育成」です。第一部では、東京電力さま、YKK APさまから、ミドルを早期育成に関係する事例をご紹介いただきます。
第一に、東京電力さんの事例。こちらは、
研修室での学び+事業部での学び=ワークプレイスラーニング
の典型的な事例となります。
従来、本社人事部は主に「研修室での学び」を司る一方、「事業部(ライン)での学び」には、深い関与ができませんでした。
この事例では、早期リーダーの育成を確実に行うため、「事業部の学び」をよりよくすることを試みます。事業部マネージャ、本人、研修担当者の3者が、研修後日、「ラインでの仕事のやりかた」を面談で決めていきます。
研修で学んだことを活かすため、また、事業部での仕事をよりよくするためには、研修が終わったあとが勝負なのです。
おそらく、この事例では「ワークプレイスラーニング」「転移」「経験学習」などについて理解を深めることができるでしょう。
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次にYKK APさまの事例。こちらは、下記のブログに詳しいので、ぜひ、そちらをご覧ください。
Sanno e-learning Magazine
http://blog.goo.ne.jp/sanno_el/e/303dbcf142bd828f38c86c133de65ddd
おそらく、ポイントは「リーダーとしての経営的な視点」と「マネージャとしての実務に活かせる知識」をいかに同時に身につけるか、ということだと思います。そのためには、研修で何を行い、事業部での学習では、何を行えばいいのでしょうか。
この事例では、「アクションラーニング」「マネージャ育成とリーダー育成の違い」などについて理解を深めることができるでしょう。
続く第二部は、「バリューを伝えるミドル」・・・そちらの方は、また折りを見てご紹介します。
■お申し込みは下記サイトからお早めに■
http://www.educetech.org/test2/
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ワークプレイスラーニング2007
- ミドルの学びを支援する -
「組織」と「学習」に関する産学共同シンポジウム
2007年9月7日(金) 午前10時 - 午後4時30分
東京大学本郷キャンパス・安田講堂
http://www.educetech.org/test2/
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※本案内は転載自由です。お近くの方への転送をお願いします
あなたの組織には、人を育てる環境がありますか?
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近年、企業人材育成の領域において、ワークプレイス
ラーニング(Workplace learning)という新たなコン
セプトが注目されている。
ワークプレイスラーニングとは、「"研修"と"仕事
現場における学習"を連携させた学びの姿」である。
様々な施策によって、それらを連携させ、高い学習効
果、組織パフォーマンスを生み出すことが目指されて
いる。
いまや、若手育成、リーダー養成、マネジメント養
成等の様々な局面において、ワークプレイスラーニン
グの考え方が注目されている。
このような背景のもと、本カンファレンスでは、
「ミドルの学び」に焦点をあてる。「ミドルの成長や
学習は、組織パフォーマンスの要であること」を指摘
する論文は枚挙にいとまはない。
が、しかし、ミドルにとっての「学習」のあり方は、
目的、方向性、方法のいずれの側面についても極めて
混沌としているように見える。
・・何のためにミドルを育てるか?
・・どのような方針でミドルを育てるか?
・・どのような手法でミドルを育てるか?
これらの問いに対する答えは、いずれも曖昧模糊と
しているのにもかかわらず、その「成長の必要性」だ
けが声高に叫ばれ、日々、施策の開発は進められ、現
場で実行されている。
本カンファレンスでは、ワークプレイスラーニング
のコンセプトを切り口に、ミドルの人材育成事例とそ
れに付随する理論を紹介することを目的とする。
なお、本カンファレンスは、公共性の高い学術会議
が開催される東京大学本郷キャンパス・安田講堂を会
場として産学協同の体制で開催する。
社会学、心理学、教育学のアカデミックバックグラ
ウンドをもつ大学研究者と、企業・組織の人材育成担
当者が、ともに知恵をだしあい、ディスカッションを
深め、「ミドルのアポリア」に挑戦する。
曖昧模糊たる「ミドルの学習」に対する答えは、ど
こかに「ある」のではない。それは、我々が「つくり
あげる」ものである。
あなたの組織には、人を育てる環境がありますか?
ワークプレイスラーニング、そしてミドルの学習に
興味・関心をもつ、すべての方々のご参加をおまちし
ています。
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■主催:
東京大学 大学総合教育研究センター
http://he.u-tokyo.ac.jp/
■共催:
非営利特定活動法人 Educe Technologies
(エデューステクノロジーズ)
http://www.educetech.org/
■協力:
学校法人 産業能率大学
http://www.hj.sanno.ac.jp/
株式会社 ダイヤモンド社
http://www.diamond.co.jp/index.shtml
株式会社 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.jmam.co.jp/corporate/index.php
株式会社 リクルートマネジメントソシューションズ
http://www.recruit-ms.co.jp/index.do
■企画:
東京大学 大学総合教育研究センター 中原淳研究室
http://www.nakahara-lab.net/
産業能率大学 情報マネジメント学部 長岡健研究室
■日時:
2007年9月7日 午前10時 - 午後4時30分
(9時30分開場)
■定員:
700名
※定員にいたり次第、申し込みを締め切らせていた
だきます。おはやめにお申し込みください。
■場所:
東京大学 本郷キャンパス 安田講堂
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_01_j.html
地下鉄丸の内線本郷三丁目駅より 徒歩14分
地下鉄大江戸線本郷三丁目駅より 徒歩12分
地下鉄南北線東大前駅より 徒歩10分
■資料代・会場費等
1名 2000円
領収書を発行いたします(ただし宛名なし)
■カンファレンス内容
○開場 (09:30)
○問題提起 (10:00-11:00)
1."学習者としてのミドル"について考える
長岡 健(産業能率大学)
2.ワークプレイスラーニングとは何か?
中原 淳(東京大学)
○ケーススタディ1 (11:00 - 13:00)
・ケース1-1
「職場フォローを強化して"競争に勝てる若手ミドル"を
育成」(30min)
東京電力株式会社
執行役員・総合研修センター所長
高津浩明氏
・ケース1-2
「経営的視点を持ったマネジャーの
育成に向けた取り組みについて」(30min)
YKK AP株式会社 経営管理センター
人材教育部 ビル建材人材教育室
室長 脇本歩氏
・解説(30min)
松尾 睦(小樽商科大学)
・・・心理学の立場から
長岡 健(産業能率大学)
・・・社会学の立場から
中原 淳(東京大学)
・・・教育学の立場から
・質疑(30min)
○昼食(13:00-14:00)
○ケーススタディ2 (14:00-:16:00)
・ケース2-1
「HOYA:分権化を進めながら経営幹部を育成
する選抜とOJTのプログラム」(30min)
HOYA株式会社・グループ人事担当
HRDセンターゼネラル
マネジャー 有沢正人氏
・ケース2-2
「個人の成長」と「事業の成長」の両立を目
指す取り組み(30min)(仮)
株式会社リクルート
取締役・執行役員
水谷智之氏
・解説(30min)
松尾 睦(小樽商科大学)
・・・心理学の立場から
長岡 健(産業能率大学)
・・・社会学の立場から
中原 淳(東京大学)
・・・教育学の立場から
・質疑(30min)
○リフレクション (16:00-16:25)
中原 淳(東京大学)
○閉会(16:30)
■お申し込み
http://www.educetech.org/test2/
にアクセスいただき、各自、お申し込みをお願いします。
なお、お申し込みが終了次第、「確認メール」をお送り
いたします。
お手数でも、そちらのメールを各自印刷のうえ、当日お持ち
くださいますよう、お願いいたします。
■本カンファレンスに関するお問い合わせ先
特定非営利活動法人 Educe Technologies 事務局長 坂本
sakamoto [ at mark ] tree.ep.u-tokyo.ac.jp
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