教材開発、シャバの悲哀、認知的道具

 大学院授業「デジタル教材設計論」、今日は、産業能率大学の古賀さんを招き、「企業・組織で利用されているデジタル教材」について、講義をしていただいた。

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 制作プロセスで利用される絵コンテなどをお持ちいただいて、「実際の現場では、どのように教材を開発するのか?」について、詳しい話をしていただいた。制作現場の現状についても、話がきけた。

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 デジタル教材設計論は、教材のデモンストレーションと教材の背後に流れる設計思想を体験する授業。しかし、実際の教材開発は、「設計思想」だけでなされるわけではない。

 ポイントは2点。

 ひとつ。教材設計のプロフェッショナルは、教材の設計思想と同時に、様々な制約(古賀さんの言葉でいうと、シャバの悲哀)の中で教材を開発していること。「制約」と「設計思想」のはざまで、何とかかんとか教材をつくるのだということ。

 ふたつ。教材設計には、絵コンテ、シノプシスなどの様々な認知的道具が必要だと言うこと。実際の開発とは、そうした認知的道具を開発のプロセスでもある。教材を生み出すための様々なテンプレートなどを様々に開発して、それを利用、修正していくプロセスでもある。

 机上の空論で、アタマの中の妄想で、教材がつくられるわけではない。教材とは、認知的道具を開発し、そこに実際に描いてみては消し、書き記してみては直し、行きつ戻りつして開発されるものである。

 古賀さんには、お忙しいところ本当に無理を言って、ご出講いただいた。この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。

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 今日は、TREEワークショップ&シンポジウム。僕は司会者を仰せつかっている(おそらくもっとも苦手な役目だろう)。

 考えてみれば、今週は毎日スーツ&ネクタイだった。今から考えてみても、イベント続きの激しい、怒濤のような一週間だった。

 あと一歩だ。