渋谷で寿司を食べるなら:僕のおすすめ、蛇の健寿司

 銀座の味を渋谷で

 渋谷で「寿司」といえば、僕は絶対にここをおすすめする。街の喧噪から少し離れた、知る人ぞ知る隠れ家のようなお店。

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 映像ディレクターの大房さんと、渋谷「蛇の健寿司」にでかけた。ここ数ヶ月忙しい日々が続いていたので、久しぶりの訪問になる。

蛇の健寿司
東京都渋谷区道玄坂1-20-4
TEL:03-3461-4288
地図はこちら

 入店と同時に女将さんと大将の健ちゃんが迎えてくれる。今日も「おまかせ」だ。どんな「とっておき」が、今日はでてくるだろうか。

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 まずはつきだし、稚鮎。しっかりとした甘露煮風の味付けがなされているので、頭から食べることができる。

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 おつぎは旬の魚による「お造り」である。今日は、左からヒラマサ、戻りガツオ、水ダコ、あおやぎだった。
 どれも甲乙つけがたい旨さ。ヒラマサは脂がのってうまく、あおやぎの磯の香りがたまらない。

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 おくちなおしに、卵焼き、煮物など。今日の卵焼きには、干しエビが入っている。

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 次は焼き物。今日の焼き物は、先ほど刺身で食べたヒラマサのカシラである。こちらもじっくりと脂がのっていて、争うようにして食べた。

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 つまみはここまで。いよいよ握りである。

 まずは、「鯵」と「きす」をいただく。
 鯵は一本釣りのもの。僕は光り物は苦手なのだが、そんな自分の趣向を忘れてしまうほど、うまい。光り物を食べている認識はゼロ。むしろ、脂がクリーミーにさえ思えてくる。
「きす」も、レモンと塩による芸術的なつくりこみがなされていた。その後、いただいた烏賊、コハダなども同様。

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 かんぴょう巻きをもらう。かんぴょう巻きというのは、その店の個性がでやすい一品である。味も見た目もシンプルなのに、仕込みに時間がかかる。
 僕は蛇の健さんのかんぴょうが好きだ。ここのかんぴょうの特徴は、ちょうどよい甘さの味付けと、ふりかけられた白ごまにある。

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 おつぎは「泪」。わさび巻きである。これはぜひ試して欲しい一品である。
 偽物やまがい物ではなく、本当によいわさびを使っている店でしか、わさび巻きは食べることはできない(店のクオリティを見分けるよい指標になる)。

 注文の際には、健ちゃんから辛さを聞かれるので「中の中」とか「上の中」とかいうとよい。ちなみに、「中の中」でも結構ピリリときますよ。

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 つぎに「江戸前のヅケマグロ」をいただく。
 通常、ヅケといえば、しょうゆに数十分つけて出すところも多いのだけれど、ここのヅケはしっかりとした下味を長い時間をかけてつけている。正真正銘の昔ながらの江戸前である。

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 お次に「大トロ」を使った二つの贅沢な寿司。味の方は、・・・絶句するね、しばらく忘れられないでしょう。これほど大トロというのは美味いのか、と。
 ちなみにこちらはメニューにはない特別メニューです。「今日は大トロのスペシャルメニューはありますか」と健ちゃんに聞いてみてください。

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 ここで今日はおしまい。もうオナカ一杯、お酒もずいぶん飲みました。お勘定をして、挨拶をして夜の渋谷へ。

 今日は「おみやげ」もつくってもらいました。なんと、波平スタイルの「お持ち帰り寿司」です(女将さんに、波平でお願いできますか、と言えばつくってくれると思います)。

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 「おー、かあさん、今帰ったぞ」

 これをぶら下げて千鳥足で、家庭にに帰れば、カミサンの方も大満足でしょう。うちのカミサンもかなり喜んでいた。

 嗚呼、うまかったなぁ。
 また近いうちにいきたいなぁ。

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蛇の健寿司
東京都渋谷区道玄坂1-20-4
TEL:03-3461-4288
地図はこちら

平均予算はきっと6千円から7千円くらい・・・お酒の量にもよるだろうけど。つまみとお寿司をおまかせで。

カウンターとお座敷あり。お座敷は2階なので、子ども連れの方がいらっしゃるそうです。英語メニューもあり。

予約をした方がいいですよ。

ちなみに、「うちはどんなお客さんでもおもてなしいたします」とおっしゃっていました。「一見さんだから気後れする」とか「一見で寿司屋はなかなか入りづらい」というのは、この店に限っては全くありません。

YAHOOグルメ:蛇の健寿司
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000926003/0002911080/ktop/