仕事の満足感とワークプレイスラーニング

「自分の仕事に満足感がもてるかどうか」と「職場での学習がうまくいっているかいないか」には相関関係がある

 そう聞いたら、あなたは「そんなのアタリマエじゃないか」と思うかもしれません。

 でも、「世の中のアタリマエ」をキチンと検証するのが学問の仕事のひとつでもあるのです。昨日、電車の中で読んだRobert W. Rowden(2002)は、そんな論文でした。

 この論文では、アメリカの中小規模の会社を調査対象とした質問紙調査の結果が報告されていました。

 細かいことはこの場では述べませんが、職務満足が高ければ高いほど、職場での学習もうまくいっている傾向が見られたそうです。

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 少し前のことでしたか、「大卒新入社員の36.5%が三年以内に会社を辞める」という話がでましたね。

 今年の労働市場は超売り手市場でしたけれども、業界では、はやくも6月の初ボーナスをもらって会社を辞める若者が相当数でるのではないか、と戦々恐々としているそうです。

 若者が会社を辞めるのは、まぁ、いろいろな理由があると思うのですが、配属された職場での業務サポートのあり方、仕事の覚え方、学習のあり方、に問題がある場合も、あるのではないか、と思ってしまいます。職務満足と学習の問題には、相関があるそうですので。

 まぁ、もちろん、これはデータを持ち合わせていないので、推測の域を出ませんが・・・実際のところどうなのでしょうかね?